2019年7月20日、鹿島アントラーズはホームにサガン鳥栖を迎え、2019年J1リーグ第20節を戦いました。
わずか1週間で主力メンバー3人が海外へ移籍し、試合数日前には主力メンバー3人が故障や体調不良で欠場濃厚となる・・・
まさに満身創痍!
これ以上の満身創痍はないはずだが・・・
昨今の鹿島が陥っている負のスパイラルは、更なる怪我人や故障者を発生させそうで怖いです。
それでも・・・
どん底に陥っても鹿島は鹿島。
それが鹿島アントラーズの伝統。
それを見せてくれた、2019年J1第20節・鹿島VS サガン鳥栖戦の記録を残しておくことにします。
- 2019年J1第20節・鹿島VS サガン鳥栖戦の試合結果、及びスターティング&交代メンバー
- 2019年J1第20節終了時点の順位表(暫定)
- 鹿島VS サガン鳥栖戦の試合内容と感想
- 鹿島の今後について
- まとめ
2019年J1第20節・鹿島VS サガン鳥栖戦の試合結果、及びスターティング&交代メンバー
鹿島 2-1 サガン鳥栖
前半20分:レアンドロ
前半23分:金崎 夢生
前半35分:白崎 凌兵
スターティングと交代メンバー
GK 21 曽ヶ端 準
DF 6 永木 亮太
26 小池 裕太
28 町田 浩樹
39 犬飼 智也
MF 11 レアンドロ →後半38分 25遠藤 康
20 三竿 健斗
30 名古 新太郎 →後半42分 27ブエノ
41 白崎 凌兵
FW 15 伊藤 翔 →後半47分 14金森 健志
18 セルジーニョ
難敵・鳥栖を退けました。
かつての鹿島のエース金崎は、移籍してから初めての聖地巡礼となった訳ですが、相変わらずプレーは熱い男でした。
2019年J1第20節・鹿島VS サガン鳥栖戦のハイライト
仙台戦とは違い、思うように点を重ねられない試合でした。
前半と後半に伊藤はシュートを1本ずつ
後半のセルジの反転シュート
(ハイライトあり)
後半のレアンドロの強烈シュート
最後の金森のシュート
(ハイライトなし)
これら全てが決まってもおかしくないチャンスでした。
金森の外したシーンは、本人に自省を促すためにも晒してもよかったのでは?
2019年J1第20節終了時点の順位表(暫定)
ACL組みの鹿島、広島、浦和、川崎Fの4チームは1試合少ない上に、川崎はさらにチェルシーと試合してさらに1試合(合計2試合)少なくなっています。
だからとりあえず暫定ですが・・・
19試合を終えて3位!
首位のFC東京とは勝点差5(鹿島が1試合少ない)
今のチーム状態でこの位置にいるのだから、絶対にリーグタイトルを獲って欲しい。
鹿島VS サガン鳥栖戦の試合内容と感想
かつてのエース・金崎が、相変わらずプレーでは熱い男であり、やっかいな選手であることを見せつける試合となりました。
試合開始前、今日の布陣でどこまでどんな勝ち方を見せてくれるのか?
不安と期待の入り混じった試合前の緊張感でした。
前半序盤、開始直後から金崎が鹿島の選手を次々と挑発する。
それでも、全体的には鹿島ペース。
土居やレオの抜けた穴を感じさせません。
また、無理に繋ごうとせず、裏やサイドに抜ける動きをする選手を使う姿勢も見え、伊藤にとっては良い雰囲気だと感じていました。
前半12分、伊藤のシュートはマジカルな動きを見せてゴールならず。
前半中盤、鹿島ペース。この時間帯に点が欲しいと思っていたら・・・
前半19分、レアンドロの強引な突破が相手のファウルを誘いPKゲット!
前半20分、レアンドロが自ら決めて鹿島が先制!
前半23分、一瞬の隙を金崎につかれ同点弾をくらう。
正直、オフサイドだと思う。
なぜに線審がオフサイド判定したのに、主審が覆したのかも謎。
でも、文句を言っても仕方ない。試合は振り出し。
両チーム一進一退が続く。
後半35分、レアンドロの献身的なプレーが白崎の決勝弾に繋がる!
鹿島が追加点を上げた!!
前半終盤、一進一退が続く。
後半序盤、両チームの主導権争いが続く。
後半7分、セルジの絶妙なスルーパスが伊藤の元へ届くが相手DFの必死の守備に追加点ならず。
後半序盤から中盤、鹿島が徐々に試合をコントロールしていく。ただ、何度か決定機を迎えるも追加点を奪えず、ちょっと嫌な雰囲気もあった。
後半中盤頃から、プレーが荒くなる。鹿島の選手も全てクリーンではないが、鳥栖の選手のプレーははるかに酷かった。
後半終盤、抜け出そうとした伊藤を鳥栖のDF高橋が倒してこの日2枚目のイエローで退場になる。
試合はほぼ決まったように思うが・・・相手のアウェイでは最後の最後にやられているので不安は残っていた。
終了間際、CKで肝を冷やした後、金森が決定機を迎えるも・・・やっぱり外した。
試合終了!
鹿島アントラーズここにあり!!
名古は試合に出るたびに成長している!
この試合を欠場したレオシルバや、いまや不動のボランチとなった三竿、近年の鹿島の中盤を支えた柴崎や小笠原などと比較すれば、まだまだ足りない部分はある。
でも、凄い勢いで成長していると思います。
長い時間使われるようになって・・・
責任感を伴うようになって・・・
彼のプレーには重みが出てきたように、同時に個性も出てきたように感じます。
独特のリズムとボールのキープ力、ドリブルを仕掛けられる機動力。
そう遠くないであろう三竿の旅立ちの前に、彼には様々な経験を積んでもらいたいと思いました。
もっとも、あまりに活躍しすぎると、早期に引き抜かれるジレンマはありますが・・・。
金崎・・・思い出したよ貴方の熱さを!
鳥栖のホームで戦ったときにも、安西を執拗なまでに追い詰め、まともにプレーが出来ない状態に持ち込もうとしていました。
この日の彼のターゲットは町田でした。
ちょっと触れれば鬼の形相で文句をいい、すぐに倒れてファウルをアピール・・・。
前半、興味深いシーンがありました。
倒れてファウルをアピールしていた金崎ですが、うまくファウルにならないと悟るや元気に立ち上がりピッチ際に水分補給へいきます。
その時、金崎に給水ボトルを渡したのはかつての上司、大岩監督でした。
真顔のまま、大岩監督は金崎に、二言、三言、語りかけると・・・
金崎は破顔一笑!
それからも、かれの執拗なプレーは続きますが、殺伐とした雰囲気は消えていました。
大岩監督、何ていったのかな?
「アカデミー賞もんだな・・・」とか真顔で何か冗談を言ったのは確かです。
大岩監督のあの振る舞いは、ある意味、この試合の影のMVPだったと思います。
それにしても、先日ベルギーに旅立った鈴木がいっていました、「彼ほどサッカーに真剣に取り組む人はいなかった」と。
鈴木が言うとおり、今も、サッカーにかける情熱はちっとも薄れていませんでした。
かつての仲間だろうと、かつて自分を鼓舞してくれたサポーターの前だろうと、勝つために必要なことをやる!
何度も鹿島を窮地から救い、鹿島を勝たせてきた男が、この前の試合では敵となってピッチの中に居ました。
これ以上、鹿島戦での活躍は見たくありませんが、彼のサッカーにかける情熱を目の当たりにすると、応援したくなる選手だと思いました。
試合後、鹿島の選手の挨拶が全て終わった後・・・
汗に濡れたユニフォームのままで金崎は再びピッチ上に姿を現しました。
そして、鹿島のゴール裏からぐるっと一周しながら、カシマスタジアムに詰め掛けていた人々に挨拶をしていました。
試合中に見せていたような鬼の形相ではなく、柔和な笑顔と共に。
むーちゃん・・・
怪我には気をつけて、頑張ってね!
鹿島の今後について
鹿島アントラーズのサポーターであることを、心の底から誇りに感じる2試合(仙台戦と鳥栖戦)でした。
現有メンバーでも十分に戦っていけることを示しました。
ですが、これからの過密日程は流石に厳しいと思うのですが、フロントは何か手を打っているのでしょうか?
■鹿島アントラーズの今後の試合予定
- J1第16節 7/31(水) 19:30 アウェイ VS 浦和
※第16節の浦和戦は鹿島も浦和もACLラウンド16に進出したため延期となった。 - J1第21節 8/3(土) 19:00 アウェイ VS 湘南
※なんで真夏に中2日なんだよ・・・。 - J1第22節 8/10(土) 18:30 ホーム VS 横浜FM
- 天皇杯3回戦 8/14(水)日時場所未定 VS栃木SC
- J1第23節 8/17(土) 19:00 アウェイ VS 大分
- J1第24節 8/23(金) 19:00 ホーム VS G大阪
- ACL準々決勝第1戦 8/28(水)21:00アウェイVS広州恒大
- J1第25節 9/1(日) 18:00 アウェイ VS 清水
―――この後、日本代表の試合が2試合―――
★キリンチャレンジカップ★ - 9/5 時間未定 パラグアイ戦
会場はカシマスタジアムなので、鹿島からも選手が選出される可能性が・・・。
ただ、この過密日程で選手を出せるのか???
★カタールワールドカップアジア2次予選 - 9/10 時間未定 ミャンマー戦(アウェイ)
相手が相手ですが、初戦は難しいものだからなぁ・・・。 - ACL準々決勝第2戦 9/18(水)19:00ホームVS広州恒大
このスケジュールを冷静に考えれば、絶対に補強は必要でしょう。
選手は人間です!機械ではありませんよ!!
まとめ
ここ数年、苦手意識が強まっていた鳥栖を退けました。
最悪の状態での対戦で、快勝ではないけれど、しっかりと勝ちきりました。
次は10日間近く間が開いて・・・浦和戦です。
絶対に勝とう!
勝って、6・7月は無敗を達成しよう!!
怪我人、誰が戻って来るかな?
戦え、アントラーズ!
タイトルを目指せ!!
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