2019年6月21日(現地では20日夜)、サッカー日本代表はコパアメリカ第2戦のウルグアイ戦に挑みました。
力の差、経験の差をまざまざと見せられ惨敗を喫したチリ戦から中2日で迎えた、南米の強豪・ウルグアイとの一戦。
ウルグアイの実力を考えれば、チリ戦以上の酷い結果になる可能性は高く、若干、ビビリながら観戦したウルグアイ戦でしたが・・・。
2人のベテランに引っ張られた若き戦士達が、ブラジルの地で見事な暴れっぷりをみせてくれました。
2019年コパ・アメリカ、グループリーグ第2戦、日本VSウルグアイ戦の記録を残しておきます。
2019年コパ・アメリカグループリーグ第2戦、日本VSウルグアイ戦の結果とスターティングメンバー及び交代メンバー
日本 2-2 ウルグアイ
前半25分:三好 康児
前半32分:ルイス スアレス
後半14分:三好 康児
後半21分:ホセ ヒメネス
日本代表のスターティングメンバーと交代メンバー
GK 1 川島 永嗣
DF 2 杉岡 大暉
4 板倉 滉
5 植田 直通
16 冨安 健洋
19 岩田 智輝→後半42分 22 立田 悠悟
MF 7 柴崎 岳
10 中島 翔哉
11 三好 康児→後半38分 21久保 建英
20 安部 裕葵 →後半22分 13上田 綺世
FW18 岡崎 慎司
2019年コパ・アメリカグループリーグ第2戦、日本VSウルグアイ戦の試合内容と感想
前半開始、いきなりスアレスに奇襲を掛けられるも僅かに外れる。
サッカーってのはこのちょっとの差が結果を分ける。
もしもこの奇襲が決まっていたらチリ戦の続きになっていたかも・・・。
前半序盤、ウルグアイ強い、上手い、でも・・・ちょっと舐めてる?
日本は岡崎、中島、三好、安部の位置関係がとてもいい。
前半25分、柴崎の視野の広さが活きる。
左サイドで受けた柴崎は右サイドを上がる三好にピンポイントでパス。
受けた三好は、カットインすると見せかけて縦に突破し右足を振り抜くと、ニアにシュートが突き刺さった!
日本が先制!
ウルグアイ相手に先制!!
日本先制後、ウルグアイにエンジンが掛かる。
スアレスとカバーニの表情が変わる。
前半26分、岡崎が抜け出しペナルティに侵入し、相手に接触して倒れてもノーファウルの判定。
前半29分、ペナルティ内に侵入したカバーニと対峙した植田がシュートブロック。カバーには植田の足を自ら蹴って痛んだ・・・
はずが!
なんとVARの結果、植田のファウルでPK献上!
ありえないよ~。
これがPK?
だとしたら、今後、DF陣は相当に神経がまいるぞ。
まあ、確かに、足の裏を見せてはいるけど・・・。
前半32分、スアレスが冷静にPKを押し込み、試合は振り出しに戻る。
前半36分、カバーニが強力なシュートを放つ。
ヤラレタと思ったが・・・クロスバーが日本を救う。
カバーニ・・・足痛かったんじゃないのかよ?
前半42分、岡崎が見事な切り返しでペナルティに侵入するも決めきれず。
前半終了、1-1のスコアは妥当。チリ戦とは明らかに違うチームの一体感がある。
後半開始、両チームメンバー変更無し。
後半3分、中島が見事な反転からペナルティに侵入すると相手に接触して倒れる。
審判、耳に手を当てVARの助言を聞くも、ファウルなしと判断して試合続行。
前半10分、ウルグアイの速攻。カバーニが抜け出してGKと1対1になるも、川島が冷静に対処してゴールを許さない。
後半14分、日本左サイドから崩す。
杉岡から中島へ。中島は縦へドリブルしてから再び杉岡へ。杉岡も縦に行ってから中へクロスを入れるとGKが弾いたボールを三好が押し込み、日本が勝ち越し!
三好!大爆発!!
日本勝ち越し後、恐ろしいまでのウルグアイの猛攻。
後半21分、CKから失点。
富安が完全にヒメネスに競り負ける。
キックの質、ゴール前への入り方、シュートの精度・・・。
どれも完璧だった。
同点直後、安部→上田へ交代。
鹿島サポとしては複雑な交代でした。
しかも、この試合は安部が密かに中盤で重要な役割を担っていると思っていたら・・・
交代後、案の定、日本の攻撃にリズムが生まれなくなった。
後半35分、クロスバーが再び日本を救う。審判は明らかに日本の敵だったが・・・。
三好に変えて久保を投入。
しかし・・・
流れは変わらない。
まだ2試合だけだが、中島と久保は上手く噛み合っていない感じです。
まさか・・・ヒデと俊輔が上手く共存できなかったようになるのだろうか・・・。
後半終盤、190センチを超える長身DFの立田を投入し、必死に守りきることを選択する日本に対し、マジで襲い掛かるウルグアイ・・・。
試合終了、日本、ウルグアイに引分けて勝点1をゲット!
課題は多く残ったが、もの凄い、本当にもの凄く貴重な勝点1を手にした。
ベテラン健在!この点は監督の手腕を評価!!
敢えて、多分、敢えてベテランを投入した。
前線に岡崎、GKに川島。
岡崎はともかく、川島は試合前のスタメン発表直後から、ネットでは散々な扱いを受けていたが、試合が進むに連れて批判する人は消え、最後は「神」扱いとなった。
確かに、今後を考えれば川島ではなくて若いGKを使うべきかも知れない。
でも、今日の試合を見る限り、このメンバーで闘うには川島を外すことは出来ない。
ちなみに今日の2失点は、共にCBが絡んでいる。
植田の足裏を見せたブロックがPK献上となり、CKで富安は自分より背が低い相手に競り負けてゴールを許している。
それでも、最後までDFラインが冷静さを失わずに戦い続けたのは、川島の功績が大きかったと思う。
岡崎は、結果こそ出せなかったけど、前から闘う姿勢、前への推進力をチームに生み出していた。
そして、明らかに、岡崎と中島の存在をウルグアイのDF陣は嫌がっていた。
その間隙を突いて、三好が結果を出したように感じます。
ベテラン健在!
オリンピックでも、こういう形でチームに力を与えられるオーバーエイジの使い方をしてもらいたいです。
この試合の日本の2点目が、日本が目指すべき未来に感じた
1点目の三好のゴールも見事だった。
思い切り良く縦に仕掛けてニアをぶち抜くなんて、なかなか日本ではお目にかかれないシーンである。
各選手がこの姿勢を見習い、数を増やして欲しいと思います。
ですが、日本が目指すべき、そして錬度と精度を上げるべきは2点目だと思います。
- ウルグアイの攻撃を跳ね返したこぼれ球を右サイドの三好が拾う。
- その三好を後ろから追い越す選手(岩田)が三好に前に出るスペースを与える。
- センター付近で相手に捕まりそうになるも粘って前にボールを出す。
- 柴崎と安部が挟むようにして守りマイボールにする。
- 左サイドの杉岡を経由して左に開いていた中島へ展開。
- 中島は得意のドリブルで推進力を増す。
- 得意技に固執しないで自分を追い越してスペースに飛び出した選手(杉岡)にパス。
- 杉岡はライン際まで持ち込み、ゴール前にクロスを入れる。
- ニアで1人が犠牲となって潰れる(岡崎)ことでGKとDF2人を道連れに。
- その後ろにポカッと空いたスペースに後ろから人(三好)が飛び込む。
完璧だよ。
理想だよ。
こんなにも美しい得点への流れは、なかなかお目にかかれないと思います。
私はこの一連の流れを、短い時間でも生み出せる団結力、組織力こそが、日本代表の強みであると思います。
立ち上がれ植田、富安!おまえ達無くして今日の勝点1はない!!
今日の2失点は、2人の責任である。
これは間違いない。
しかし・・・
2人が居なければ、もっと失点していてもおかしくなかった。
2人とも、今日は寝れないくらい悔しいかも知れない。
でも、きっとこの悔しさが、次の試合に活きるはずだと思う。
試合後の2人の表情を見ていてそう感じました。
日本代表のコパ・アメリカの日程
グループリーグでの2試合が終了しました。
- 6/17(日本時間18日) VS チリ 0-4で惨敗
- 6/20(日本時間21日) VS ウルグアイ 2-2で引分
- 6/24(日本時間25日) VS エクアドル
さて・・・
3戦目は・・・。
面白くなってきました。
日本が決勝トーナメントに進むには、次のエクアドル戦での勝利は絶対条件!
勝てば、チリとウルグアイの結果次第では2位もありえる。
3位になっても、3チーム中2位に入る可能性は十分ある。
貴重な経験値を得るためにも、是非ともグループリーグを突破して、あと2試合以上は戦って欲しい!
闘え!
その姿勢が勝利を呼び込む!!
↓オススメのサッカーブログランキングはこちらへ!