2019年1月9日、日本代表はアジアカップ2019のグループステージ初戦を戦いました。
今大会は、オーストラリアが敗れるなど波乱の幕開けとなっており、大会の初戦で度々躓く日本代表にも不安を感じていました。
杞憂であれば・・・と願ったのですが、不安的中・・・。
危うく金星献上となりそうなところを、エース・大迫の活躍もあり勝利し、勝点3を手にして大会をスタートすることが出来ました。
AFC アジアカップ UAE 2019 日本代表VSトルクメニスタン戦を観て感じたことをまとめておきます。
アジアカップ2019第1節、日本代表VSトルクメニスタン代表戦の結果と出場選手
日本代表 3-2 トルクメニスタン代表
前半27分:アルスラン アマノフ
後半11分:大迫 勇也
後半15分:大迫 勇也
後半26分:堂安 律
後半34分:アフメト アタエフ(PK)
日本代表のスターティングと交代メンバー
スタメンでは無いと報道のあった大迫がスタメン!
GK 12 権田 修一
DF 5 長友 佑都
16 冨安 健洋
19 酒井 宏樹
20 槙野 智章
22 吉田 麻也
MF 7 柴崎 岳
8 原口 元気
9 南野 拓実 後半27分 11 北川 航也
21 堂安 律
FW 15 大迫 勇也
この試合、監督は交代枠を1枚しか使いませんでした。
この先の連戦を見越してなのか、替えるタイミングを逸したのか?
謎です。
個人的には、3-1とリードを2点に広げた段階で、富安や大迫を変えても良かったのではないかと思います。
日本代表VSトルクメニスタン代表戦の試合の流れと感想
前半序盤、相手の勢いに押されている印象。
日本の攻撃は、サイドへのパスは繋がるが、縦に入れるパスは激しいチェックに遭い、繋がらないどころかカウンターを誘発する結果となっていた。
前半中盤、狙われているのに縦への早いパスを繰り返した結果、堂安のミスもあり、日本が先制点を献上。
ボール保持者への寄せが遅いし、甘い。
失点の前にもカウンターを受けて権田が防いだシーンや、CKで相手をフリーにするなど、危ないシーンがいくつかあったので、時間の問題だったのかもしれない。
前半終盤、日本のギアが上がらない。
この日初めて組んだ柴崎と富安は、個々のプレーではそれぞれ持ち味を出していたが、ボランチと言う役目(相手の攻撃の目をつぶす、ボールを狩る、ビルドアップの起点になる)は果たせていないのが原因に感じた。
また、シュートまでは行くが相手のプレッシャーが厳しいためか、精度が悪い。
前半36分、後ろから飛び込んでくる相手を捕まえきれず強烈なシュートを打たれました。権田がスーパーセーブで難を逃れましたが、あれが決まっていたら、本当に金星を献上していたかもしれない。
後半序盤、トルクメニスタンの動きに疲れが感じられるようになり、前半終盤に日本が何度か見せたサイドからの攻撃についていけなくなりつつあった。
後半11分、大迫がペナルティ内で見事なトラップを見せて同点弾を決める!
後半15分、吉田のロングフィード、原口のヘッドで折り返すアイデア、サイドバックなのに最後まで諦めずにボールを追った長友の執念、ゴール前に繋がったパスを丁寧に流し込んだ大迫。
ここ数試合、若手の台頭が目立っていたが、この一連のプレーにおいては、ベテラン勢が己の存在価値を存分に示せたと思います!
後半中盤、日本の攻勢はさらに加速するも、この日は南野の調子が上がらない。
一方、トルクメニスタンは選手を交代して打開策を探るも、前半のような連動した守備は見られなくなった。
後半26分、堂安が見事なターンを見せて追加点をゲット!
やはり、この男は本物だ。
3得点後、気が緩むのが早すぎた。
日本がペースダウンすると再びトルクメニスタンが攻勢に転じた。
4点目を決めて息の根を止めてから、ペースダウンすべきだったと思う。
寄せの出足が鈍り、再び、トルクメニスタンの攻勢に押される状況となる。
後半34分、PK献上。決められて1点差に詰め寄られる。
後半終盤、一度緩んだ緊張感は簡単には元に戻らない。
トルクメニスタンに何度もゴール前に迫られ、格下相手にバタバタとしたプレーに終始する。
試合終了、なんとか守りきって日本白星スタート。
相手がもっと経験も技術もあるチームだったら、失点してもおかしくなかった。
日本代表VSトルクメニスタン代表戦の動画ハイライト
先制されたシーンも含め、日本の守備が緩い。
あれだけ自由にシュートさせたら、スーパーミドルも生まれておかしくない。
大迫の1点目のトラップと切り返し、大迫の2点目をアシストした長友の走り、3点目の堂安のターン、どれも見事でした。
日本代表VSトルクメンニスタン戦を観戦して感じたこと
昨日の試合を見て、感じたのは次の2点です。
大迫が怪我をした時の戦術は大丈夫か?
本当に、本当に替えの効かない選手になった。
鹿島サポとしては誇らしいのですが、反面、大迫が怪我や累積で出場出来ない時にどうするのだろうか?
北川には北川の得意なスタイルがあり、武藤も大迫とは同じプレーは出来ない。
大迫が居ない場合には、2トップにするとか、戦術そのものを変える準備をしているのだろうか?
もしも、大迫スタイルを軸にして戦うのであれば、彼の後継者探しと育成が急務だと感じました。
個人的には、我が鹿島の鈴木に期待しているのですが・・・。
今の日本は、カウンターなどスピード溢れる攻撃の守備が苦手なのか?
ベルギー戦での、最後の失点の印象が強いからか、今の日本の守備陣はカウンター等の早い攻撃に対処できていない気がします。
日本は組織で守るのは得意だし、遅攻にはそれなりに対処出来ると思います。
しかし、カウンターを受けた際は布陣が崩れているし、個々の身体能力と経験・才覚で守る局面が増える。
その個の局面で、勝てていない気がします。
ハリルホジッチ元監督が念仏の様に唱えていた「デュエル」、個で勝つにはやはり身体的な強さが必要なのかも知れません。
まあ、なんとなく、昨日の試合を見ていて感じたことなので、しばらくはこの点を気にしながら日本代表の試合を観て見ることにします。
AFC アジアカップ UAE 2019スケジュール
まだ第1節しか終わっていませんが、各組の試合を見ていて感じるのは、やはりアジア全体のレベルが上がっているのだと思います。
一方で、今まで、アジアをリードしてきた国々(日本や韓国、オーストラリアやサウジなど)の成長速度は鈍っている気がします。
よって、差を縮められないためには工夫が必要だと思います。
例えば、ジーコが先日インタビューに答えていましたが、いつまでもアジアの中だけで試合をせず、アジア以外の国(南米や欧州)と戦う機会を積極的に増やすのも、一つの方法だと思います。
まあ、色々考える前に、まずは今大会を優勝することが重要ですね!
日本代表のグループステージ試合スケジュール
グループステージの試合は3試合予定されています。
●第1戦
2019年1月9日20:00
(現地時間1/9 15:00)
対戦相手:トルクメニスタン
日本が3-2で勝利!
●第2戦
2019年1月13日22:30
(現地時間1/13 17:30)
対戦相手:オマーン
●第3戦
2019年1月17日22:30
(現地時間1/17 17:30)
対戦相手:ウズベキスタン
先日の記事で第2戦が肝になると書きました。
その思いは、昨日行われたウズベキスタンとオマーンの試合を見てより一層強くなりました。
1つ1つのプレー精度は、ウズベキスタンの方が優っていましたが、個々の局面ではウズベキスタンの選手を圧倒するプレーも見受けられました。
トルクメニスタン戦のような低パフォーマンスで試合に臨むと、手痛い目に遭う可能性は十分あると思います。
まとめ
今回の日本代表は「王座奪回」を掲げて大会に挑んでいます。
昨日の試合を観る限りでは、かなり苦戦しそうですが、「勝った」という点が重要だと思います。
勝ち続けることで、チームに一体感が生まれれば、総合力では間違いなく優勝候補のはずなので奪還も可能だと思います。
あとは、4~5日に1試合という過密スケジュールなので、怪我人を出さないのはもちろんのこと、選手の好調を維持させながら戦い続けるには、森保監督の手腕が問われると思います。
次も頼むぜ大迫!
日本を牽引しろ岳!
頑張れ、日本代表!
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