2018年9月1日、鹿島は広島のホームで、2018年J1第25節を戦いました。
ACL準々決勝での快勝劇を、苦戦続きのリーグ戦打開に繋げて欲しいと願いながら観ていました。
広島との勝ち点差は16も離されていますが（試合前）、決して、両チームの間にはそんなに実力差はないはずだ！とも思っていました。
ですが・・・
完敗だったと思います。
2018年J1第25節、鹿島VS広島戦を振り返ります。
2018年J1第25節、鹿島VS広島戦の試合結果とスターティングメンバー
鹿島 1－3 広島
前半15分セルジーニョ
前半29分パトリック
前半43分佐々木 翔
後半5分パトリック
鹿島のスターティングメンバーと交代メンバー
GK 1 クォン スンテ
DF 5 チョン スンヒョン
16 山本 脩斗
22 西 大伍
39 犬飼 智也
MF 4 レオ シルバ
20 三竿 健斗
25 遠藤 康 →後半39分 2内田 篤人
32 安西 幸輝 →後半16分 30安部 裕葵
FW 9 鈴木 優磨
18 セルジーニョ →後半26分 18セルジーニョ
快勝したACLからは1名だけ（内田）が交代となりました。
セルジーニョをトップで起用し続けています。
また、安部が無事に復帰となりましたが、本当に万全なのでしょうか？
無理して、また直ぐに痛めなければ良いのですが。
2018年J1第25終了時点（4チームは24試合）での順位
鹿島は、広島の快走をアシストする形になりました。
3位以下は混戦模様なので、連勝できるチームになれば、ACL出場権内の3位は十分に狙えると思うのですが・・・。
現在8位。
10勝9敗6分。33得点33失点。
勝てないなぁ・・・。
鹿島VS 広島戦の試合内容
広島が首位にいる理由を、目の当たりにさせられた試合でした。
攻守両面において、敵わないと感じさせられるのは、悔しい。
ホームで受けた敗戦を、相手のホームで晴らして欲しかったのですが・・・。
前半序盤、両チーム共に探りあい。どちらかと言うと広島の仕掛けの方が、1つ繋がれば決定的なチャンスになりそうな雰囲気はありました。
前半10分ごろ、鹿島の攻撃にスイッチが入る。
前半15分、今シーズン最高のカウンターが炸裂。ペナルティ付近でこぼれ球を広い、中央で待つ鈴木へ。鈴木はしっかりと溜めて、上がってきたセルジーニョへ。セルジはドリブルで持ち込み、左に併走する鈴木へ。鈴木は冷静に状況を見極めて中へ折り返し、セルジーニョは丁寧にゴールへ流し込みました。
鹿島先制！いける！！勝てるよ！！！
と気勢が上がる。
前半20分、鹿島はパスを回して広島陣内に攻め込む。最後はペナルティ内中央でフリーの遠藤にマイナスのクロスが入るが、大きく空へ打ち上げてしまう。
今日も、悪い時の遠藤だった。
遠藤のシュートミス以降、広島に勢いが傾く。
前半29分、FKをパトリックに合わされて失点。
鹿島、同点に追いつかれる。
この一連の流れは、スンヒョンがクリアの際に手を出してFKを取られ、FKの競り合いでパトリックに完全に競り負け、敢え無く失点を喫した。
同点後、鹿島も勢いを取り戻して攻める。一進一退。
前半41分、再びFKから鹿島失点。
スンテのパンチング、中ではなく外へ弾けなかったかなぁ・・・。三竿と被ったから難しかったかな？
鹿島、広島に逆転される。
前半総括、鹿島は追加点のチャンスをモノに出来ず、広島は少ないチャンスを確実に仕留めて逆転した。
後半5分、犬飼の凡ミスで、パトリックに2点目を献上。
広島、リードを2点差に広げる。
何で犬飼は安易に飛び込んだのかな？最終ラインだよ？？
後半9分、セルジーニョがゴール前で技ありのシュートを放つが、右ポストに弾かれる。
後半10分以降、鹿島も選手を入れ替えつつゴール前に迫る。一方の広島も選手を入れ替えながら攻め手を緩めない。
後半総括、鹿島も何度かチャンスを得るが、シュートは決まらず。広島は最後まで守備の意識が高い。寄せが早く、鹿島の選手にフリーで仕事をさせない。
スコアは1－3から動かず。鹿島敗戦。
鹿島VS 広島戦の動画ハイライト
鈴木とセルジーニョのカウンターは本当に美しいです。
教科書に乗りそうなゴールです。
3失点ともに、決して防げない失点ではなかったと思うだけに、無念です。
こういう試合を1－0で勝つのが鹿島だったのだけど・・・。
鹿島VS 広島戦を観て感じたこと
試合中に感じたことを3つ書いておきます。
攻撃面、守備面、そして監督についてです。
攻撃面の課題は人材不足
金森に含むところがある訳ではありません。
彼は、必死にフリーランを繰り返し、チャンスを演出しようとしている姿勢は素晴らしいです。
ですが・・・
この試合、後半26分にFWの交代が行われました。
まだ、コンディションが完璧ではないセルジーニョが、いつも通り交代しました。
その交代で投入されたのが、金森です。
1年半の在籍で得点0のFWが、2点差を追いかける場面で投入される。
これが、今の鹿島の現状を見事に現しています。
どうして、フロントはFWの補強をしなかったの？
謎です。
守備面の課題は犬飼とスンヒョンの気持ち
犬飼もスンヒョンも良い選手です。
他のチームでも普通にレギュラーになれるだけの素質を備えていると思います。
ですが、気になるのは気持ちの強さです。
- 「何が何でも点を入れさせない」
- 「どんな手を使ってでも抜かせない」
- 「試合中にでも成長を遂げてやる」
そんな強い信念が感じられません。
軽い！とてもプレーが軽い印象なのです。
- スンヒョンは、そんなことで韓国代表のCBを獲れるのか？
- 犬飼は、そんなことで昌子を超えて日本代表に選出されるのか？
今の様子では、とても、そんな未来は見えません。
大岩監督について
もう、今更、解任だの続投だのと言っても仕方が無いと思います。
正直、現状の順位に甘んじているのは、監督だけの所為では無いと思うからです。
必要な選手を補強できないフロントにも責任はあると思います。
ですが、一番の責任は、大岩監督の勝ち運の無さでしょう。
- 肝心な試合で勝てない。
- 苦しいときに采配でチームを勝たセルことが出来ない。
そんな監督に引っ張られる選手も気の毒です。
運が悪い。
と言えばそれまでかもしれない。
でも、私はスポーツ選手にはこの「勝ち運」は絶対に必要だと思います。
どんなに実力があっても、勝てなければ意味がありません。
たとえ実力が並だとしても、「勝てる選手（監督）」が大事なのでは？
- 石井前監督は、1年10ヶ月で3タイトル+1準優勝です。
- 大岩監督は、1年3ヶ月で無冠。
大岩監督には大事な試合で勝てない印象が付きまといます。
石井さんが完璧だったとは思いませんが、タイトルをもたらせる監督は、他のどんな能力にも優る！と言うのが私の考えなのです。
だから、今の鹿島に変化を起すには、絶対に監督交代が必要だと思うのです・・・。
それでも、今季はこのまま大岩監督で戦うのでしょうね。
ACL、ルヴァン、天皇杯、この3つのタイトルを全て獲れたら、大岩監督で我慢し続けたフロントの勝ちだと思います。
ですが、昨日の試合を観る限り、劣勢に立たされた試合において、大岩監督には劣勢を覆す采配力は0だと思いました。
鹿島の今後について
9月末までの連戦はまだまだ終わりません。
9月は先日の広島戦を含めて9試合行われます。
30日で9試合、約3日に1試合の計算です。
くれぐれも、怪我しないようにケアをしっかりしてください。
今後の鹿島の日程
日本代表ウィークに入りましたが、休みはありません！
ルヴァン準々決勝が休む間もなく行われます。
- 【ルヴァン】準々決勝第1戦 9月5日（水）
ホーム 川崎F 19：00 - 【ルヴァン】準々決勝第2戦 9月9日（日）
アウェイ 川崎F 19：00
※リーグ再開 - 【リーグ】第26節 9月14日(金)
ホーム 湘南 19：00 - 【ACL】準々決勝 9月18日（火）
アウェイ 天津権健 19：30 - 【リーグ】第27節 9月23日(日)
アウェイ 札幌 19：00 - 【天皇杯】4回戦 9月26日（水）
ホーム 未定 19：00 - 【リーグ】第28節 9月29日(土)
アウェイ 神戸 16：00 - 【リーグ】第29節 10月7日(日)
ホーム 川崎F 13：00
※このあと、日本代表ウィークになり、リーグは10/20までお休みです。
ですが、鹿島がACLで準決勝に無事に進めば、10月3日に試合があります。
さらに、ルヴァンで準決勝に進むと10月10日と14日に試合があります。
本当に選手の身体が心配です。
まとめ
新戦力のセルジーニョは本物です。
間違いなく、力のある選手です。
彼を活かし、彼の能力をチームの勝利に活かすには、選手の構成や使い方から見直す必要があると思います。
今年のJ1は依然として混戦です。
ACL圏内の3位は十分に狙えます。
そのためにも、しっかりとチームを建て直して欲しいです。
次なる試合は、ルヴァン準々決勝。
相手は川崎Fです。
叩きましょう。
昨年から、悔しい思いをさせられている川崎を叩いて、自身を取り戻しましょう。
絶対に失点しない！
絶対に好きにさせない！！
絶対に勝つ！！！
強い気持ちを見せて欲しい。
行け、アントラーズ！！
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