2018年7月18日、約2ヶ月ぶりにJ1リーグが再開しました。
今季序盤の鹿島は、攻撃が機能不全に陥り、守備に綻びを生じさせ、ズルズルと負け数を増やした結果、首位の広島に勝ち点差で19もの大差をつけられて（鹿島は1試合少ないが）しまいました。
だからこそ、この約2ヶ月の中断は、最悪のチーム状態を立て直すのに絶好の機会だと考えていました。
攻撃のリズムを取り戻し、崩れた守備を再構築し、的確な補強をすることで、首位には遠く離されていますが、追撃の狼煙を上げる最後のチャンスが、このリーグ再開戦だと思っていました。
しかし・・・
チームは一切の補強を行いませんでした。
それどころか、逆に大切なCB2名を失い（植田は移籍、昌子は体調不良）、ペドロをレンタルで放出、そして再開戦にはエース金崎も体調不良でベンチ外・・・、まさに飛車角落ちの状態で、大事な試合に臨むことになりました。
鹿島が再起を掛けた2018年J1第16節・鹿島VS磐田戦を振り返ります。
J1第16節・鹿島VS 磐田戦の試合結果とスターティング＆交代メンバー
鹿島 3－3 磐田
前半17分上原 力也
前半34分遠藤 康
後半24分安部 裕葵
後半32分山田 大記
後半37分川又 堅碁
後半43分土居 聖真
点が獲れるようになったが、守備はやはり恐れていた事態に・・・。
先日の天皇杯3回戦・町田ゼルビア戦でも気になりブログに記載したとおり、ゴール前での寄せが甘い。
その隙を見事に突かれてしまった。
スターティングと交代メンバー
GK1 クォン スンテ
DF22 西 大伍
28 町田 浩樹
32 安西 幸輝
39 犬飼 智也
MF6 永木 亮太 →後半39分 山口 一真
20 三竿 健斗
25 遠藤 康 →前半38分 中村 充孝
30 安部 裕葵 →後半27分山本 脩斗
FW8 土居 聖真
9 鈴木 優磨
先発メンバーは予想通りでしたが、金崎がベンチにすら入らないとは予想外でした。
次の柏戦も厳しいのだろうか？
それにしても、またしても怪我人が出た。
遠藤が肉離れのような状態で交代した。
まだ、オフィシャルの案内は無いけど、たぶん、暫く無理だろう。
試練は続くなぁ。
2018年J1第16節終了時点での順位
鹿島とセレッソは1試合少ないです。
現在13位。
5勝6敗4分
15得点19失点 得失点差－4
入れ替え戦の16位ガンバと勝ち点差は4、降格の17位鳥栖とは勝ち点差5。
本当に火が付いているよ。
鹿島VS 磐田戦の試合内容
タイトルどおり「どつきあい」の試合でした。
正直、新CBの鹿島も、新システムを導入した磐田も、守備に関しては及第点でなかったと思います。
前半序盤、ペースを掴んだのは鹿島だが、点には結び付かず。
立て続けのチャンスを逃すと・・・
前半17分、スルスルと上がってきた上原をフリーにしてしまい、鹿島失点。
町田もボールウォッチャーだし、犬飼も反応襲いし、スルスル上がってくる選手に対して誰も声を掛けられないし、諸々の経験不足が失点に繋がった。
前半21分、安部のクロスを鈴木が頭で合わす。同点と思われたがGKが防いだ判定。
でも、スローで見るとゴールラインは割っているように思う。
VARが恋しい。
鹿島失点後、再び鹿島ペースとなるが、なかなか得点に結び付かない。
前半34分、左から右へポジションを変えた安部がクロスを上げ、鈴木が頭で落とし、遠藤がドーン！鹿島同点！！
安部のクロスが見事でした。
同点後、遠藤がシュート時に負傷して中村に交代。
前半終了まで、鹿島がペースを握り続ける。
後半開始、鹿島がチャンスを作るが追加点を奪えず。
後半8分、CBの間に川又が入りシュートを放つも、枠を外れる。
やはり、新CBコンビに不安がつきまとう。
後半24分、相手のパスミスを拾った中村が安部へ。安部は冷静にGKの上を通してゴールを決める。鹿島逆転！
後半27分、大岩監督が動く。安部を下げて山本投入。安西は2列目に。
この采配が見事に外れる。
後半32分、永木と町田が交錯してしまいこぼれたボールを蹴りこまれる。
鹿島失点、同点にされる。
後半37分、中村が寄せきれずにクロスを上げられ、川又に見事なヘディングシュートを決められる。
鹿島逆転される！
後半39分、永木を下げて山口投入。
後半43分、山口のアシストから土居がゴールを決める。
鹿島再び追いつく！
終了まで、鹿島が攻め続けるが得点できず、同点のまま試合終了。
勝てた試合だった。
いや、勝たなくてはいけない試合だった。
CBの2人にも問題はあるが、やはり、全体的に相手への寄せが甘い。
一歩、いやあと半歩詰めれば、クロスの精度も落ちるだろうに・・・。
鹿島VS 磐田戦の動画ハイライト
磐田3点目の川又のヘッド。
鹿島3点目の連携。
どちらも見る価値のある得点です。
試合を観て感じたこと
先程も書きましたが、勝てた試合だった。
いや、勝たなくてはいけない内容だった。
思うことを4つ、記しておく。
チームとして守備意識を高めるしかない！
暫くはきっとこのCBで戦うことになる。
いや、もしかすると今期残りをこの2人に託すのかも知れない。
犬飼も町田も潜在能力は高い。
それでも、昌子と植田レベルには直ぐにはなれません。
ではどうするのか？
チームとして守備の意識を高めるしかないと思います。
トップから守備をする。
クロスを上げる選手への寄せを強める。
間に入ってくる選手の受け渡しをはっきりする。
チームで連動して守るしかない。
安部！鈴木！もっと、もっと暴れろ！！
鈴木は今シーズン序盤から覚醒した感じでしたが、この中断明けの試合では、安部が覚醒した。
アンダー世代の代表として、フル代表チームに帯同した成果だ出たようだ。
1つ1つのプレーに厳しさがあり
1つ1つのプレーにアイデアがあり
1つ1つのプレーに全力をだす
鈴木、安部を中心に、金崎とレアンドロが上手く絡めば、得点は期待できると感じた。
三竿！昌子と植田の不在が成長速度を加速させた？
昌子や植田が居た時には、三竿は昨日と同じプレーをしていたのかも知れません。
ですが、私は昨日の三竿のプレーに、「自分が指揮するのだ！」という強い意識を感じました。
若手CBの2人（三竿だって若いが）を牽引するように、何度も最終ラインに戻っていたし、ビルドアップにも参加し、チャンスと見れば前線にも飛び出していた。
ワールドカップメンバーから外れた悔しさと、昌子や植田がいない危機感が、彼を一回りも二回りも成長させた気がしました。
頼んだぞ！
大岩監督！引き分けで満足げに話をするな！！
正直、大岩監督の続投に対して、是でも否でもありませんでした。
でも、昨日の試合後のインタビューで、更迭すべきと初めて感じました。
引き分けで喜んでる？
手応えを感じている？
それは本当に鹿島のイズムか？
どんな時でも
どんな状態でも
どんな試合でも
勝利が全てではないのか？
引き分けで手応えを・・・
なんて考えは、許容できない。
そう、私は感じました。
鹿島の今後について
反撃の狼煙を上げる重要な一戦だと位置づけていた磐田戦は、ど付き合いの結果ドローで終わりました。
あれほど点が取れずに苦しんでいたのだから良かったじゃない
代表CBコンビにエースまで不在でも負けなかったから良かったじゃない
嫁さんにそう言われて、夫婦喧嘩に発展してしまった。
家庭円満のためにも、勝てる鹿島に戻って欲しい。
今後の地獄の試合日程
ワールドカップによる2ヶ月の中断は、J1日程を地獄に投げこみました。
連日、熱射病のニュースが報道される酷暑の真夏に・・・
信じられないような連戦が組まれています。
- 【リーグ】第17節 7月22日(日)
ホーム 柏レイソル 18:30 - 【リーグ】第14節 7月25日(水)
アウェイ セレッソ大阪 19:00 - 【リーグ】第18節 7月28日(土)
アウェイ ガンバ大阪 19:00 - 【リーグ】第19節 8月1日(水)
ホーム FC東京 19:00 - 【リーグ】第20節 8月5日(日)
ホーム 清水エスパルス 18:30 - 【リーグ】第21節 8月11日(土・祝)
アウェイ 名古屋グランパス 18：00 - 【リーグ】第22節 8月15日(水)
アウェイ V･ファーレン長崎 19：00 - 【リーグ】第23節 8月19日(日)
ホーム 横浜Ｆ・マリノス 18：30 - 【リーグ】第24節 8月24日(金)
ホーム ジュビロ磐田 19：00 - 【ACL】準々決勝 8月28日（火）
ホーム 天津権健 19：00 - 【リーグ】第25節 9/1(土)or9/2（日）
アウェイ サンフレッチェ広島 時間未定
※第25節後、日本代表WEEKとなり約2週間の中断です。
昨日の磐田戦から、9/1or2の広島戦まで、52日間で12試合です。
約4日で1試合のペースです。
大丈夫かな？選手の身体・・・。
鹿島だけでなく他チームの選手も、大怪我で長期離脱にならない事を祈ります。
最後に、こんなことを言うと現実を見ろと言われますが・・・
可能性がある限りリーグ優勝は諦めない！
戦え、勝利を目指せ、行け、アントラーズ！！
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