2018年6月29日、日本はロシアワールドカップ第3戦・ポーランド戦に挑みました。
2試合を終えて勝ち点4、得失点差や総得点でセネガルと並ぶも、フェアープレーポイントなる不思議なルールの制度のお陰でグループHの首位に立っていました。
まさかこのルールが、最後にあんな喜劇を引き起こすとは・・・。
日本サッカー史上初めての試合内容、そして、出来る事ならば「二度と観たくない」試合内容となった、グループリーグ第3戦・ポーランド戦を振り返ります。
日本VSポーランド戦の試合結果とスターティングメンバーと交代メンバー
日本 0-1 ポーランド
後半14分ヤン ベドナレク
日本VSポーランド戦のスターティングメンバーと交代メンバー
GK 1 川島 永嗣
DF 5 長友 佑都
19 酒井 宏樹
20 槙野 智章
21 酒井 高徳
22 吉田 麻也
MF 7 柴崎 岳
11 宇佐美 貴史→後半20分 14乾 貴士
16 山口 蛍
FW 9 岡崎 慎司→後半2分 15大迫 勇也
13 武藤 嘉紀→後半37分 17長谷部 誠
6人を替えるという大胆な交代を行った西野監督。
まだ何も手にしていないのに、観ているこちらは恐怖しか感じなかった。
先を見据える必要性は判るが・・・。
そして、それ以上に私が気になるのは、このメンバーが完璧に漏れていたこと。
通常のリーグ戦ではないんだよ?
ワールドカップの、大事な一戦だよ?
それが完璧に漏れると言うのは、内部の引き締めが必要では?
日本VSポーランド戦の試合内容
今までの2試合と異なり、内容を記すのも億劫になり試合内容でした。
簡単に総評をまとめることにします。
試合開始、日本は奇襲に失敗する。
コロンビア戦の如く前線に大きく蹴りだしたボールに武藤が走りこむが間に合わず。
ただ、コロンビア戦と違うのは、武藤をフォローする選手が居なかったこと。
コロンビア戦では大迫の後を香川と乾が走りこんでいた事実を思い出しました。
前半序盤、日本のチャンスらしいチャンスは前半16分の酒井高徳のシュートまで。
それ以降は、動きも鈍くなり、効果的なチャンスは殆ど作れなくなった。
前半32分、川島のビックセーブが日本を救う!
前半総括、日本は自らここまでの良い流れを失った。とにかく選手が動かない。待って貰うタイプの選手が多すぎた。
後半開始、日本のテンポは変わらず。直後に岡崎が負傷交代となったのは痛かった。
後半14分、不要なファウルで与えたFK。ゴール前で相手をフリーにしてしまい、先制点を奪われてしまった。
このままでは日本は予選敗退のため、攻めに転じようとするが、エンジンが鈍い。
失点後、宇佐美を乾に替えるが、過去2戦のような躍動感はチームに戻らず。
後半30分過ぎ、コロンビア先制のニュースが入る。
そして、両試合共に1-0のままならば、日本がフェアプレーポイントで勝ち上がることがハッキリする。
後半36分、槙野のクリアがあわやオウンゴール気味になる。
このプレー自体は、戻りながらで難しかったと思う。
ただ、この危ないプレーが、最終的に西野監督にギャンブルを決断させたのでしょう。
後半37分、武藤に替わって長谷部が投入される。
明確に、キープ、そして指を立ててファウルの数をチームメイトに伝えていた。
後半終盤、日本とポーランドはピッチ上で散歩をして試合終了を迎える。
日本、第3戦を0-1で落とすも、セネガルにフェアプレーポイントの差で上回り、決勝トーナメント進出を果たした。
日本VSポーランド戦の動画ハイライト
果たして、見る価値があるのかどうか・・・
とりあえず、リンク先は貼っておきます。
日本VSポーランド戦を観て感じたこと
試合終了間際から、日本だけでなく、世界中でこの試合のことがクローズアップされ、賛否両論飛び交う事態となりました。
正直、思う事は色々とありますが、以下3点だけ記しておきます。
日本は2つのギャンブルを仕掛けて1勝1敗!
この日、日本は2つのギャンブルを仕掛けた。
1つ目は、先発メンバーを6人変更したこと。
まだ何も手にしてないのに、ここまでの良い流れを自ら手放した。
全ては、過去に2回進んだことのある決勝トーナメントの結果から導かれた決断なのでしょうが、それにしても動かしすぎたと思います。
この1つ目のギャンブルは完全に失敗でした。
2つ目は、決勝トーナメントに進むため、最後の10分間「サッカーを放棄」したこと。
失点後は何とか追いつこうとしていましたが、この日の日本は連動性が皆無で、西野監督就任直後の悪い日本に舞い戻っていました。
そこへ飛び込んできた「セネガル失点。フェアープレーポイントの差で日本が有利」というニュースに、西野監督は決断します。
「全てをコロンビアチームの奮闘に任せる」と。
もしも、最後の1秒でセネガルが得点すれば、全てパー!
ですが、日本は究極の神頼み作戦を実行し、そのギャンブルに勝ちました。
2つ目のギャンブルについて、評価は止めておきます。
でも、次の試合、選手には重いプレッシャーが圧し掛かってしまったことが気掛かりです。1・2戦のように伸び伸びとプレーして欲しいのですが・・・。
こんな形で世界を驚かせたくなかった
よく「世界を驚かせ」というフレーズを聞きます。
ぜひ、驚かせて欲しいと思っていました。
そして・・・
ポーランド戦、確かに世界を驚かせました。
でも・・・
こんな形で驚かせたく無かった。
せめて、試合終了時に、喜びすぎないで欲しいと思ったのですが、何人かの選手は喜びを爆発させていました。
残念です。
本田選手のコメントが素晴らしい
昨日の試合結果を受けて、本田選手が話した内容が記事になっていました。
色々と言われる本田選手の、本心も見えて、面白い記事でした。
特に心に残ったのは次の台詞です。
「サッカーはエンターテインメント。結果主義ではダメだと僕はずっと思っている。結果を出さないとだれも俺の発言を聞いてくれないので、結果だけを追い求めてきているけど、本当はダメ。いいサッカーをしてナンボなんですよ、サッカーって」
記事はこちらから
香川がどれだけ働いていたのか判った
ポーランド戦は本当に酷い内容だった。
コロンビア、セネガルと比べると、明らかにポーランドの圧力は弱かった。
だから、幾らでも日本は仕掛けられたはずなのに・・・チームが動かない。
これは、控えで出た選手の問題というより、過去2戦でトップ下に入った香川が、目立たないけどどれだけチームを躍動させていたのかハッキリしたと思います。
右へ、左へ、下がり、上がり、エゴを出さずに、歯車となって働く。
香川が居るから、乾が生き
香川が居るから、チームが動き
香川が居るから、柴崎のパスも生き
次のベルギー戦、香川の動きに注目してみたいです。
フォア・ザ・チームの大切さ
昨日のポーランド戦を見ていて思いましたが、日本チームに決定的に足りなかったのは「チームのために」という気持ちではないでしょうか?
点を獲りたい
活躍したい
レギュラーを手にしたい
プロならば当たり前な欲求でしょう。
ですが、昨日の数名の選手からはその姿勢を余りにも露骨に感じすぎました。
日本人の技術は上がっていますが、それでも、1人で、または数名で局面を打開して点を取りきってしまえるほどのプレイヤーは、まだ居ないと思います。
だからこそ、今の日本は「フォア・ザ・チーム」を最大の武器にするしかない。
思うに、昨日、控え組みを送り出す時のモチベーションの持たせ方に、失敗したのでは無いかと思います。
決勝トーナメントの組合せと日程について
日本は何とか決勝トーナメントに進出しました。
次の相手はベルギー・・・。
2試合ほどベルギーの試合を観ましたが、今のベルギーは、2002年の日韓大会で戦ったベルギーとは全くの別チームだと感じました。
普通に戦っては絶対に勝てない相手に、さて、西野監督はどんな秘策を用いるのか?
上の表は日本サッカー協会のHPからお借りしました。(日時は現地時間)
日程・結果│2018FIFAワールドカップ ロシア|SAMURAI BLUE|日本代表|JFA|日本サッカー協会
ベルギーに勝つと・・・
いや、先々を考えても仕方ないですね。
2018年7月2日27時(7月3日3時)に行われるラウンド16のベルギー戦は、日本サッカーが本当に成長しているのかどうか?が問われる試合になりそうです。
中3日での試合で体力はかなりきついはずです。
どんなメンバーで挑むのか、今から気になってとても楽しみです。
ポーランド戦のモヤモヤを吹き飛ばそう!
次はサッカーで世界を驚かそう!!
行け、日本、勝ち進め!!!
↓オススメのサッカーブログランキングはこちらへ!