3月7日に行われたACL第3節・シドニーFC戦は、年末に今期の戦いを振り返ったときに、とても重要な試合だったと言われるかも知れません。
先週土曜に戦ったリーグ第2節・ガンバ戦のメンバーから、8名を替えて望みました。
山本、植田、土居の3名以外は全員交代です。
監督はよく決断したと思うし、信頼に応えてアウェイで勝ちきった選手は、本当に素晴らしかったと思います。
私が思うに、多分、ガンバ戦で金崎がこじ開けた「得点と言う扉」が、昨年の「あの日」以来止ったままだった鹿島の時計を動かし、鹿島に、真の意味で新年をもたらしてくれたと思います。
ACL第2節、アウェイで行われた鹿島VS水原戦を振り返ります。
ACL第3節、鹿島VSシドニーFC戦の試合結果とメンバー
鹿島 2-0 シドニーFC
前半40分 土居 聖真
後半42分 植田 直通
見事な時間帯で先制し、ダメ押しをしました。
スターティングメンバーと交代メンバー
GK 21 曽ヶ端 準
DF 5 植田 直通
16 山本 脩斗
24 伊東 幸敏
39 犬飼 智也
MF 4 レオ シルバ
6 永木 亮太
8 土居 聖真 →後半39分 山口 一真
13 中村 充孝 →後半45分 三竿 健斗
FW 9 鈴木 優磨
14 金森 健志 →後半27分 安西 幸輝
大岩監督、見事な交代采配でした。
昨日のメンバーの中では一番苦労していた金森を早目に交代させた決断や、疲労の見えた土居の変えるタイミング、そして、最後の締めで三竿を投入する。などなど、適格だったと思います。
しかし、新人の山口を投入するとは・・・、期待していたけど、ビックリでした。
ACL グループHの順位
勝ち点7で首位をキープ!
来週の第4節もしっかりと勝って、グループステージ突破を早めに決めることで、主力を温存させることが出来る様になると思います。
試合内容の振り返り
テレビ観戦での試合感想になりますが、思ったことをまとめておきます。
ここ最近の鹿島とは、ちょっと違う印象を感じる部分もあり、興味深い試合でした。
前半序盤の感想
前線から追うスタイルが嵌らず、間延びした感じになりましたが、すぐに修正していました。ブロックをしっかり組んで、後ろで待ち構える感じになっていました。
引きすぎかな?とも思いましたが、アウェイだし守備から入る姿勢で良かったのだと思います。
打ちまくるミドル!
昨日の試合は、ミドルだけでなく、シュートの意識が強かったと思います。
前を向いてボールを持ったら、シュートを打っていた印象です。
特に鈴木とレオに、その姿勢が強く現れていました。
残念ながら、枠に飛ばなかったのですが・・・。
ただ、このシュートを積極的に打つ意識が、先制点に繋がっています。
土居の技ありの先制ゴール!
鈴木のシュートをちょんと合わせてゴールに叩き込みました。
簡単そうだけど、結構難しいと思います。
最初は、たまたまかな?と思いましたが、CKがファーに流れて、それを拾った鈴木がシュートモーションに入った時に、ちゃんとポジションを修正してオフサイドにならないようにしていたので、マグレでは無いと信じます。
また、この日、鈴木が再三に渡ってミドルを打っていたので、この時も相手はシュートだろうと思って、中の守備が緩かったように感じました。
その結果、土居がフリーになったように思いました。
後半、シドニーの猛攻が続くも必死に耐える
後半10分頃~シドニーの攻勢の前に防戦一方となります。
どうしても即席チームなので、一度連携が崩れだすとなかなか修正が効きません。
それでも、今日はゴール前にこの男がいました。
曽ヶ端準 健在なり!
17分、21分と2度の決定機を防ぎました。
スンテと曽ヶ端と、素晴らしいGKが2人もいて勿体無い・・・。
しかし、17分の危なかったシーンですが、あれは犬飼と伊東の間の不用意なパスミスから生まれています。
あれはまずい!反省して欲しい。
鹿島がペースを取り戻します
29分に金森から安西に交代した采配と、33分にペナルティに侵入しようとする相手を、永木が身体を張ったディフェンスで見事に防いだプレーが、徐々に鹿島にペースが戻ります。
本当にサッカーと言うのは、ちょっとしたことでシーソーが動くと感じました。
植田!咆える!!
永木が左CKを蹴り、ニアで山本が競ってバックにそらし、ファーでフリーになった植田がドーン!
植田、咆えてましたね!
咆えたら、鼻の下を切って貼られてた止血シール?が剥がれてました。
この2点目のシーンですが、実は布石がありました。
後半26分、同じく左CKがありました。この時はレオが蹴り、ニアで逸らしますが、ファーに届く前に相手にクリアされました。
でも、このシーンがあったからこそ、2点目に見事に繋がったようにも思います。
気持ちで勝ちきりアウェイで連勝!
デビューを飾った山口の動きも良かったですし、残り数分、しっかりと鹿島らしく時間を使って試合を終わらせました。
最後に出てきた三竿、まだ若いのに、何だかえらく頼もしく見えました。
無失点に押さえ、ACLはアウェイで連勝。
首位をキープです。
ハイライト動画
1点目も2点目も、気持ちよい得点です。
まあ、欲を言えば、崩しての得点をみたいですね。
鹿島VSシドニーFC戦を観て思ったこと
試合を見ていて、良かった点(選手)と、気になった点(選手)をまとめたいと思います。
良かった点 鹿島の選手層の厚さを実感できた
昨年から、2チーム分の戦力を用意した!
とフロントは言っていましたが、1年遅れでその補強が実を結びつつあるようです。
どうしても、2列目に怪我人続出中なので、攻撃の迫力が欠けてはいましたが、守備陣は安泰でした。
CBの犬飼選手。
本当に、よく鹿島に来てくれたと思います。
あとは、司令塔タイプが加わればなぁ・・・。
良かった点 控え選手の気持ちが切れてないと判ったこと
人間だから、嫌になることや、腐ることもあると思います。
だから、正直、心配していました。
伊東、永木、中村、金森・・・
彼らの気持ちは大丈夫かな?と。
でも、私が判ってなかっただけですね。
鹿島の選手に、そんな選手は居ませんでした。
もちろん、昨日の出来がイマイチだった選手はいます。
金森は、昨年の25節大宮戦や26節の新潟戦で見せたようなキレの良さが出ていませんでしたが、観た感じ、調子が悪いのではなく、試合感の欠如と思いました。
出続ければ、面白い選手だと思います。
中村は、目立たなかったけど、堅実にプレーしていました。
昨年のマリノス戦や神戸戦での反省が活かされているように思いました。
まだまだ、これからチャンスがあるはずなので、彼らの奮起に期待します。
良かった点 大岩監督から憑き物が消えた!?
昨年の33節・柏戦から、何かが狂っていました。
その得体の知れない何かは、監督に、そしてチームにへばり付いていました。
それが、先日のガンバ戦で、ようやく拭い去れたように思います。
ここからまた、大岩監督も本来の持ち味を出してくれると信じています。
気になった点 やっぱり点が入らない
昨日の試合、シュートは14本です。
それで2点・・・。
14本で2点なので、決定率が悪すぎる訳ではないかも知れません。
むしろ問題なのは、もっとシュートに持込めたはず?もっと決定的なシュートになったはず?というシーンが多かったことが心配です。
一度、ボールを止めてしまうと、打開できなくなる。そんな感じでした。
やっぱり、色んなアイデアをもって、攻撃のタクトを振るう選手が必要に思います。
意外と、レオを2列目に使ってみたら面白いのかな?
でも、彼のパスは良く引っ掛かるしなぁ・・・。
鹿島の今後
中2日で、リーグ第3節・広島戦を迎えます。
相手は今期、好調を維持しています。
それでも、ここで叩けば、鹿島が勢いに乗れそうです。
昨日の控え組みでの勝利は、豪州へ行かず、日本で調整を続けていたメンバーの心に火を付けた筈です。
あとは、内田やレアンドロ、安部が元気に復帰してくれば、厚みのある攻撃陣を形成出来ると思うのですが・・・。
今後の予定
- 【リーグ】第3節 3月10日(土)
ホーム 広島戦 15:00 - 【ACL】第4節 3月13日(火)
ホーム 19:00 シドニーFC - 【リーグ】第4節 3月18日(日)
アウェイ 鳥栖戦 16:00 - 【リーグ】第5節 3月31日(土)
ホーム 札幌戦 15:00 - 【ACL】第4節 4月3日(火)
上海 20:00 上海申花 - 【リーグ】第6節 4月7日(土)
アウェイ 湘南ベルマーレ 19:00 - 【リーグ】第7節 4月11日(水)
アウェイ FC東京 19:00 - 【リーグ】第8節 4月14日(土)
ホーム 名古屋グランパス 14:00 - 【ACL】第6節 4月17日(火)
ホーム 水原三星ブルーウイングス 19:00
18日の鳥栖戦のあと、広島戦まで約2週間空きますので、まずは、鳥栖戦までの過密日程を勝ちきりましょう!
大岩監督、選手のマネージメントを頼みます。
疲労によって、半年や1年欠場などの大怪我だけはしないようにしてください。
勇気を持って、アウェイでターンオーバーして掴んだ勝利。
その勢いを失わないためにも、リーグの広島戦は絶対に勝とう!
勝ち続けろ、アントラーズ!!
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