このブログは、2015年春に見つかった未破裂脳動脈瘤を、2016年春に『開頭クリッピング手術』を受けて治療した私自身の闘病記録です。
前回の記事は、退院日に帰宅する手段を忘れていて困ったことをまとめました。
未破裂脳動脈瘤と闘う ~忘れてた!退院日の帰宅方法を考えてなかった!!~ - lands_end’s blog
今回の記事は、退院して無事に自宅へ戻った際にやったことをまとめてみます。
実際に入院する前、無事に手術が終わって帰宅したら何をしたいか考えていました。
- 自分のベッドに寝そべる
- 冷蔵庫からビールを出して飲む
- 家族と居間でゴロゴロする
色々と考えていたのですが、実際に私が家について最初にしたのは・・・。
バスタブに湯を張る
無事に自宅へ帰り、嫁さんに促されてうがいと手洗いをしに洗面所へ向いました。
洗面所で風呂場を見た瞬間、嫁さんにこう告げました。
「風呂、溜めて・・・」
風呂が溜まるまでの10数分、洗面所でじーっとしていました。
「お風呂が沸きました♪」
という軽快な音楽が風呂場から流れて来たので、風呂に入ることにしました。
バランスが上手く取れない
上半身は問題ありません。
ですが、ズボンや靴下を脱ごうとして片足を上げたらバランスを崩して、あやうく転倒しそうになりました。
仕方なく床に座りながら服を脱いだのですが、風呂に1人で入るのが怖くなりました。
身体の汚れがきっと酷いのですが、独りで洗う自信がありません。
そこで、嫁さんに告げました。
「身体洗って・・・」
嫁さんは何も言わずに手伝ってくれました。
身体から沸き続ける垢・・・
汚い話で恐縮ですが、身体を手でこするだけでゴッソリと垢が出ました。
あかすりタオルを使おうか悩んだのですが、身体をゴシゴシすると痛みそうだったので、普通のタオルで身体を洗うだけにしました。
僅か2週間の入院・・・。
しかも後半1週間はちゃんとシャワーを浴びていたのにあれほど垢が溜まるのは、単に私がオッサンだからか?
それとも私の体質なのか?
はっきりとはしませんが、驚くほど垢まみれだったことを覚えています。
腕を借りてバスタブに浸かる
いよいよバスタブに浸かろうとしたのですが、片足上げてバスタブをまたぐのに苦戦しました。
結局、独りでは跨げずに嫁さんに手助けしてもらい湯船に浸かりました。
ちょっと恥かしいし、自分独りで出来そうではありますが、万が一転倒して頭部を打ちつけたらそれこそ一大事になり、周囲にも迷惑を掛けますので、安全を期すほうが良いと思います。
手術を受けたことを初めて良かったと実感
湯船に浸かり手足を伸ばして深呼吸しました。
気付いたら泣いていました。
2015年の春に未破裂脳動脈瘤が見つかってから・・・
- 死を意識して怯えた日々
- 生きる為にどうすべきか悩んだ日々
- 手術をすると腹を括ってからの半年
- 手術日とその後
- 起きてしまった後遺症
今までの事が頭にブワッと蘇り、ただただ泣いていました。
そして・・・
- 手術を決断して良かった
- 手術を受けて良かった
この時、私の身体には様々な後遺症が残っていましたが、それでも心の底から手術を受けることを決断して良かったと思いました。
なぜなら・・・
『生きていて良かった!』
そう実感できたからです。
麻酔から覚めた直後も同じような感情を持ちましたが、麻酔や痛み止めの影響があり頭はボンヤリしていました。
また、入院中は日々色々と起きる痛みや出来事に追われて、自分の決断について振り返る時間はありませんでした。
ですが、自宅に帰って風呂に浸かったら強く感じられたのです。
『俺は生きている!』
『まだ、人生は続く・・・』
あの時の気持ちは今も忘れていません。
次回は『未破裂脳動脈瘤と闘う ~退院日の頭痛や身体の状態について~』です。
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