前回の記事では、2017年度シーズンの戦い方についてまとめました。
リーグ戦、ACL、ルヴァンカップ、天皇杯、それぞれの大会についてと、序盤の石井体制と中盤以降の大岩体制で戦ったチームについても、思うところをまとめました。
ジーコと共に~2017年度、鹿島アントラーズのまとめ 無冠の原因について~ - lands_end’s blog
今回の記事は、2017年度における鹿島アントラーズ内のMVPと新加入した選手達について私見をまとめました。
来季、よりより戦いをして欲しいと願いつつ・・・。
2017年、私が考える鹿島のMVP
色々と考えましたが、昌子がMVPだと思います。
昌子 34試合出場 1ゴール。
思うように調子が上がらずに苦しんでいる時期もありましたし、正直申せば得点という点では全然モノ足りません。
それでも、彼が今期のチームMVPだと考えたのは以下の点からです。
- リーグ戦34試合フル出場した体力・気力、自己管理力は賞賛に値する
- CBという身体を張るポジションで、警告が1枚だけなのも賞賛に値する
- キャプテンとして最後までチームを引っ張った姿勢
- ラスト2試合、彼が率いた守備陣は失点0に押さえたこと
とにかく昌子に感謝します。
昨年末から殆ど休みなく活動し続け、代表にも呼ばれ、身体は悲鳴を上げていたと思います。
1年間、本当にお疲れ様でした。
それと、素晴らしいプレーをありがとうございました。
でも・・・
第33節の試合後、必ず次の試合は勝つ!必ず優勝する!
と宣言した約束は果たしてもらっていません。
来年は、必ず忘れ物を取り返してください!
他にMVPの候補として考えたのは、金崎とレアンドロでした。
金崎は30試合出場、12ゴール6アシスト。
ラスト2試合のどちらかで、金崎が点を決めて優勝していれば、金崎をMVPにしたかも知れません。でも、結果が出なかったので外しました。
レアンドロは23試合出場、11ゴール4アシスト。
大岩体制になってから大車輪の活躍でしたが、勝利に貢献するゴールが本当に多かった印象です。セレッソ戦、新潟戦、浦和戦などなど。
ただ、やはり前半に出場機会がなかったこと、そしてラスト2試合で結果を出せなかったので外しました。
新加入選手の評価
今期加入した選手についてまとめます。
全選手ではなくて、ある程度試合に出場した選手についてです。
ちなみに点数をつけたりはしません。おこがましいので・・・。
レオ・シルバ
今期の補強で当たりの選手でした。
前評判どおりのしつこい守備は、本当に相手選手を辟易とさせたはずです。
ただ、チームとして彼に求めたのか不明ですが、攻撃面では不満が残りました。
第2節の甲府戦、ミドルシュートを決めた際には鹿島の新しい攻撃オプションになると思いましたが、結局34試合であの1点だけでした。
また、パスの精度も思ったほど良くありません。
特にラストプレーに繋がるようなパスが少ないのは気になりました。
最後に、彼の特徴なのでしょうが、持ちすぎるのは本当に止めて欲しいです。
いつか、痛い目に遭う様な気がしてなりません。
レアンドロ
今期の補強で大当たりの選手でした。
私は結構早い段階からレアンドロのプレーに可能性を感じていました。
確か、タイで行われたプレシーズンマッチから言及していました。
それだけに、後半の彼の活躍は本当に嬉しかったです。
第24節セレッソ戦、第26節新潟戦、そして第32節浦和戦などは彼の高い技術に助けられました。
守備が緩慢だと指摘する人もいますが、レアンドロはいつも必死に戻っています。
ただ、ストライドが長いのでゆっくり見えるのと、チャージが荒いのでファウルになり易いのが、彼の守備が良くないと言われる原因ではないでしょうか。
実際にはかなり貢献していると思います。
来季、大岩監督がレアンドロをどのポジションで使うのか注目です。
彼の活躍次第で、鹿島の行く末が決まるといっても過言ではありません。
ちなみに本日現在(12/28)では、正式な加入の報告は届いていません。
ペドロジュニオール
今期の補強で失敗だった選手です。
彼が加入すると聞いた時には本当にワクワクしました。
金崎、土居と組んで、どれだけのゴールを、どれだけのチャンスを、生み出してくれるのかと・・・。
しかし、余りに足元の技術が無さ過ぎます。
ハッキリ言えば、鹿島のスタイルに合わない選手でした。
夏場に覚醒したように見えましたが、あれはあくまでも個人技で点を獲ったのであり、チームとして狙った攻撃で点を獲ったわけではありませんでした。
来季、大岩監督はペドロをどうするのか?
どのポジションで使うのか?
少なくとも2トップで使うのでしたら、攻撃の組み立て方法を変えるか、2列目の選手を変えない限り、ペドロが活きるとは思えません。
クォン・スンテ
非常に判断が難しいところです。
彼の人柄や試合に望む姿勢は間違いなく鹿島向きです。
しかし・・・
今年の曽ヶ端の活躍を見れば、貴重な外国人枠(アジア枠)を彼で使ってしまったという点において、補強は失敗だったと言わざるを得ないのかも知れません。
仮にソッコが残留していれば(出場機会を求めて移籍した可能性は高いが)、ルヴァンでは違う結果になったと思います。
または、韓国人やオーストラリア人の中盤、または点取り屋の選手を獲得していれば、終盤の苦しかった試合で違う展開があったかも知れません。
いずれにせよ、貴重な助っ人の枠をベンチで使うのは如何なのでしょう?
来季の彼の立ち位置が気になります。
安部 裕葵
今期加入した新人としては当たりでした。
彼のデビュー戦は第5節のアウェー大宮戦でした。
僅か16分のプレーでしたが、ボールの持ち方やドリブルを仕掛けるタイミングに、目が釘付けになったのを覚えています。
だから、石井さんも第8節の磐田戦で先発させたのでしょうが・・・残念ながらあれは早すぎました。
もう少し、途中交代でチームの約束事に慣らせてから出せば良かったと思います。
課題は目に見える結果を出すことです。
今期は1得点、0アシストです。
結果が伴わなければ、結局は異物で終わってしまいます。
来季の活躍に期待します。
まとめ
先日の記事や今回の記事ではかなり否定的なことを書いてしまいました。
でも、チームを支えたコーチや監督、チームスタッフの皆さん、またスタジアムの運営に携わった多くのボランティアの皆様、そして何よりも選手の皆さんには心から感謝しています。
1年間、鹿島が栄冠を掴む夢を追い続けることが出来ました。
本当に幸せな日々でした。
今年は最後の最後にメガトン級の衝撃で打ちのめされてしまいました。
正直申せは、数日間引きこもりになっていました。
ブツブツとネガティブな事を呟きつつ、街中で水色を見かけると慌てて目を反らしていました。弱っていました。
あれから1ヶ月。
もう目は来季を見据えられるようになりました。
私にとっては鹿島アントラーズの応援が人生の一部だから、来年も変わらずアントラーズの勝利を願い応援します。
だからどうか・・・
- 全ての試合において勝負に拘るチームでいて欲しい。
- 勝者のメンタリティを常に体現し続けて欲しい。
- 優勝を常に意識するチームでいて欲しい。
ジーコのプレーやサッカー観に魅せられて以来の私の想いは変わりません。
来年こそは笑顔で年越しだ!
行け、アントラーズ!!
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