lands_end’s blog

未破裂脳動脈瘤との闘いをコーギーに癒され暮らしています。鹿島アントラーズの応援と読書に人生の全てを掛けている40代の徒然日記です。

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未破裂脳動脈瘤と闘う ~入院10日目。震度7の地震が入院時や手術中に起きたらどうなるのか?~



このブログは、2015年春に見つかった未破裂脳動脈瘤を、2016年春に『開頭クリッピング手術』を受けて治療した私自身の闘病記録です。

前回の記事は、退院後に必要となる書類(休職のためや傷病手当申請など)の申請についてまとめました。
今回の記事は、入院や手術中に震災に遭遇したらどうなるのか?と言う点についてまとめたいと思います。

2016年4月14日21時26分以降、熊本と大分で大きな地震が相次ぎました。
直接、及び関連を合わせ247人の方が亡くなりました。
未だに被災前の生活に戻れない人や地域もありますので、震災の事をこのブログで扱うのは避けるべきか考えましたが、入院・手術を控えた人間が知っておいた方が良い事があると思い、まとめることにしました。

入院や手術をする病院を探す時
入院中の心構え

自分自身が実践した事や教訓として感じていることをまとめます。

 

消灯直後、病院が騒然となる

私は、2016年4月14日の熊本地震が起きた時、東京の病院に入院中でした。
消灯時間を少し過ぎてからやってきた看護師が、部屋の電気を消した直後、同室の一人が突然大声を上げました。
「震度7!」
「熊本で震度7!」
慌ててみんなスマホをいじり始め、同時にテレビも付けられました。
私も隣の人のテレビを見せてもらいました。

すぐに、向かいの部屋や隣の部屋でもザワザワとし始め、やがて自分が入院していた階の看護師たちはナースステーションに集められていました。
その間、消灯時間でしたが患者たちはテレビやスマホを見ながら騒ぎ立て、電話をする者も居ました。

暫くすると集まっていた看護師たちは戻ってきて各部屋で説明を始めました。
「皆さん心配でしょうが、東京にあるこの病院には今は影響ありません。ですので、消灯させてもらいます。しっかりと休んでください!」
そう言うと、各部屋の電気が消されました。
しぶとくテレビを付けている人や、スマホを触っている人は、各自注意を受けていました。

 

翌朝、緊急時の対応や避難経路について説明を受ける

翌朝、起床時間前から多くの患者さん(ご年配の方は朝が本当に早い・・・)がテレビを見たり、スマホを見たり、ザワザワと話していました。
看護師たちも、諦めたのか、何も言いませんでした。

朝食後、日勤の看護師との交代の際に書類を渡されました。
そこには、緊急時の避難経路が記されていました。
正直、今更かよ!
って突っ込みたくなりましたが、まあ、素早い対応だったと思います。

その後、看護師から各部屋ごとに口頭で説明を受けました。

  • 建物は免震構造なので心配ない
  • 被災時にも数日分の飲料水は確保されている

などの病院の緊急時の準備態勢についての話しでした。

 

入院中に各自が注意する点

病院の対応についてよりも、私はこの各自が注意する点の方が記憶に残りました。

1:枕もとのテレビ付き荷物入れに重い物を置かない
→落ちてきたら怪我をする

2:枕もとのテレビ付き荷物入れに割れ物を置かない
→落ちて割れたら怪我をする

3:眼鏡を使用している方は眼鏡チェーン(ストラップ)を付けておく
→揺れでどこかへ飛ばされないようにベッドの枠に付けておく

4:携帯電話にストラップを付けておく
→揺れでどこかへ飛ばされないようにベッドの枠に付けておく

5:ミネラルウォーターなど枕元に用意する
→病院で準備しているが直ぐに支給出来ないこともある

この話を聞いたとき、既に入院して10日目でした。
退院まで残り2泊でしたが、教わったことを残り2日間はしっかりと実践しました。

今思い返しても、本当に大切な話だったと思います。

 

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手術する病院を探していた時に留意した緊急時の対応

未破裂脳動脈瘤を治療するために、開頭クリッピング手術を受けることを決意してから、各地の病院を訪れました。
その際、必ず、医者に質問していました。
もしも、地震が起きたり、停電になったらどうなるのですか?

停電については全ての医師の回答は同じでした。
「停電は問題ありません」
「手術室やICUを守る為に自家発電機を準備しています」

地震については殆どの医師の回答が同じでした。
「万全の対応で臨むので大丈夫です」

3人の医師が地震について踏み込んだ回答をしてくれました。
「万全の対応で臨むので大丈夫です」
「ただし、巨大な揺れに襲われた際には残念な結果が起きないとは言えません」
「地震発生時よりもICUに居る際や病室に戻ってからが心配です」

手術後の心配をしているのが意外だったので更に質問したら以下のように回答してくれました。
「長時間の停電となると自家発電機で補えない可能性がある」
「東日本大震災クラスが東京で起きると、大学病院は地域の緊急災害病院に指定されているので多くの怪我人が運び込まれ、通常通りに患者さんの治療が出来ない

これらの話をしてくれた医師を私は信頼し、最後の選択の際の病院に選びました。

 

地震発生時に手術していた医師の話し

医者に地震発生時の対応について聞いている時に、東日本大震災発生時に手術をしていた医師が書いたブログを紹介してもらいました。
下記にリンクしておきます。
私が受ける脳外科手術ではありませんし、東北で震度6や7の中で手術をした医師ではありませんが、地震が起きた時の医師の行動や考えを理解するのに役立ちました。

yomidr.yomiuri.co.jp

 

長かった入院生活も退院が近づいてきました。
次回は退院前日の話になります。

次回『未破裂脳動脈瘤と闘う ~入院11日目。退院の準備と支払いの確認について~』です。

 

 

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