2016年にリーグと天皇杯の2冠を制し、2017年はアジア制覇を最重要に据えて選手の獲得やスケジュールを進めてきた。
しかしながら、2017年5月、またしてもACLはラウンド16で敗退となってしまった。
ホームで勝利しながらも、アウェイゴール数での敗退となり4冠の夢は潰えました。
気持ちを引き締めなおし、国内3冠を目標に戦い続けてきましたが、2017年9月、ルヴァンカップは準々決勝で敗退となり3冠の夢も潰えました。
ルヴァンカップ準々決勝敗退について、自分なりの考察で振り返ります。
私は、選手の応援はしたいけど批判はしたくないので極力批判する記事は書かない様にしてきました。ですが、今回は敗退でもあるので、ダメだと思った点について書くことにします。
読んで気分を悪くされた方がいたら申し訳ありません。
ルヴァンカップ準々決勝の試合結果とメンバー
メンバーだけを見れば、ここまで失点を喰らうメンバーとは思えないのですが・・・。
残念です。
第1試合について
鹿島 1 - 3 仙台
前半15分中野
前半19分奥埜
後半30分土居
後半40分奥埜
スターティングメンバー
GK1 クォン スンテ
DF16 山本 脩斗
17 ブエノ
20 三竿 健斗
22 西 大伍→後半10分 伊東 幸敏
MF4 レオ シルバ
11 レアンドロ
25 遠藤 康
40 小笠原 満男→後半30分 中村 充孝
FW8 土居 聖真
9 鈴木 優磨→後半20分 金崎 夢生
レアンドロ・・・レッドで第2戦欠場
ブエノ・・・イエロー2枚で第2戦欠場
鹿島VS仙台の第1戦ハイライトはこちら
見ていると悲しくなるのですが・・・。
第2試合について
鹿島 3 - 2 仙台
前半6分三田
後半3分西村
後半13分鈴木
後半20分安部
後半38分鈴木
スターティングメンバー
GK21 曽ヶ端 準
DF15 三竿 雄斗→後半34分 永木 亮太
16 山本 脩斗
20 三竿 健斗
24 伊東 幸敏
MF4 レオ シルバ
13 中村 充孝→後半16分 安部 裕葵
25 遠藤 康
40 小笠原 満男→後半0分 鈴木 優磨
FW8 土居 聖真
33 金崎 夢生
鹿島VS仙台の第2戦のハイライト動画はこちら
遠藤のスルーパスから安部の2点目
永木のクロスから鈴木の3点目
優勝への期待を繋ぐ得点シーンです。
なぜ鹿島は負けたのか?
負けた理由を考えるとムカムカしてくるのですが、この敗戦を冷静に見つめることで、今後の鹿島のすべき事も見えると思います。
よって、傷口を抉ってみることにしました。
守備の崩壊は誰の責任か?
2試合で5失点!
J1で決して爆発的に点を獲っている訳でもなく、稼ぎ頭のクリスラン(7点)を欠いたチームに5失点したというのは、守備が崩壊したとしか言いようがありません。
では、いったい何処に責任があるのか?
その1 ブエノの経験値不足
明らかにCBとしての経験が不足していました。
厳しく当たる時か、まとわりついて攻撃を遅らせる時か、瞬時の判断はそれまでの経験(失敗も含め)が無ければ培われないものです。
昌子だって出始めた時にはチグハグなプレーをしていました。
そう考えると、一概にブエノを批判することは出来ません。
ただし、最後のワンプレーは頂けません。
本人も「しまった!」と思ったから体育座りして反省したのでしょうが・・・。
あれは、経験云々よりもサッカーの脳の問題だと思います。
その2 監督の戦術眼の未熟さ
石井監督の後を継いでここまで、ハッキリ言って凄い結果を残しています。
出来すぎなくらいの結果です。
これは大岩監督の手腕でもありますが、鹿島の選手のレベルの高さでもあると思います。
大岩監督の凄さは、選手の組み合わせの妙や器用にあると思います。
中村とレアンドロを組ませたり、ガンバには遠藤が合うと考え起用したりなど。
一方で、狙い通りにいかなかった時の対応に柔軟さが欠けるように思います。
劣勢の時に盛り返しているのは、選手起用や配置変更と言うよりは、選手個人の頑張りで盛り返しているように思うのです。
まあ、それも監督の経験値が増えれば変わるのかも知れません。
その3 鹿島フロントのミス
サポーターの間ではシーズン当初からCBの枚数不足を指摘する声が上がっていました。なんせ、昌子、植田、ブエノ、町田の4人しかいないのですから。
この点に関しては、サポーターが気付くのですから鹿島のフロントが気付かない筈がありません。
間違いなく、シーズン前、そして夏の移籍シーズンに色々と検討されたのでしょうが、最終的に追加補強は行われませんでした。
町田が大怪我で長期離脱して、実質、昌子、植田、ブエノしか居ないのに・・・です。
夏の中断前に三竿(弟)が奮闘し、必死にCB不足をカバーしたのが、裏目に出たのかも知れませんが、これは明らかにフロントのミスでしょう。
昌子と植田が代表に選出されたらどうするのか?
ブエノと三竿がいると思っていたのでしょうが・・・
それって、三竿が認められて代表に行くことはない!と決め付けていたの?
CBが居ない状態で、戦わざるを得なかった選手や監督は気の毒に思います。
まあ、優秀なCBが2枚居るチームに、なかなか移籍してくる選手が居ないのも判らなくはありませんが、早急に検討して欲しい案件です。
その4 一部選手の気持ちの問題
(選手個人を非難するようになりすいません)
ルヴァンカップの2試合を見ていたら、一部の選手に気の緩みがあるように思え、危機感を感じました。
正CBが不在、チームとして危機的状態、3冠を獲るには通常以上の奮闘が必須!
それにも関わらず、闘う気持ちが見え難い選手がいました。
土居、中村、レオシルバ、遠藤、三竿(兄)・・・。
- 土居・・・相変わらず気持ちが見えない。シュート打とうよ!
- 中村・・・泥臭くとか我武者羅とか嫌いですか?
- レオ・・・膝の状態が完治してないなら休んだ方がいい
- 遠藤・・・1点目のCK、2点目のスルーパス、技術が泣くよ。
- 三竿(兄)・・・PKのシーン後の表情がダメだ。あちゃ~じゃないよ。
尚、ブエノですが、彼は気持ちだけは出ていたと思います。未熟でしたけどね。
この一部の選手の気持ちと言うかモチベーションの低さは、大岩監督がかなりスタメンを固定している弊害ではないでしょうか?
目に見える結果が出ていない選手をスタメンで使うことで、慢心が生まれたり、控えの選手に不満が溜まっているのではないでしょうか?
安部と鈴木の表情や姿勢を見習って欲しいです。あのギラギラ感を・・・。
鈴木は気持ちが高ぶりすぎて、時に社会人として許されない態度を取りますが、それでも試合ではそれ位の気持ちを出せなければ勝てないと思います。
- 何が何でも勝つ!
- どんな試合でも勝つ!
どんな選手が出ても鹿島は鹿島・・・
と言う言葉は、「勝利への執念を持っている選手が常に出てくる」と言う意味で使われていると、私は考えているのですが、違うのでしょうか?
リーグ戦の再開(9月9日大宮戦)に向けて良かった点
ルヴァンカップの第2戦の後半10分頃までは、本当に心配していました。
この負の流れは間違いなくチームに悪影響をもたらす。
昌子や植田が帰ってきても、チームバランスの崩れは直らないと考えていました。
ですが、2人の若鹿がチームを救ってくれました。
鈴木、安部、ありがとう!チームは救われたよ!!
途中出場した鈴木と安部がチームを救ってくれました。
後半途中からは、鹿島らしい勝利への執念を感じさせてくれる試合が観れました。
サポーターの間でも2人をスタメンから出せ、いや途中出場の方が相手にとって嫌な選手になるはず・・・などと議論が交わされています。
私は、その点についてはあんまり興味ありません。
だって監督が決めることですからね。
それよりも、次にスタメンで出るチャンスを得た時に、その大切なチャンスをしっかりと掴み、二度と離さない様にする為の準備をしておいてくれと思います。
なぜなら、鈴木は今期前半に何度かスタメンで出場しました。
でも、満足のいく結果は出ていませんでした。
次のチャンスでは絶対に逃さないで欲しいです。
安部もあのジュビロ戦での悔しさを忘れずに、準備をしてください。
鹿島の今後について
改めて悔しい。
3冠を狙えなくなったのは本当に悔しい。
この悔しさはリーグと天皇杯を獲ってくれないと晴れません!
- 9月9日ホームで大宮戦
- 9月16日アウェイで新潟戦
- 9月20日アウェイ(天皇杯準々決勝)浦和戦
- 9月23日ホームでG大阪戦
- 9月30日アウェイでサガン鳥栖
この後、ルヴァンカップの準決勝があるはずでしたが、敗退したために2週間の中断となります。
よって、9月の5試合は力を振り絞って全勝で駆け抜けましょう!
まずはリーグ戦再開の大宮戦で、
鹿島はやっぱり強い!
と思わせる戦いをしてください
気を入れ直して、
優勝へ向って、
勝ち進め、アントラーズ!
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