lands_end’s blog

未破裂脳動脈瘤との闘いをコーギーに癒され暮らしています。鹿島アントラーズの応援と読書に人生の全てを掛けている40代の徒然日記です。

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未破裂脳動脈瘤と闘う ~入院6日目(術後5日目)、大部屋の窓側ベッドへ引越し~



2015年春に見つかった未破裂脳動脈瘤を、2016年春に『開頭クリッピング手術』を受けて治療した私自身の闘病記録です。

前回の記事は、術後の体力回復のために入院中から積極的に運動するように言われた件についてまとめました。

今回の記事は、長い入院生活を楽にするためには軽視できない「ベッドの場所」についてまとめます。

入院したことがある人なら、誰もが経験していると思いますが、大部屋のベッドの位置は病気や怪我の回復度合いに非常に重要だと思います。

如何にして快適な場所のベッドへ移るのか?に関しまして、自分の体験とその経験を元にお伝えした方からのメッセージを元にまとめます。

 

入院時にいきなり窓際になることは期待するな!

手術の事前準備のための脳血管検査(血管内にカテーテルを入れて造影剤を流して撮影する検査)で2泊3日の入院をした際も、2列3台合計6人いる大部屋の真ん中のベッドでした。
そして、約半年後に手術を受けるために入院した際も、同じく真ん中のベッドでした。

実は、入院日はこう考えてました。
「確率は66%あるんだから、窓側か通路側になるといいなぁ」と。
しかし、またしてもど真ん中

これは後日知ったのですが、新しく入室する患者はほぼ間違いなく真ん中のベッドになるのはカラクリがあるのでした。

 

真ん中のベッドの憂鬱

入院して真ん中のベッドで過ごしたことがある人はご存知だと思いますが、あの薄暗くて狭い空間は「人の生命力を下げる」と思います。

何一つ前向きに考えられる要素はなく、日に日に活力が落ちていきます。
手足の骨折等で、ベッドに殆ど居る必要がない患者なら良いでしょう。
しかし、開頭クリッピング手術後は、ICUから大部屋に戻ってから最低でも2日間は寝たきり状態になります。

戻ってきた日(術後2日目)は、薬の影響もあり意識が寝てばかりいるのでマシです。
しかし術後3日目以降は苦痛です。
身体を横にすることも出来ず、ただただ仰向けになって天井を見つめるだけ・・・。
になりますね。

入院する人は、この動けずに薄暗い真ん中のベッドで過ごす数日間の対策をしっかり考えておいた方が良いと思います。
本や漫画は読む力はありません。
テレビも見難いです。
私はポータブルDVDがあって助かったと思っています。

 

どうして新人は軒並み真ん中のベッドになるのか?

先に述べたように、6人部屋の場合、窓側か通路側のベッドになる確率は66%もあるわけです。
にも関わらず、ほぼ確実に新人は真ん中のベッドになる理由・・・
その答えは簡単です。

窓側か通路側に空きが出たら、真ん中の人が移るから!!
だから新しく入る人の多くは真ん中になる。
なんだ!
そんな事かよ!!
と言われるかも知れませんが、でもこの理屈を知らなければ移れません!

 

実際に私の場合はどうやって動いたのか?

手術後5日目の朝、朝食を終えて配膳を片付けに行くと、ハス向かいの窓側ベッドにいるおじさんが「今日で退院です」と挨拶してきました。
「お大事に~」と言って別れて、私はそのまま院内の散歩に出掛けました。

戻ってくると、室内ではバタバタと退院の準備をしていて慌しかったので、しばらくテレビのある面会室へ避難していました。

お昼前に嫁さんが面会に来たので、薄暗い真ん中のベッドへ戻りました。
既にハス向かいのおじさんは退院しており、おじさんが使用していたベッドとか棚が消毒のために運びされている最中でした。
それを見た嫁さんは、窓側ってどんな様子か興味津々な様子で探索に行きました。

その時、嫁さんはふと思いついて看護師さんに言ったそうです。
「うちの人、こっちに移れますか?」
「真ん中だと面会に来るのが憂鬱だから・・・」

看護師さんの答えは・・・
「大丈夫ですよ!」
「今、移動させますね」

こんな風にして、私のベッドは窓側に移動となりました。

 

快適すぎる窓側のベッド!これで同じ料金とは納得し難い!!

窓側に移り、窓側のカーテンを開けると、別世界でした。
明るい

光が入るということが、これほど人間の精神に好影響を与えるとは思いませんでした。
私の入院していた病棟の向かいには高い建物がないため、ベッドに居ながらにして眺望が抜群でした。
遠くに、富士山が見えるのですから・・・。

最初はこの幸運を喜んでましたが、暫くすると怒りがこみ上げてきました。
窓側と真ん中で入院費用が一緒と言うのは納得がいかない!
差があってしかるべきではないか!

今でも疑問に感じています。

 

最初は真ん中のベッドでも気落ちする無かれ!

入院すると軒並みに真ん中のベッドになるので気落ちするかもしれませんが、気にする必要はありません。
必ず、窓側か通路側に移るチャンスがあるはずです。

その根拠を書きます。

 

長期間の入院を病院サイドが好まない

医療保険に加入する際に、何日までの入院期間を保障の対象にするか?という点で話をすることがあると思います。
顧客の立場で話をしてくれる保険の営業マンならば、「90日で十分です。今の病院は長期入院を受けません。基本的に、2週間、または4週間で退院となりますよ。」
と言う類の話をしてくれると思います。(私の保険屋のおじさん談)

また、自分が入院している病院のスタッフからもそれに近い話を聞きました。
「自宅療養で十分と判断すれば、どんどん退院してもらいます」と。

何が言いたいのかと言うと・・・
食べ物屋ではないですが、病室の回転率がかなり高いと言うことです。

事実、自分は12日間入院していましたが、私が入院する以前から居て、かつ退院する時点でもまだ退院していなかった人は、たった1人だけでした。
他の4名は全て退室(転院と逝去含む)しています。

この理屈を知っていれば、入院時に真ん中のベッドのなっても落ち込む必要は全くありません。
入院時に看護師さんへ自分と家族から「お願い」をしておけばいいのです。
「窓側や通路側の方が無事に退院されたら、移動させてください」

実際に私以外にも2人、窓側と通路側に移動していました。

 

私のブログを覗いてくれた方も移れました!

昨年の秋から書き始めたこのブログ。
未破裂脳動脈瘤が見つかり、どうしたら良いのか悩んでいる人がネットで様々な情報を検索している時に私のブログを見つけて下さります。
励ましの言葉もあるし、もっと詳しく書いて欲しいと言う言葉もあります。
色んな人からメールを貰います。
とても有難いです。

そうやって知り合った1人の方が、手術前日に「明日手術にいってきます!」というメールを送ってくれました。
その方、真ん中のベッドだと書いていました。

そこで私は・・・
「手術後に窓側に移って朝日や夕日を見た際に「生きていて良かった」と心から実感出来たので、●●さんも看護師さんに頼んでおけばきっと移れるよ!」
と書いて返信しました。

先日、その方からメールが届きました。
色々と手術の事や術後の話が書いてありましたが、その中に「ベッドの位置」についての言及がありました。
「ランズエンドさんに教わって直ぐに家族がナースステーションに頼んでくれました。
その結果、術後3日目に窓側が空いた時に移れました!
残念ながら見晴らしはそれほどでしたが・・・でも、本当に気分が晴れました!」

こんなメールを頂いたので、この「ベッドの位置についての話」ブログで書いておこうと思った次第です。

 

入院中は塞ぎこむことが多々あります。
だからせめて、1日の大半を過ごすベッドの位置が少しでも快適になれば、穏やかに時間を過ごすことが出来ると思います。
同時に、見舞いに来てくれる家族のストレスも溜まりません。

真ん中のベッドに当たったからといって諦める必要はありません
ホンの一言で、快適に入院・治療生活が送れますので是非お試しください。

 

次回の記事は、先程ちょっとだけ触れましたが入院患者さんの死についてまとめたいと思います。ちょっと重い内容になるかもしれません。

次回『未破裂脳動脈瘤と闘う ~入院6日目(術後5日目)。夜間に同室の患者が亡くなりました~』です。

 

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未破裂脳動脈瘤と戦うのに役立つと思う本の紹介です 

突然死を防ぐ 脳・心臓のいい病院 (週刊朝日ムック)

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手術数でわかるいい病院 2017 (週刊朝日ムック)

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