この一連の記事は、2015年春に見つかった未破裂脳動脈瘤を、
2016年春に『開頭クリッピング手術』を受けて治療した闘病記録です。
前回の記事では術後3日目の患部の痛みや嘔吐感についてまとめました。
未破裂脳動脈瘤と闘う ~入院4日目。術後3日目の夜の痛みと嘔吐感~ - lands_end’s blog
今回の記事は術後4日目に行ったCT撮影についてまとめます。
CT撮影から同日に行われた医師の画像診断と手術成功宣言までです。
- 手術4日目、CT撮影があるので朝食は抜き
- CT撮影室へは車椅子で移動
- CTの待合室は一般外来と同じ場所なので少し恥かしい
- CT撮影時、頭を固定させる器具が痛い
- 夕刻、医師が画像を見ながら説明してくれました
- 手術4日目 とりあえず手術成功を宣言される
- 未破裂脳動脈瘤との闘いは続く!
手術4日目、CT撮影があるので朝食は抜き
手術で装着したクリップがきちんと機能しているかどうか確認するために、手術4日後にCT撮影を行うことになりました。
CTの撮影のため、朝食は抜きとなりました。
前日の夜に、ベッドサイドのテーブルの上に札止めが用意されました。
ちなみに、となりのおじいさんも同じく撮影があったのに、札止めを担当の看護師さんが出し忘れてしまい食事を摂ってしまいました。そのため、撮影が出来なくなってしまい、医師と看護師と患者の間でかなり揉めていました。
CT撮影室へは車椅子で移動
私の身体の状態ですが、尿道カテーテルも外れているし、点滴も終了しているので、自分の足で歩いていました。ただし、まだまだ素早く歩くことは出来ません。
しかも、転倒しないように注意も受けていました。
そのため、病棟から撮影室までの移動は「車椅子」を利用しました。
CTの待合室は一般外来と同じ場所なので少し恥かしい
病衣を着け、頭と顔の半分に包帯がグルグル巻きにされた中年が車椅子で病院内を移動していれば目立ちます。
まして、CTやMRIを受ける場所は一般外来の方と同じ場所です。
待合室も一緒です。
容赦ない視線を浴びて、ちょっと恥かしかったです。
でも、恥かしいと言う感情が沸くほどに、自分の身体の状態を冷静に見れるようになってきたのだ・・・と思いました。
CT撮影時、頭を固定させる器具が痛い
順番が来て、CT撮影室に入室。
車椅子から寝台への移動は自力で行いました。
仰向けに寝て、身体が動かないように固定されるのですが・・・
頭を固定する器具をグイグイと押し込まれ痛かった。
この時の看護師(技師)がガサツなのかも知れませんが、もう少し丁寧に行って欲しかったです。
おもわず「いてえ!」って咲けんじゃいました。
撮影終了後、車椅子に乗って待合室に戻りました。
お迎えの看護師が病棟から来てくれるまで心細かった記憶があります。
夕刻、医師が画像を見ながら説明してくれました
同日、手術を担当した医師の画像診察がありました。
手術前に家族総出で説明を受けた部屋に行くと、大画面に自分の頭部CTが映し出されていました。
初めて見る自分の頭の中のクリップ
先生は画像を比較しながら説明してくれました。
未破裂脳動脈瘤が映っている画像とクリッピング後の画像
様々な角度から比較して見せてくれました。
先生は、「しっかりと掛かっていますよ!大丈夫!!」とある意味自画自賛されていましたが、素人の私にとっては画像を見ても判りません。
「ああ、そうですか、ありがとうございます」
としか言いようが無かったです。
ただ、自分の頭の中にクリップがあると言う事が不思議でした。
当たり前ですが一切の感触はありません。
痛みも
違和感も
異物感も
何にも感じません。
ですが、CT画像には赤く反応したクリップが映し出されていました。
頭部に無数に着いているホチキスに驚く
赤く反応したクリップの画像にも驚きましたが、度肝を抜かれたのは頭部を接合するために据え付けられたホチキスの数でした。
自分の頭蓋骨の画像に対し、左耳の後ろ辺りから頭頂部にかけてビッシリとホチキスが着いているのです。
さながら、フランケンシュタインみたいな感じですね。
あの画像は、本当に衝撃でした。
今となると、スマホで撮影しておけば良かったと思います。
手術4日目 とりあえず手術成功を宣言される
画像診断を終えた医師は、「切断したこめかみの腫れは酷いが、切開した部分が炎症を起すことはなく、術部の経過は順調です。手術は成功です。」と言われました。
2015年5月に偶然見つかった未破裂脳動脈瘤。
ふとした瞬間に破裂して望まない死を迎えるのではないかと恐れ続けた1年。
自分の生き方を見直す1年。
人との付き合い方を改めて考える1年。
恐れ続けた脳動脈瘤をようやく退治出来ました。
手術成功と言われても、手術後の身体の異変や後遺症との闘いがあるので終わりでは無いと判っていました。
ですが、「手術は成功」と言われて気付いたら泣いていました。
暫くして冷静になってから、1年の間心配を掛け続けた嫁さんに「ありがとう」と伝えました。
未破裂脳動脈瘤との闘いは続く!
小説やドラマなら、医師の「手術成功」宣言でハッピーエンドを迎えて終わるのでしょう。
ですが、身体にメスを入れるという事は、そうそうハッピーエンドで気楽に終わらせてはくれませんでした。
退院まで色々とありましたし、退院してからも苦労は色々とありました。
手術から1年数ヶ月たった今でも通院していますし、時に痛みが出たりします。
なので、この闘病記録ももう少し書き続けようと思います。
次回の記事はちょっと汚い話になってしまいます。
手術後4日目に、悪戦苦闘しながら排便をした時のことについてまとめてみます。
次回『未破裂脳動脈瘤と闘う ~入院5日目。痛みに怯えながら力む、手術後初めての大便!!~』です。
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