この一連の記事は、2015年春に見つかった未破裂脳動脈瘤を、
2016年春に『開頭クリッピング手術』を受けて治療した闘病記録です。
前回の記事は『術後2日目の夜の夕食』が普通食で食べられなかった件についてまとめました。
未破裂脳動脈瘤と闘う ~入院3日目。夕飯が出たけど・・・食えるかよっ!!~ - lands_end’s blog
今回の記事は『術後2日目の夜の苦しみ』についてまとめます。
手術日の夜は、点滴で注入される薬の所為で意識は朦朧としていて、痛みなどは殆ど感じず苦しみはありませんでした。
しかし、一般病棟に移った術後2日目の夜から苦しみが始まりました。
なるべく大袈裟にならないようにまとめてみます。
痛みとはどんな痛みなのか?
タイトルに書いたように「寝れない程の痛み」に襲われたわけですが、身体のどの部位がどのような痛みに襲われていたのか、詳細を記載します。
手術の程度や個人差、年齢差や我慢強さ(私は弱いと思う)にも拠ると思いますので、必ずしも皆さんが同じ状態になるとは思いません。
「そんな感じになるのか」という参考程度になれば幸いです。
頭蓋骨の切開部分
頭蓋骨を切開した部分は傷みません。
医師曰く「骨は痛みを感じない」そうです。
ですが、切開部分を中心に「ジンジン」と締め付けるような痛みを私は感じていました。
激痛ではありません。
鈍い痛みが続いていました。
傷口の痛み(頭皮)
骨に比べれば痛みを感じるそうですが、それでも頭皮はあまり痛みを感じませんでした。
これを読んでいる方も、実際に頭皮を爪で押してみて下さい。
痛みはあるけど、感覚が鈍いと思います。
もちろん、30センチ以上切っているので全く痛くない訳ではありませんが、寝れない程かと言うとそれほどではなかったです。
切断した顎の筋肉の痛み
もっとも辛い痛みを感じていたのはこの部分です。
切断した筋肉が「ズキンズキン」と脈打っていました。
熱も持っていて本当に辛かったです。
左側の頭部の腫れと痛み
皮膚を切開しているので仕方が無いのですが、大小の様々な管が切断されているため、血液と体液が流れなくなり、刻々と腫れていきました。
ズキン!ガン!ブワッ!
ズキン!ガン!ブワッ!
っと厳しい痛みでした。
身体を水平にすると痛みが酷くなる
寝るために身体を横にすると、上に書いた「左側の頭部の腫れと痛み」に影響しました。
ベッドを起して頭を高くしていると、血流や体液が傷口のある頭部に流れ込まず、痛みや腫れが和らぎました。
しかし、ベッドを倒して身体を水平にすると、血液や体液が傷口のある頭部に流れ込み、痛みや腫れが酷くなりました。
ベッドを少し起してウトウトするのが精一杯
看護師にお願いして、ベッドを少し起してもらいました。
ただ、あまり高くしてはダメと言われました。
起すことで、多少は痛みや腫れが治まりウトウト仕掛けますが、定期的に襲ってくる痛みで目が覚めてしまいます。
22時の消灯から翌朝6時の起床まで、たぶん2時間も寝れなかったと思います。
吐き気はだいぶ収まってきた
全身麻酔の後遺症として悩まされてきた「吐き気」は依然として続いていました。
ただ、ICUから一般病棟に戻ってきた当初に比べると、徐々に治まってきました。
しかし、水分を一度に多く摂ると「吐き気」は感じていました。
痛み止めを処方してもらう
22時の消灯後、痛みや腫れと格闘していましたが、2時間程度で根負けしました。
ナースコールを押して、痛み止めを処方してもらいました。
この時点では既に点滴が外れていたので、錠剤を支給されました。
しかし、これが飲み辛い!
口は殆ど開かないし、水飲むと気持ち悪くなるから少量しか口に入れられないし、2粒の錠剤を飲み込むのにかなり苦戦しました。
痛み止めを飲むと直ぐに痛みが引きましたが、1時間もすると痛みはぶり返してきました。
看護師も、「数日は辛いでしょうが頑張って」と言っていました。
睡眠薬は処方されず
睡眠薬は看護師から止められました。
- 飲食が全くできない
- 吐き気がある
- 痛みが酷いので睡眠剤の効果を得にくい
そんな理由を言っていたと思います。
まあ、確かにあの痛みの中で睡眠薬を飲んでも、寝れたと思いませんので正解だったのかも知れません。
ただし、あの瞬間は看護婦を「呪ってやる~」と思いました。
どうもすいません。
手術後2日目のまとめ
ここまで手術後2日目の様子を6回分の記事にまとめました。
手術後2日目と3日目は時間が過ぎるのが遅く感じていました。
あれから1年経った今でも、思い出すとゲンナリします。
次回は『未破裂脳動脈瘤と闘う ~入院4日目。術後3日目の朝飯。やっぱり口が開かない!!~』です。
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