この一連の記事は、2015年春に見つかった未破裂脳動脈瘤を、
2016年春に『開頭クリッピング手術』を受けて治療した闘病記録です。
前回の記事は、手術後2日目にICUを出された時のことをまとめました。
未破裂脳動脈瘤と闘う ~入院3日目。手術翌日にICUを出される!~ - lands_end’s blog
今回の記事は、手術後2日目の昼に起きた「事件」の事を記載しておきます。
多分、読んだ人は「どこが事件よ!」って思う程度かもしれません。
なので、頭蓋骨を開ける手術から24時間経たない人間に対する仕打ち・・・
として読んでみて下さい。
そうすれば、少しは驚きが伝わるかも知れませんので。
普通の昼食が出ました
ICUから一般病棟に戻ったのはお昼少し前でした。
病棟のベッドに戻ったときにも気持ち悪くなって吐いたので、グッタリしていました。
そんな私の元に、配膳係りがやって来ます。
「●●さん、お昼です!」
「あ!奥様いるから大丈夫かな?介助が必要ならナースコールしてください」
「ご飯はおにぎりにしてあるから、頑張って少しでも食べてください」
そういって、ベッドの足元にテーブルをセットして昼食のトレーを置いて行きました。
術後最初の病院食・昼食の献立
- 温野菜
- 味噌汁
- 魚の切り身
- 切干大根
- おにぎり1こ
普通の献立です。さして変哲の無い、普通の内容でした。
これが、もしも普通の状態の人に提供されたのならば!
ICUから戻った直後の身体の状態
- ベッドに仰向けに寝ている
- 身体を傾けることは出来ない
- ベッドの傾斜もあまり高く出来ない
- 顔は右に僅かに傾ける程度
- 左顎の筋肉を切断しているので口は開かない
この状態の人間が、どうやって味噌汁を飲むのだろう?
口がひらかない人間が、どうやっておにぎりに挑めばよいの?
私も、嫁さんも、しばし呆然とするしかありませんでした。
まったく食欲なし。喉も渇かず。
幸い、点滴をしている影響もあって空腹も喉の渇きも殆ど感じていませんでした。
ただ、少しでも食べたほうが良いと言われたので、嫁さんにスプーンで味噌汁を飲ませて貰いました。
しかしながら、魚も温野菜も、ましてや切干大根はギブアップ!
口に含むことは出来ても、噛めませんよ!
おにぎりも、解体してご飯粒を5・6粒口に入れてみましたが、噛めないので、舐めて舐めて溶かしました。
胃に何か入ると吐き気が!
頑張って食べた・・・と言うか飲んだのですが、直ぐに後悔しました。
胃に物が入ってすぐに、猛烈な吐き気が襲いました。
この時が辛かったです。
「オエッ」となる度に頭の傷とお腹の傷が痛みました。
本当にしんどい時間でした。
後日、病院にクレームしてみた
元気になった頃に、半分冗談にしながら助手の先生に訴えてみました。
- 術後2日目の人にあの献立は酷いのでは?
- ご飯もおにぎりではなくて、おかゆとかに出来ないのか?
そしたら、その日のうちに病院事務の方が来て、病院側の回答を告げられました。こんなに大袈裟にするつもりはなかったのですが・・・。
- 消化器系を切っている訳ではないので通常通りの献立なる
- 痛みは人それぞれなので食べれる人もいる
- ただし、今後は昼食の内容を相談するようにします
要するに、今まで誰もクレームを言わなかったようです。
まあ、言わなかったというより、呆れて言わなかっただけだと思うけどね。
まとめ
開頭クリッピング手術の場合、
胃や小腸など消化器官の手術と異なり、翌日から普通の病院食が出ます。
なので、手術前に余裕があれば次のようにしておいた方がいいです。
ハッキリと不要だと言う
または
最初の日は重湯にしてもらう
人間、食べたいのに食べられないとイライラすると思いますので。
入院3日目、つまり術後2日目は昼食との格闘からスタートしました。
食後に何度か吐いているうちに、術部とその周辺が本格的に痛み始めました。
次回は『未破裂脳動脈瘤と闘う~入院3日目。術後2日目の午後から痛みが酷くなる~』です。
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