2017年における鹿島のACLチャレンジが幕を閉じました。
国内のタイトルを数多く獲ってきた鹿島ですが、ACLだけはいつもラウンド16で跳ね返されていました。
それゆえ、今年こそはアジアを制覇する!
そう誓って選手の補強をし、ACLを常に全力で戦えるようにターンオーバーしてきた。
それなのに・・・
今回もベスト16の壁を越えられませんでした。
一晩寝ても、脱力したままなのに、仕事はしなくてはいけない身が辛い。
昨夜行われました、鹿島VS広州を振り返ります。
試合結果とスターティングメンバー
鹿島 2 - 1 広州
※2戦合計は鹿島2-2広州ですが、アウェイゴール数で鹿島は敗退。
GK 1 クォン スンテ
DF 3 昌子 源
5 植田 直通
16 山本 脩斗
22 西 大伍
MF 6 永木 亮太
8 土居 聖真
11 レアンドロ→後半15分 金崎 夢生
40 小笠原 満男→後半26分 三竿 健斗
7 ペドロ ジュニオール→後半33分 金森 健志
FW 9 鈴木 優磨
スターティングは各種サイトで取り上げられていたメンバーでした。
このペドロと鈴木の2トップで、良いサッカーが出来た記憶がないのですが・・・
試合の感想
昨夜の試合を振り返ると、心が痛みます。
それでも、今後も鹿島を応援していく上で、この敗退を振り返ることは大切だと思うのでまとめてみます。
前半は今年一番の出来だったと思う
多分、今年観た試合の中で最も良い出来だったと思います。
攻撃的で、何度もチャンスを作り出し、広州を圧倒していました。
もちろん何度か危ない場面はありました。
ですが、攻めの勢いが無失点に繋がっていたと思います。
ただし、チャンスで外しすぎましたね。
- 前半25分 ペナルティエリア中央からの鈴木のシュート
- 前半34分 ペナルティ左からのレアンドロのシュート
- 前半41分 ペナルティ左からの土居のシュート
この3本はフリーでした!
決めないと!!
後半(特に失点後)は今年見慣れた鹿島だった
後半が始まった時に、なんだか嫌な気がしました。
弛んでいる・・・とまでは言いませんが、何か緊張感が途切れているように感じました。
気合十分で臨んだ前半は本当に良い出来でした。点も入りました。
その結果、ハーフタイムで一息ついたら緩んでしまったのかも知れません。
前半見せたような攻撃時に何人もが同時に動き出すプレーが影を潜め、徐々に相手にゲームを支配されていきました。
そして、後半10分。
これも今年の鹿島の特徴である、ドサクサ紛れでの失点を喫しました。
やっている方も辛いでしょうが、観ている方も辛いですよ、あーいう失点は!
失点後は、見慣れた2017年度版アントラーズが展開されていました。
- 攻撃の組み立てが全く出来ない。
- チャンスは散発的なカウンターと得点の匂いがしないFKのみ
アウェイゴールを獲られたので勝ち抜くためには3点獲らなくてはいけないのに、時間だけが刻々と過ぎていきました。
オブジェ・石井監督
これまた今年になってよく見かける光景でした。
- チームの状況が悪い時
- 点を取らなくてはいけない時
何故か、固まってしまう石井さん。
石井さんの采配を見ていて思うのは、
チームの状況が良い時に、更に向上させて相手にペースを与えない
この才能は秀逸だと思います。
流石、【鹿島る】の伝統で育った監督だと思います。
ただし、
- 何としても同点に追いつく
- チーム状態が悪い時に交代で雰囲気を変える
この才能が無いのか、もしくは単に経験不足なのかは私には判りません。
ただね、監督の資質として必要なのは
- 【鹿島る】才能ではなく
- 【流れを変える】才能ではないか
と個人的には思います。
ごめん。ムーちゃん
後半ロスタイム、エースが点を決めてくれました。
難しいシュートだったと思います。
クロスバーに当たって、ギリギリ内側に跳ね返りました。
本当なら、ロスタイムでの勝ち越し点です!
選手もサポーターも、そしてネット上でもお祭り騒ぎになっていいはずなのに・・・。
技ありの一発だったのに、喜ばなくてごめんなさい。
あらためて言いますよ。
ムーちゃん、最高!
悲しいホイッスル
ロスタイムが3分過ぎて、審判の笛が吹かれました。
180分に渡る試合の決着がつきました。
前半、広州のホームでは 鹿島0-1広州
後半、鹿島のホームでは 鹿島2-1広州
合計、鹿島2-2広州
アウェイゴール数 鹿島0 広州1
規定により広州がベスト8進出
悔しいし、悲しい・・・
ですが、これがサッカー・・・。
注目した3選手の結果
試合前に注目した3選手についてまとめます。
スンテさん、お疲れ様でした
スンテさん、広州との2試合は本当にお疲れ様でした。
何度も何度も危ない場面を防いでもらったお陰で、
私たちは最後まで望みを捨てずに試合が観れました。ありがとう!
昨日の失点シーン、そりゃ本音を言えば「止めてくれ~」って思いましたよ。
でもね、昌子も責任を感じている発言をしていますが、1失点までは許容範囲だよ。
守備陣を責めるのは酷だと思います。
どうか気持ちを切らさず、リーグ戦も同様のパフォーマンスを見せてください。
優磨、試練の時ですね
ギラギラ感を取り戻せ!
とあれほど言ったのに・・・。
何で、シュートが入らないときにニヤッとしているの?
何で、折り返しをミスった時にニヤッとしているの?
悔しがれよ、地面叩いて悔しがれよ・・・。
寄ると刺されそう・・・な雰囲気を湛えていた君はどこに?
もう一度、原点に戻ってやり直しですね。
貴方が点を取らないと、鹿島の上位進出は望めないのだから!
平常運転のレアンドロさん
良くも悪くも、コンスタントに働く真面目な選手ですね。
ただ、もっと感情を表に出してよ!
熱くなれよ!
金崎との交代直前、ゴール前のこぼれ球に反応してシュートを打って外した時に感情を露にしていたよね?
あの気持ちを前面に出してよ・・・。
少なくとも、ペドロさんにはそれがあったよ。
残念です。
2017年度 鹿島のACL総括
2017年のACLチャレンジも、ベスト16で敗退となってしまった。
本当に勝てない。
2017年度のACLの戦績をまとめておきます。
【グループステージ6戦】
- 2月21日 鹿島 2-0 蔚山
- 2月28日 ムアントン 2-1 鹿島
- 3月14日 鹿島 3-0 ブリスベンロアー
- 4月12日 ブリスベンロアー 2-1 鹿島
- 4月26日 蔚山 0-4 鹿島
- 5月10日 鹿島 2-1 ムアントン
【決勝トーナメントラウンド16】
- 5月23日 広州 1-0 鹿島
- 5月30日 鹿島 2-1 広州
第2試合のムアントン戦で負けたのが痛かった。
あの試合PKを外したのが優磨でした。
そこから、鹿島も優磨も少しずつ歯車がずれていったのかも知れません。
そして、リーグ戦で主力を温存して敗戦という代償を払ってまで、ベストメンバーで臨んだ第4戦でブリスベンロアーに負けたのも痛い。
ムアントン戦かブリスベン戦をせめて引き分けていれば、
第6試合でのムアントン戦に主力を休ませることが出来たはずです。
たらればの話はすべきではないのでしょうが、
2017年度のACLは自分達で自分達の首を絞めてしまったのだと思います。
いや、ACLだけではないな、リーグ戦の首も絞まりかかってますね。
鹿島の今後について
残念ながら、2017年度のACL制覇の旅路は夢半ばで潰えてしまった。
こうなったら何としてもリーグを獲って、来年再びACLにチャレンジするチャンスを得るようにして欲しい。
- 6月4日アウェイで広島戦
※日本代表戦がある2週間開きます。 - 6月17日ホームで札幌戦
- 6月21日天皇杯2回戦ホームでFCマルヤス岡崎戦
- 6月25日ホームで新潟戦
遠藤の復帰は早くて6月後半
レオシルバは7月中旬
ACLは敗退したので、夏の補強は見送られる可能性が高い。
スペインに旅立った柴崎は、ようやく自分の居場所を確保しつつあるようなので、多分帰ってこないだろう。
なので、遠藤とレオシルバが戻って来るのを待ちましょう。
それまで、どれだけ負けない試合が出来るかが、今年の結果を左右しそうです!
日曜には早くもリーグ戦が再会されます。
今年の札幌はかなり手強いです。気を引き締めて戦って欲しい。
ACL敗退の悔しい気持ちをぶつけて欲しい。
闘え、アントラーズ!
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