lands_end’s blog

未破裂脳動脈瘤との闘いをコーギーに癒され暮らしています。鹿島アントラーズの応援と読書に人生の全てを掛けている40代の徒然日記です。

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未破裂脳動脈瘤と闘う ~入院2日目。麻酔から目覚めた時~



この一連の記事は、2015年春に見つかった未破裂脳動脈瘤を、
2016年春に『開頭クリッピング手術』を受けて治療した闘病記録です。

前回の記事は、手術台に登り、麻酔を掛けられ意識を失うところまでまとめました。

未破裂脳動脈瘤と闘う ~入院2日目。手術室へ向かう~ - lands_end’s blog

今回の記事は、手術終了後、麻酔から覚めた時のことをまとめます。

手術前、私がかなり気にしていたのは麻酔から覚めた時にどうなるのか?でした。
痛いのか?痛いならどれくらい痛いのか?
覚める時って、どんな感じなのか?

色々とネット上で探しましたし、医師にも聞きました。
正直、どれも自分自身が実際に麻酔から覚めた時とは微妙に違いました。

もしかすると、個人差が大きいのかも知れませんので、この記事で書いた内容は参考程度に考えて頂いた方が良いのかも知れません。

 

麻酔が切れて意識が戻るまで

麻酔からの覚醒状況を、どう表現したらいいのか悩んでいます
が、頑張って表現してみます。

 

周囲のざわめきが聞こえてくる

電車やバスで居眠りした時、目的地に着いて『ハッ』と起きることがありますよね?
自分は時々あります・・・。
あの『ハッ』と目が覚める前に、周囲のざわめきが聞こえてきてくる感じです。
そういう感覚と言って判りますでしょうか?
友人達に聞いたら、何となく言いたいことは判ると言われましたが・・・。

元気になってから医師にこの件を話してみたら、
僅かな差でしょうが「聴覚」が先に覚醒すると言われました。確証は得ていません。

目覚める一瞬前に、遠くから人の声が聞こえてきます。
何だろう、何の音だろう?
ボンヤリと頭の中で考えていると意識が戻ってきます。

続いて視力が戻ってきます。

 

ぼんやりと明るさを取り戻します

※私の視力は0.1以下のため、視力が良ければ別の感想になるかも知れません。

「意識が無い=暗闇の世界」
でしたが、物音に耳が反応して暫くすると、ぼんやりと明るくなりました。
薄らぼんやりとした感じです。
色彩はハッキリしませんでした。白く靄がかかった感じでした。

端から私の反応を見ていると、覚醒し始めたのが判るのでしょうか?
続いて誰かに「呼びかけ」られました。

 

●●さん、手術は無事に終わったよ~

「●●さん、聞こえる?」
「無事に手術終わったよ!」

と言われたのを覚えています。

そのあと
「右手握って?右足の指先動く?」
と言われたような気がします。
ただ、名前を聞かれたり、生年月日を聞かれた記憶はありません。

やがて、意識が再び薄れていきました。

 

猛烈な吐き気に襲われる

揺れで意識が覚醒しました。
ガタガタと言うストレッチャーの揺れです。
エレベーターに入るときの揺れだと思いますが定かではありません。
ただ、意識がハッキリすると同時に「オエッ」と吐きました。

頭を横向きにされたのか?それともされていたのか記憶はありません。
ただ、ステンレスの金具らしき物体に吐いた記憶があります。
「大丈夫だよ、どんどん吐いていいよ~」
なんて言われた気がします。

吐いているうちに、三度意識が薄れていきました。

 

掛け声で意識が覚醒する

不安定な身体の揺れと掛け声で意識が覚醒しました。

手術室から横たわってきたストレッチャーから、ICUのベッドへ移されました。
数人の看護師が「1、2~の3」と掛け声を掛けて、シーツごと移したように記憶しています。
ベッドに移されたあと、「ウィーン」と背もたれが上げられたような気がします。

ICU担当の看護師達が色々と話しかけてくれました。
ですが、朦朧としていて何を話したのか記憶がありません。

後になって聞いたのですが、
私は誰かと会話していたそうです。
「内容は不明だったけどね?」と言われました。
謎です。

 

痛みは全く記憶に無い

さて、肝心の痛みについてです。

結論から先に述べますが
『痛みは全く感じませんでした』

手術直後に覚醒してから、ICUのベッドに横たわるまで、
手術前にあれほど恐れていた痛みは感じませんでした。
途中で吐いた時にも、痛みを感じた記憶はありません。

身体の反応はありました。
指先や足先の感覚もちゃんとありました。
でも、身体全体が『ジワーン』と麻痺している感じでした。

この点は、個人差があるのかも知れませんが敢えて明記しておきます。
手術直後の痛みに怯える必要なし!

 

約30年前の手術では覚醒時に激痛があった

実は、約30年前(小学生)に盲腸の手術を受けました。
口と鼻をマスクで多って全身麻酔を掛けた記憶があります。
お医者さんに、「ゴム臭いだろうけど、深呼吸して~。だんだん眠くなるかなぁ」と言われた直後にスーッと意識が遠のいていきました。

そして、直後!
※実際には5時間近く経ってから!
凄まじい激痛を腹部に感じて目が覚めました。
物凄い激痛でした。
その記憶があるため、今回も麻酔が切れた時が怖いと思っていたのですが・・・。

医療の進歩ですね。
痛み止めが効果的に使われていて、激痛で覚醒することはありませんでした。

 

意識は途切れ途切れに

ICUのベッドに寝ている時の格好は以下の通りでした。

  • T字帯のパンツ
  • 手術着
  • 両足には圧迫タイツとマッサージ機を装着
    下肢静脈血栓(いわゆるエコノミー症候群)を予防する目的です。

マッサージ機がゆっくりと足を締め付けていき、
そして、緩む際の『プシューッ』っという空気音が、規則正しく響いていました。

何度か気持ち悪さを感じて吐きました。
吐いたり、意識が遠のいたりを繰り返していたように思います。

後で聞いたのですが、
点滴で痛み止めを注入し、眠りを誘い痛みをコントロールしていたのだそうです。


手術直後、痛みはほとんど無く五感は「ボヤーン」としていました。
麻酔は術後10分くらいで切れるそうですが、意識は途切れ途切れです。
尚、この時点までは、『生きてる!』って実感する事はありませんでした。
ただ、ぬるま湯の中で「ボーッ」と時を過ごしている。そんな感じでした。


次回、『未破裂脳動脈瘤と闘う ~入院2日目。ICUで嫁さんに再会する!~』

 

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