この一連の記事は、2015年春に見つかった未破裂脳動脈瘤を、
2016年春に『開頭クリッピング手術』を受けて治療した闘病記録です。
今回は入院日のことについて書きたいと思います。
2016年4月、第1週に入院しました。
都内の桜は数日前に満開を迎えており、病院への道すがら桜が舞っていました。
入院手続き、部屋の様子、手術前に行ったこと、就寝・・・までをまとめます。
- 入院手続きは待つことなくスムーズでした
- 脳神経外科で受付後、身長と体重を図りました
- 入院部屋は6人部屋、ベッドは真ん中でした!
- CT撮影を行い、麻酔科の医師から説明を受ける
- 手術に備えタイツとパンツを購入
- 主治医と助手先生が部屋に来て明日の手術の再確認!
- 携帯で友人・知人へのメールを準備
- 消灯・・・もちろん寝れません!
入院手続きは待つことなくスムーズでした
通常、午前中に手続きを行うように言われると思います。
私の場合は10時前に総合受付の入院手続き窓口に書類を出すように言われました。
10時頃に行くと、混み合っていました。
確か、番号で10番程度は待ちだったと思います。
でも、直ぐに順番が来て、家で記入してきた書類と限度額認定証を提出しました。
受付では、リストバンド(スポーツジムなどで良く見掛けるやつ)を渡され、入院中は常に身につけておくように言われました。
その後、ファイルを渡され、脳神経外科病棟の受付に提出するように言われました。
因みに、この時点では部屋がどうなるのか全く情報は貰えませんでした。
個室は高いから避けたいな・・・と思っていたのですが、どの部屋になるのかは脳神経外科の方で把握しているのでそこで確認するように言われました。
脳神経外科で受付後、身長と体重を図りました
脳神経外科に到着すると・・・そこは戦場でした。
大袈裟な言い方ですが、本当に看護婦、看護師達が物凄い勢いで働いてました。
後で知ったのですがこのお昼前の時間は、脳神経外科は繁忙期だそうです。
入院、転院、退院の手続きのみならず、各種手術や検査も朝に集中するそうです。
しかも、1人で動けない患者も多いため、まさに猫の手も借りたい状況だそうです。
以前、病院巡りをしていた時に病棟を見学させてもらった時は午後でした。
もっともゆったりとしている時だったようで、見学した意味はあまり無かったです。
かなりベンチで待たされた後、他の科から応援で来た事務職のお姉さんが手続きをしてくれました。
手続き後、身長と体重を計測しました。
何の為かは不明でした。
ちなみに、この時に計った体重よりも、退院するときの体重の方が増量していました・・・。
理由は、後々記事にするとします。
入院部屋は6人部屋、ベッドは真ん中でした!
そして、いよいよ気になっていた部屋が発表となりました。
個室ではなく大部屋になりました。
しかし、ベッドの位置は3列の真ん中となりました。
まあ、仕方ないですね。
これも後々記事にする予定ですが、入院日にいきなり窓際になることはほぼ皆無だと思います。
稀に廊下側は当たるかも知れませんが、満室の場合はほぼ間違いなく真ん中でしょう!
カーテンを閉めると陰気臭い
脳血管撮影検査で入院した時も真ん中のベッドになったので、判ってはいたのですが、ベッドサイドのカーテンを締め切ると『暗い!』
本当に暗いです。
そして、空気の通りも悪い!
仕方ないのですが、ここで2週間程度過ごすのかと思うと・・・
憂鬱になりました。
CT撮影を行い、麻酔科の医師から説明を受ける
明日の手術の前に、最後のCT撮影となりました。
この撮影が、憎き脳動脈瘤が写る最後の撮影だと思うとホッとしました。
一般外来の人も受ける場所なので、私服のままで行きました。
★注意★
CTはコンタクトを外さないとダメなんです。
MRIは装着したままで良いと言われるのですが、CTは外す必要があり、一度、病室までコンタクトケースを取りに戻りました。
外すのをお忘れなく!
CTを撮影して病室へ戻ると、麻酔医がやってきて説明を始めました。
麻酔科の説明・・・もっと早く出来ないの?
説明の初っ端から、万一の際のリスク説明から始まりました。
麻酔にリスクが付き物なのは理解していましたが、
明日が手術のタイミングで説明することかな?
今まで、何度か病院を訪れている訳だし、もっと早いタイミングで麻酔科から説明をするようにすれば良いのにな?とちょっと疑問に感じたのでここに記しておきます。
説明の中で一番驚いたのは、
麻酔の所為で亡くなったり後遺症が残る可能性があるという話しよりも、
麻酔を掛けるために口に入れる管が歯に当たり、前歯が欠ける事がある!
という点でした。
「もちろん、そんな事は起きないように慎重にやります!」
とは言ってましたが・・・、「万一の時には欠ける事もあるので署名を~」
って言われ、やっぱり手術ってのは色々と大変なんだな・・・と思いました。
手術に備えタイツとパンツを購入
夕方の医師の回診まで時間が空いたので、前回、脳血管撮影検査で入院の際にも購入した圧迫タイツと特殊なパンツを購入するために、売店へ行きました。
タイツもパンツもそれなりの値段はするけど、以前のものをそのまま持参する人はまずいないと思いますので再購入を忘れずに!
私は看護婦に言われるまで忘れていました。
タイツはエコノミー症候群を防ぐため、
パンツは褌よりもスースーする感じで落ち着きません。
紙パンツで局部だけ隠した感じになります。
名前はT字帯と言います。
主治医と助手先生が部屋に来て明日の手術の再確認!
先程撮影したCTの結果は問題なし。形も位置も大きさも変化なし。
よって明日の手術は、
予定通りに右即頭部から頭頂部にかけて切開し、
眉間の辺りに位置する脳動脈瘤にアプローチすると言われました。
いよいよ、手術だな・・・。そう思うと無性に怖くなりました。
その様子を多分主治医も気付いたのでしょう、
「大丈夫、しっかりやりますから安心して!」
そう言ってくれて、本当に心が楽になりました。
その後、助手が残って手術のための補足をしました。
輸血について
既に輸血に関する署名は提出済みですが、改めて説明を受けました。
- 私の開頭クリッピング手術では、輸血の予定はない
- 万一、術中に出血が酷くなった場合にのみ使用する
既に聞いていた話なのですが、頭を開けるのに輸血が不要と言う話をやっぱり信じられませんでした。
助手曰く、頭皮はそれほど出血しない箇所だと言うのですが・・・。
21時以降は飲食禁止!もちろん朝食なし!!
手術は明日の朝に行われるので、本日21時以降は飲食禁止を言い渡されました。
もちろん、明日の朝食もありません。
絶対に食べない、飲まない!
と念を押されました。
朝7時までに着替えを済ますこと!
7時から7時半の間に迎えが来るので、それまでに準備をするように言われました。
T字帯を履いて、圧迫ストッキングを履いて、手術着を着用し、部屋で待機!
早朝でも家族は病室に入れます
面会時間外でも、手術や退院など必要であれば家族は入れます。
だから心配ご無用です!
夕食は病院食でなく何を食べても良いと言われた
説明の最後、助手の先生が急に声を落して話し始めました。
脳外科手術なので、食事に制限は一切ありません。
アルコール以外は好きな物を食べて良いですよ。
病院食が夜に出ますけど・・・奥様と好きな物を食べに出るなら言って下さい。
外出届も用意しておきますから・・・と。
お腹が張る物は避けた方が良い
好きな物を食べて良いと言われ、私がギラギラしていたのかも知れません。
慌てて忠告をされました。
あまり、お腹が張るものは避けた方が良い。食べすぎも避けた方が良い。
手術後、自力でトイレに行くまで早くて2日掛かりますので~。
言われて、確かにそうだと思ったので、夜は蕎麦屋のカツ丼を食いました。
一応、ご飯少なめにしておきました。
携帯で友人・知人へのメールを準備
早目の夕食を済ませ、嫁さんを見送ってから病室へ戻りました。
シャワーを浴びて歯を磨くとやる事は無くなりました。
そこで、連絡を忘れていた友人・知人へメールを準備しました。
送信は手術日の朝に一斉送信し、返信は手術後に貰うことにしました。
消灯・・・もちろん寝れません!
22時、消灯です。
ベッドに潜り込みましたが、寝れません。
全く、寝れません!
何処も悪くないので、睡眠薬も使うなと言われました。
仕方ないので、布団に潜り込んで、持ち込んだIPADで闘病日記を書き始めました。
それが、この闘病記録のスタートです。
結局、朝方まで寝れず、ウトウトとしたら起床時間の6時になっていました。
次回『未破裂脳動脈瘤と闘う ~入院2日目。手術日の朝~』です。
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