4月27日、ネットのニュースを見ていたら驚きのニュースが飛び込んできた。
私が最も敬愛する漫画家の一人の、衝撃のニュースだった。
最近の執筆活動は抑え目だったし、
それなりのお歳だし、
いつかはこういう日が来るのだろうと思っていた。
でも、実際にその日を迎えると・・・寂しいなんてモノじゃない!
私なんか足元に及ばないほど、新谷作品を愛する人たちが作る数々のHPにはとても叶わないけど、自分なりの記事としてまとめておきたい。
本がバラバラになるまで読んだエリア88
中学生のとき、委員会は放送委員に入っていた。
理由は簡単。放送部室には、小説や漫画、そしてエロ本までありとあらゆるモノが転がっていたからだ。
そんな宝の山から見つけ出したのが、エリア88だった。
予備知識ゼロの私は、宇宙人モノか?と思いながら手に取って読み始めた。
そして嵌った。
単行本23巻を、何度も何度も読んだ。
背表紙から剥がれ、ページがバラバラになるまで読んだ。
F14に憧れたきっかけは、映画トップガンではなく、私にとってはエリア88だった。
単行本は手元にないので、ワイド版版を読み返すとしよう。
航空機や戦記ものが好きな人は是非読んでみて欲しい。
ファントム無頼を読んで航空自衛隊に憧れ
エリア88と同じく、放送部室に転がっていた。
これも何度も読み返した。
感化されやすい年頃だったから、中学3年の時の進路相談に「航空自衛隊」と書いた。
なぜか親まで呼ばれて騒動になった。
親や先生に説得されても、「自衛隊に入る」と騒いでいたが・・・
「お前は近視だから飛行気乗りにはなれないぞ」
と言われてあっさり断念し、普通の高校生になった。
今となればいい思い出ですが、
ファントム無頼を読んだ人は、1度はファントム乗りに憧れたはずだと思います。
エリア88とは違い、相手を殺すことを目的としない戦闘機乗りの話。
1度は読んで欲しいです。
砂の薔薇で傭兵になろうとして
高校で進路に悩み始めたとき、砂の薔薇の連載が始まった。
高校生の私には「砂の薔薇」のエロ加減も絶妙で、またしても新谷作品に嵌った。
そして、進路はなぜか傭兵部隊になった。
まあ、感化されやすいと言えば聞こえは良いですが、要するに、私はアホです。
エリア88やファントム無頼に比べると、絵も繊細になっていたと思う。
今読んでも、決して古臭い感じはしません。
ぜひ、1度は手に取って欲しい作品です。
追伸:実際には傭兵部隊ではなく、浪人部隊に入った私でした。
大学生になってようやく大人買いして読み漁った
紆余曲折を経て、大学生になった私は、ようやく懐が豊かになった。
その結果行ったのが、いわゆる大人買いである。
- 戦場ロマンシリーズ
- 銀色の照星
- ふたり鷹
- 紅たん碧たん
- バランサー
- パスカルシティ
- クレオパトラD.C.
- ALICE12
- ガッデム
- エラン
どれもこれも面白かった。
クレオパトラD.C.は何度も読み返した。
近年の作品はあまり読んでいないのだが、
おそらく最後の戦記ものだと思う『RAISE』は好きだった。
お疲れ様でした、新谷先生。
自分の青春は、新谷作品と共にあったと言っても言い過ぎではありません。
中学のとき、高校のとき、浪人やプーのとき、大学生のとき、社会人になったとき、
全ての時代に、新谷作品の思い出があります。
だからこそ、寂しいです。
昨日、「クリスティ・ロンドン マッシブ」の最終回を脱稿しました。これで漫画家として、一旦筆を置きます。そして今日は66歳の誕生日。一休みしてから新しい事に向かいます。長い間、ありがとうございました。 pic.twitter.com/V3on8YSWu3
— 公式八十八夜 新谷かおる・佐伯かよの (@siomiso88) 2017年4月26日
とりあえず、エリア88から読み返すとします。
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