録画したままになっていた「戦場のなでしこ隊」を、今日見た。
これはドラマではなくて、とてもとても大切な記録映画だと思った。
実際に体験してきた人達の声が、とても胸に堪える。
散っていった人達の思いが、激しく、目立つように脚色された作りで無いからこそ、見ている自分の心をかき乱した。
知らなかった。戦場のなでしこ隊の事を。
3年前、知覧に行った。
膨大な膨大な手紙の中で、何をしたらいいのかわからず、ただ、読んだ。
「戦争はいけないことだ」そう言うのは簡単だ。そう教えられてきた。
でも、何がいけないのか、今に生きる私たちにはそれだけではわからない。
というよりも伝わらない。
でも、知覧に行って、あの心の文字を見た時、本当に悔しかった。何も教えてもらえない今の日本に悔しかった。知ろうとすれば知れたはずなのに、中途半端にしか知らなかった事が悔しかった。
それと、中途半端に日々を過ごしている自分が、とても無様で、掲げられている一人一人の先輩方に、とても目を合わす事が出来なかった。
大袈裟に聞こえるかもしれないけど、きっと、きっと行けばみんなわかる。
戦場のなでしこ隊にしても、満州の開拓団にしても、千島からの引揚者にしても、どうして日本は学校で教えないのだろう。事実を伝える事は決して戦争賛美ではないのに。むしろ、事実を伝えない事が、戦争の事実を誤魔化し亡くなった人達への冒涜だと思うのは、今、この番組を見たばかりだからなのか。
ちょっと興奮気味で気持ちの整理がつかない。