2016年12月18日、そして2018年12月19日(日本時間20日未明)、この2つの日付は、私のサッカー観戦人生にとって、忘れることの出来ない日となった。
前者は創立25年を迎えた愛すべきチームが、世界最高峰のクラブチームと、FIFA主催の国際大会の決勝戦で戦った日であり、その戦いぶりに誇りを感じた日であり。
後者は、2年後に同じ相手と対戦し、例えようも無い差を感じさせられた日である。
悲しいとか、悔しいとか、簡単に言葉に出来ません。
まさに「言葉にならない」という90分でした。
2018年12月19日の試合を、鹿島を応援しながら生涯忘れないと思います。
2018CWC準決勝・鹿島VSレアル・マドリード戦を振り返ります。
- 2018CWC準決勝・鹿島VSレアル・マドリード戦の試合結果とスターティング&交代メンバー
- スターティングメンバーと交代
- 鹿島VS レアル・マドリード戦の試合内容と感じたこと
- 2018CWC準決勝・鹿島VSレアル・マドリード戦のハイライト動画はこちら
- 鹿島の今後の日程について
- まとめ
2018CWC準決勝・鹿島VSレアル・マドリード戦の試合結果とスターティング&交代メンバー
鹿島 1-3 レアル・マドリード(スペイン)
前半44分:ガレス ベイル
後半8分:ガレス ベイル
後半10分:ガレス ベイル
後半33分:土居 聖真
スターティングメンバーと交代
GK 1 クォン スンテ
DF 3 昌子 源
16 山本 脩斗
22 西 大伍 →後半11分 32安西 幸輝
35 チョン スンヒョン
MF 4 レオ シルバ
6 永木 亮太 →後半0分 2内田 篤人
8 土居 聖真
18 セルジーニョ
25 遠藤 康 →後半36分 11レアンドロ
FW30 安部 裕葵
グアダラハラ戦後の記事で「西の起用法が鍵を握る」ような気がすると書きました。
本当に鍵になってしまった。悪い方向で・・・。
先発や交代について思う事は後半でまとめるとします。
鹿島VS レアル・マドリード戦の試合内容と感じたこと
LIVEで観戦して言葉を失い、失意の中で、翌日の仕事に備えて仮眠しようとしたが、寝れる訳がありません!
そこで、寝ないで改めて録画を観ることにしました。
普通、敗戦した試合を観直す事はしませんが、この試合は「観たい」と思いました。
別にMっ気がある訳ではないのですが・・・。
ただ、いつもの様に時系列で記載するのは痛みを伴うので、見直してみて気付いた点と感じたことまとめます。
・全ては前半2分で決まった
セルジーニョのシュート、その後のCK・・・。
ここで点が入らなかった時点で、ある意味「奇跡」は起きない事になっていたのだと思います。
・前半だけではなく、試合を通してレアルは低調だった
改めて観直して思うのは、「前半だけではなく、試合を通じて1度も11人全員がエンジン全開になったことはなかった!」という衝撃の事実だった。
つまり、チーム全体としては流している相手に、鹿島は完敗したのである。
・要所の締め方は見事だった
前半早々の奇襲が、悪い意味で相手に警戒をさせてしまった。
決まっていれば良かったが、決まらなかった分、最後の部分での警戒度を増やだけという最悪の結果を招いてしまった。
・途方も無い技術力の差があった
鹿島の選手が下手なのではなく、奴らの技術が高すぎた。
その差は技術で対抗出来るレベルでは無く、我武者羅な気持ちでしかカバー出来ない物であった。
しかし・・・
この日の鹿島には泥臭さや、我武者羅さが不足していた。
・ずる賢く勝ち方を知っている奴らだった
鹿島も日本では試合巧者と言われていますが、レアルのそれはさらに上だった。
1つ例を挙げると後半7分に山本がイエローを貰ったあとのプレーです。
解説も言っていましたが、執拗なまでに山本に襲い掛かるレアルの選手。そのプレッシャーが、あの2失点目のミスパスに繋がったのだと思います。
鹿島とレアルの間にある決定的な差は何か?
ナイナイ尽くし、あれもこれも足りないのですが、鹿島とレアルの間にある決定的な差は何だと思う?と言われたら、自分はこう答えます。
「尽きないアイデアとそれを実現する途方も無い技術力」
1失点目のシーンがまさにそれです。
LIVEで観た時には、思わず西とレオに「何で寄せないんだ!」と怒鳴りました。
でも、録画で何度も観ていて気付きました。
この得点、マジで凄い。
- ベイルのボールの保持の仕方
- その間にマルセロが取ったポジション
- ベイルからマルセロへのパススピードと正確さ
- パスを出した時点でロビングを意識したベイルの走り出し
- ベイルが走ってくるスピードと場所を共有しているマルセロ
- 狙った場所へダイレクトでロビングを入れるマルセロの技術
- 走りながらロビングを巧みにコントロールする技術
- GKのタイミングを見ながら丁寧にゴール右隅に蹴りこむ技術
たぶん、鹿島の選手の誰もがこの一連の流れの凄まじさを瞬時に理解し、同時に途方も無いダメージを身体に受けたのだと思います。
だから後半、攻めなくてはいけないはずの鹿島の動きが、スピードアップ出来なかったのではないでしょうか。
怖さや痛みを知らない子供はリスクなど顧みずに行動します
しかし・・・
怖さや痛みを知った大人はリスク管理をして行動する
そういう事なんだと私は感じました。
鹿島の選手起用と交代、選手の出来はどうだったのか?
このブログでも何度か触れたように、基本的には選手選択は監督やコーチで無ければ判らない部分があるので、私としては批判したくありません。
ただ、その結果に対して、監督は責任を取らなくてはいけないと思いますが。
起用と交代について思ったこと2つ!
批判ではなく思ったことです!
その1:西は体調不良だったのか?
これほど、動きに切れの無い西は始めてみた気がする。
風邪ですか?
そうであれば、どうして大事な試合の先発を任せたのか・・・。
その2:試合終盤に永木がいたら・・・。
終盤、多くの選手の足が止まってしまった。
端からでは判らないプレッシャーの中で闘い、極限まで消耗していたのでしょう。
でも、思ったのです。
「それでも永木なら走っているだろうな」と。
永木の交代に賛否あるのは知っています。
真相は外野には判りません。
体調不良だったのか?
怪我していたのか?
賭けに出たけど失敗したのか?
ただ、最終盤に永木が居たら、もう少しだけレアルにプレッシャーを掛けられたような気がしてなりません。
レアンドロはそんなにダメだったのか?
彼に対する厳しい意見が多いです。
確かに本調子では無かったかも知れませんが、そもそも、彼の良さが何だったのかを忘れてないでしょうか?
昨年、私達が知った彼の良さは、視野の広さ、瞬間的なホットスポットを見つける嗅覚、ラストパスの上手さ、シュートの上手さ、だったのではなかったか?
彼はセルジーニョではないし、鈴木でもありません。
もちろん、それなりの金額を払っているのだから、様々な事を要求するのは当然だとは思いますが、それと彼の本来の良さの評価は別だと思います。
実際、このレアル戦でも1度、レアンドロが中盤からスルスルと前線に抜け出していくシーンがありました。
でも、土居のパスは相手に引っ掛かり届きませんでした。
マルセロからベイルへのパスのような精度があれば・・・と思わずに居られません。
これは、決して、土居の批判ではありません。
全体的に、鹿島の選手のパス精度やスピードはレアルと比べれば低調でしたから、土居だけではなく、チーム全体の課題です。
レオや他の選手の評価について
レオシルバや遠藤、セルジーニョなどの評価も全体的に低いです。
それでも、鹿島の得点はレオのパスから生まれています。
遠藤のプレーは、今回のようなスローテンポな展開なら活きます。
セルジーニョは、完全にマークされていました。
LIVE時には、どいつもこいつも何やってんだ~って思っていましたが、録画を見ていて思いました。
「良くないのではなくて、良さを出せないプレーを強いられている」と。
ボールコントロール、ボールの保持の仕方、身体の使い方、視野の広さ、ボールを持っていない時のポジショニング、全てにおいて相手が数段上でした。
じゃあ、どうすれば良かったのか?
は、私には判りません。
でも、きっと、アレだけ泣いて悔しい思いをした選手たちが、自ら見つけてくれると信じて応援することにします。
まとめると・・・
私のこの試合における選手の評価は、「西」以外は悪くなかった!です。
2018CWC準決勝・鹿島VSレアル・マドリード戦のハイライト動画はこちら
特にベイルの1点目は、上述したとおり見て損はありません。
鹿島サポーターとしては胸が痛くなりますが、サッカーを見る力が向上することは間違いありません。
いつか、鹿島のプレーでも同じようなシーンが見れる事を切に願います。
鹿島の今後の日程について
気持ちを切り替えて、南米王者に襲い掛かることにしましょう。
相手はアルゼンチンのリーベルです。
ある意味、レアルに敗れる以上に、ブラジル人選手達やジーコにとって屈辱的なことになりかねません。
これ以上、恥をかかせるわけにはいきません。
勝ちましょう!
●クラブワールドカップ日程●
・準々決勝
12月15日(土)VSグアダラハラ(メキシコ)
3-2で鹿島の勝利!
・準決勝
12月19日(水)VS R・マドリード(スペイン)
1-3で鹿島の敗戦!
・3位決定戦
12月22日(土)VSリーベル・プレート
キックオフは日本時間22時半(現地17時半)
※必ず勝利して、続く決勝戦でカイオを応援しましょう!
・決勝戦
12月22日(土)レアルVSアル・アイン
キックオフは日本時間12/23の1時半(現地20時半)
とうとう今季の残り試合は1となりました!
笑顔で1年を締めくくって欲しい。
まとめ
レアル・マドリードは強いなんてものじゃなかった。
とてつもないショックを受ける試合内容で、選手によっては立ち直れない可能性もあったはずです。
それでも、選手は自力で這い上がるしかないのだと思います。
- 鹿島で出来る事を全力で
- 鹿島の外で出来る事を全力で
- 鹿島の名に誇りを抱き
- 鹿島に所属・所属した選手が日々努力することで
いつか・・・
距離を縮めることが出来るのかも知れません。
我々サポーターに出来ることは、
来年も再来年も、5年後も10年後も、鹿島の精神を信じて応援し続けることだけです。
それでも、昨日の試合は堪えました・・・。
試合前はあれほどワクワクしていたのに・・・
試合後の現実は重く、点差以上の衝撃でした・・・
だから!
これ以上負けを見るのはイヤだ!
勝利後の選手の笑顔がみたい!
戦え、勝て、アントラーズ!!
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