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未破裂脳動脈瘤との闘いをコーギーに癒され暮らしています。鹿島アントラーズの応援と読書に人生の全てを掛けている40代の徒然日記です。

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『フラッタ・リンツ・ライフ』を読んだ!



フラッタ・リンツ・ライフ(著:森博嗣)を読んだ!

第1作目の『スカイ・クロラ』を読み終え、何の予備知識も無いまま第2作目の『ナ・バ・テア』に突入しました。
正直、何度も放り出そうとしました。
それでも、何とか最後まで読み終え、第3作目の『ダウン・ツ・ヘブン』へ突入したのですが、謎が謎を呼ぶ展開にまたも前半で挫折しそうになりながら、後半の波乱を予感させる展開に引き込まれなんとか最後まで読みきりました。

『スカイ・クロラ』を読んだ! - lands_end’s blog

『ナ・バ・テア』を読んだ! - lands_end’s blog

『ダウン・ツ・ヘヴン』を読んだ! - lands_end’s blog

ついて、第4巻目に突入しました。

第4巻も、きっと前半で挫折を感じるだろうと身構えていたのですが・・・
予測を超える「不親切な構成」に、挫折どころか混乱して固まってしまいました。

半分泣きながら読み終えた『フラッタ・リンツ・ライフ』の感想をまとめておきます。

 

『フラッタ・リンツ・ライフ』のあらすじ

この巻は、第2巻目と同じく「起承転結らしきモノ」が存在するので、あらすじ形式で書いてみました。
ただ、書きながら、何度も何度も混乱したのですが・・・。

 

<はじまり>
夜のお店でフーコと遊んだ帰り道、「僕」別の女性に会いに行きました。
彼女の名前はサガラ・アオイ。戦死してしまった同僚の家族でした。
「僕」は、彼女が「僕」の上司・クサナギと知り合いであることを知らされます。

基地に戻った「僕」は、その上司に呼び出されます。
そして、クサナギから「何処へ行っていたのか」問いただされるのでした。


<クサナギとサガラと黒猫>
ある日、「僕」はトキノと出撃します。
敵と遭遇し、いざ戦闘!と思った矢先に、「僕」はトキノから撤退を告げられます。
理由を尋ねるとトキノは。クサナギから「猫マーク」の敵機が居たら、決して戦わないように指示を出されているというのでした。

猫マークの敵機が居たことをトキノから告げられたクサナギは、笑みを浮かべ、次の出撃に参加することを僕らに告げたのでした。
しかし、クサナギが出撃した日は、残念ながら目当ての敵機は現れませんでした。

基地へ戻ったクサナギが、ふいに「僕」の元にやって来ます。
そして、「サガラと会わないで欲しい」と告げるのでした。

上司の指示に従う形で、サガラの家では無く、フーコがいる店に行った「僕」は、かつて「この店」にクサナギが来たことがあると知り、とても驚きます。

ある時、僕らパイロットを取材対象としているソマナカという新聞記者から、クサナギとサガラが幼馴染であるという情報を貰います。

 

<不運な不時着とサガラの告白>
トキノと出撃した時、「僕」の機体は不運にも故障します。
なんとか基地を目指したものの、目前で不時着することになるのでした。

無事に道路へ不時着し、基地からの迎えを待っていた「僕」の前に、トラックに乗ったサガラが現れます。

サガラは「僕」に、迎えの車を待つ間、車内で待つように誘います。
「僕」は、クサナギの言葉を思い出しつつも、今回は偶然の再会なので仕方ないと考え、彼女の薦めに従うのでした。

他愛も無い話をしていたはずなのに、ふいにサガラは「僕」にある告白をします。

「自分はキルドレの研究者である」と・・・。

 

<サガラの逃避行とキルドレの秘密>
基地に戻った「僕」は、隠しておくのは気が引けたので、不時着して迎えを待っていた際に、サガラに偶然会ったことをクサナギに告げますが、その点について、クサナギは特に追求することはしませんでした。

しばらく後、「僕」の基地で地域住民を招いたパーティーが開かれました。
「僕」は面倒なイベントには関わりたくないと考え自室に篭っていました。すると、警備員がやって来て、女性が「僕」に会いに来ていると言われました。

入口へ行くと、そこにはサガラがいました。
彼女は、追われているので助けて欲しいと「僕」に頼みます。
サガラが基地まで乗ってきたトラックの周辺には、車を見張る不審な男達がいました。
そこで「僕」は、ササクラにバイクを借りて駅まで彼女を送ることにするのでした。

途中、カフェで一休みをしている時に、彼女は追われている理由について彼女なりの考えを僕に打ち明けます。
「キルドレを普通の人間にする方法を知っているためだと思う」
そして・・・
「クサナギがその生きた実例である事を知っているから」
である・・・と。

 

<サガラの襲撃、負傷する僕、そしてクサナギ・・・>
サガラの逃避行を手伝ってからしばらくたった頃、「僕」は会社の情報部から来たカイにサガラの失踪について何か知っているのではないか?と追及されます。
しかし「僕」は、最後まで知らないと言い張ります。
クサナギは「僕の秘密」に何か感づいている様子でしたが、特に口を挟むことはありませんでした。

追求から開放された「僕」は、カイからあるミッションを言い渡されます。
それは、クサナギの護衛でした。

亡くなった母親の葬儀に出席するためにクサナギが故郷へ向うので、帰郷に同行してクサナギを護衛するというモノでした。
故郷へ帰るのに何故に護衛が必要なのか?については明確な答えを与えてもらえないまま、「僕」はクサナギの車で葬儀が行われる町へ向いました。

その道中、クサナギは自分が何故にキルドレでは無くなったのか話し始めるのでした。
なぜなら・・・「クサナギは妊娠し、子供を産んだから」だったのです。

葬儀会場に着き、クサナギは1人で会場に向かい「僕」は車の中に居ました。
そこへ、クサナギの「妹」だという女性(クサナギ・ミズキ)が現れます。
彼女と話をしていた際、「僕」は葬儀会場の入口へ近づく不審な人物をみつけます。

近づくと、その人物は「僕」が逃がすのを手伝ったあのサガラでした。
サガラは手に銃を持ち、誰かを狙っていたのです。
犯行を阻止しようとしてサガラに近づいた「僕」は、反射的に反応したサガラに撃たれてしまいます。

幸い、怪我はたいしたことなく、直ぐに退院&復帰は可能だと言われたのですが、諸々の事情で「僕」は配置換えが言い渡されるのでした。

 

<穏やかな日々と配置転換による出撃、そして被弾と再度の不時着>
負傷後の最初の配属は、戦いを求められる職場ではありませんでした。
開発中の各種機器をチェックする役目を与えられます。

命のやり取りは起きず、穏やかで平和な日々に慣れていく「僕」と、
穏やかで平和な日々に慣れることを拒もうとする「僕」。
心の中で葛藤が繰り返されていました。

その後、再び戦闘部隊へ配置転換となります。

大規模な戦闘が行われることになり、多くのパイロットが必要になったと会社から説明され、前線基地に配属されます。
翌日、仲間と共に出撃した「僕」は他の基地から出撃した仲間とも合流し、戦闘に参加することになります。

この戦闘の最中、「僕」のチームは「黒ネコ」マークの敵機と遭遇します。
仲間は次々と撃墜され、僕も被弾して戦闘継続は不可能となります。

必死に基地へ戻ろうとしますが、燃料が尽き、再び不時着することになるのでした。

 

<エピローグ>
不時着した機体から必死に逃げ出したところで記憶を失った「僕」が、次に意識を取り戻したのは病院のベッドの上でした。

身体の自由は利かず、相当の重症を負った事を感じるのでした。

 

BOOKデータベースの紹介文

amazonの書籍紹介に使われている「BOOK」データベースを引用します。

なにも欲しくない。誰のためでもない。誰も褒めてはくれない。ただ、飛び続けたい。僕が僕であり続けたい。生きているかぎり。

この内容紹介は、第4巻の内容をなんとなく予感させると思います。
ただ・・・全く予備知識の無い人だと無理かもしれませんね。

なんで、もっと万人が興味を抱く内容紹介にしないのかな?

 

『フラッタ・リンツ・ライフ』のおススメ度はいくつ?

「スカイ・クロラ」シリーズは、単体での採点が難しいので、今回も3パターンで採点しました。

●物語の背景や世界観を全く知らずに読んだ場合
おススメ度は70点

事前知識が無くてもそれなりに楽しめると思います。
ただ、疑問点や謎だらけになるでしょうが・・・。

●多少、物語の背景や世界観を知って読んだ場合(ただし未読)
おススメ度は60点

この巻は、中途半端に知識があると混乱すると思う。
何しろ、同じ「僕」でも、今までと違う「僕」だから
お話としては成立しますが、楽しめない気がする。

●シリーズ6冊を1度読みきったことが有る人の場合
おススメ度は75点

「僕」が誰なのか、巻を追うごとに変わることを知っていれば、混乱せずに読む進めることが出来るので、物語に没頭できると思います。

 

値段は高いけど、素的なハードカバーはこちら

フラッタ・リンツ・ライフ―Flutter into Life

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『フラッタ・リンツ・ライフ』をおススメする人、しない人

おススメできる人は次の5点のどれかに合致する人です。

  1. 森作品なら無条件で読みたい人
  2. 時間をとってこの本を読める人
  3. 航空専門用語の多用に耐えて読みきれる人
  4. 1度、シリーズ6冊を読みきった人。
  5. 読みながら謎解きするのが好きな人

逆におススメしない人は、上記5点に該当しない人です。

あ、あと忍耐強く読めない人も避けたほうがいいかなぁ。

 

『フラッタ・リンツ・ライフ』を読み終えて感じたこと

読み終えて感じたことをまとめます。
シリーズ第4作目で、ようやく物語の大枠が見えてきた気がしました。

この先、多少ネタバレだと思いますので、未読の方は読まない方がいいかも。

 

頼むから「僕」の表記で謎掛けするのは止めて~

第1巻の主人公の僕は「カンナミ」。
第2・3巻の主人公の僕は「クサナギ」
第4巻の主人公の僕は「クリタ」

何の説明もなく、『僕』は替わっています。

勘弁して欲しいです。
「僕」が誰なのか判らないと、読みながら違和感を感じてしまい、何度も何度も読み返し、「おかしぃ・・・何かがおかしい・・・」と呟き続けた自分が可哀想です。

 

ようやく「キルドレ」が物語の重要なコンテンツに!

ここまで謎に満ちていた「キルドレ」が、ようやく重要なコンテンツになります。

  • キルドレとは何なのか?
  • キルドレとは何をするのか?
  • キルドレとは何故存在するのか?
  • 誰がキルドレなのか?

私達読者は、「僕」であるクリタを通して、サガラとクサナギの双方から少しずつ話を聞くことになります。

この少しずつ謎が解けていく感じ
「あ~、あの時の話は・・・」
とか
「あ~、あの時出てきた人物は・・・」
などの感情は、この「スカイ・クロラシリーズ」を読み始めて、初めて感じる心地良い感じでした。

やっと、読んでいて楽しいと感じた巻でした。

 

タイトルの英語表記『Flutter into Life』の意味と表紙の詩について

タイトルは『フラッタ・リンツ・ライフ』
英語では『Flutter into Life』となります。
直訳すると「命への飛翔、生への羽ばたき」

う~ん、しっくりしない。

Flutterには憧れなどの意味もあるらしいので、キルドレの謎が解かれ始めたこの巻の内容を考慮すると・・・
「(限りある)命への憧憬」
なんて意訳が無難でしょうか?

 

今回の表紙の詩は以下の通りです。

ただ、飛び続けたい。
僕が僕であり続けたい。
生きているかぎり。


この詩を読んで、この巻は「キルドレの悩み?」を書いた巻だったのではないだろうか?という思いが強くなりました。

 

『スカイ・クロラ』シリーズの感想文

シリーズを刊行順に並べると以下の通りです。

  • 「スカイ・クロラ」 The Sky Crawlers
  • 「ナ・バ・テア」 None But Air
  • 「ダウン・ツ・ヘヴン」 Down to Heaven
  • 「フラッタ・リンツ・ライフ」 Flutter into Life
  • 「クレィドゥ・ザ・スカイ」 Cradle the Sky
  • 「スカイ・イクリプス」 Sky Eclipse

現在、記事にまとめ終えたのは、第1作目~第4作目までです。
お時間がありましたら、是非、覗いて見てください。

「スカイ・クロラ」の感想文はこちらから

www.road-to-landsend.net


「ナ・バ・テア」の感想文はこちらから

www.road-to-landsend.net


「ダウン・ツ・ヘヴン」の感想文はこちらから

www.road-to-landsend.net

 

 

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