lands_end’s blog

未破裂脳動脈瘤との闘いをコーギーに癒され暮らしています。鹿島アントラーズの応援と読書に人生の全てを掛けている40代の徒然日記です。

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未破裂脳動脈瘤と闘う ~退院後1週間までの生活と痛みの変遷~



このブログは、2015年春に偶然見つかった未破裂脳動脈瘤を、2016年春に『開頭クリッピング手術』を受けて治療した、私自身の体験に基づく闘病記録です。

前回の記事は、退院3日目に初めて外出した日のことをまとめました。

未破裂脳動脈瘤と闘う ~退院3日目、初めての外出で感じたこと~ - lands_end’s blog

今回の記事は、退院してから1週間の間の生活や痛みの変遷をまとめたいと思います。

医学的(外科医的というのか)には、治っている状態だと医師には言われましたが、脳動脈瘤をクリップするために頭蓋骨を開けたり、頭蓋骨の癒着を補完するために腹部から脂肪を取るなど、身体にメスを入れるということは、やっぱり大変なことだと実感しました。

退院後1週間についてまとめます。

 

完治してから退院ではない

退院と言うのは、すっかり良くなって戻って来るイメージでしたが、そんな事はありませんでした。

病院を退院するのはは何故か?
いや病院を退院しなくてはいけないのは何故か?と書いたほうが良いのかも知れない。

退院する理由・・・
「これ以上病院では治療と言う概念で何もする事がない状態」
だからである。

判ってしまえば何てことはありませんが、病院も利益を出さなくてはいけないわけで、飲食店のように露骨に言葉にはしませんが、利益を上げるためには限りあるベッドの回転数を上げる必要が重要です。

それゆえ、術後のケアを一生懸命やってくれる訳ですよね。
そして、病院で行えること(治療行為)がなくなれば、患者には退院を促して、あとは患者自身の回復力に任せるということになる訳です。

だから、「退院した=手術前に戻った」では無い訳です。

私的な感想ですが、退院直前の数日よりも、退院してから1週間の方が、体力的にも精神的にもハードだった記憶があります。

それでも、術後から抜鉤までの約1週間に比べれば遥かにマシですけどね!

 

術後1週間の体力の回復について

●退院日 

帰宅するので精一杯でした。また、自宅の階段の昇り降りを数回行っただけで息が切れてました。

●2日目

怠惰な性格、小心者の根性が災いし、引き篭もってしまいました。
動くべきだったと反省しました。

●3日目

前回の記事にまとめたように、退院後の初の外出でした。通常なら僅か5分で着くスーパーへの往復が、途轍もない試練に感じました。
1往復でぐったりしていました。

●4日目~6日目(記憶が不明瞭)

このままでは拙いと悟り、朝昼晩と3回、スーパーへ行くことにしました。
スーパー側からすれば、中年の毛糸の帽子を被ったオッサンが、日に何度も店内をモゾモゾと徘徊している訳で、不気味だったのではないかと反省しています。
とにかく、歩くことを必死に試みた数日でした。

●7日目(確か1週間目だったはず)

嫁さんが休みだったので、一緒に徒歩30分ほどの距離にある公園まで、おにぎり持参でハイキングに行きました。
ただし、通常なら30分程度で着くはずですが、途中、1回休みを入れて1時間以上はかかった記憶があります。

また、この散歩で特に印象に残っているのは次の2点です。

1つ目は、周囲の景色を見る余裕があったこと。桜並木が緑に覆われており、季節は春から夏に向っているなぁ・・・と感じたことを覚えています。
退院3日目の散歩の際は、全神経を歩くことに集中させていたので周囲を見る余裕はありませんでしたが、1週間経つとだいぶ歩くのにも余裕が出たのだと思います。

2つ目は、嫁さんに「まだ歩くの遅いままだね!」と言われたこと。
自分としてはだいぶ早く歩けるようになったと思っていましたが、周囲を見渡してみると、年配の方(たぶん70以上か?)の歩行スピードとそんなに変わりませんでした。
これ以降、歩くスピードも意識して、足を高く上げて早歩きするようにしました。

体力や筋力に関しては、動けば動いただけ、負荷を掛ければ掛けた分だけ、着実に元に戻っていることが実感できました。

ただし、私が40代だから回復が早いとは医師に言われていたので、他の年代の方だともう少し遅いのかも知れません。

 

退院後1週間の身体の痛みの変遷

先に述べたように、医療行為が必要な状態ではなくなったので退院したわけですが、退院時点では、まだ身体に痛みが残っていました。

それぞれの痛みについてまとめます。

 

頭部の痛み(偏頭痛)と眼底痛

退院日~5日目までは、夕方以降には痛みが出てきました。
また、目を使い過ぎたりすると偏頭痛を誘発し、眼底痛に悩まされました。
痛み止めは5日目までは飲んでいました。

1週間目にハイキングに出かけた際は、絶対に痛くなると思っていたのですが、身体が疲れていたのでしょうか、9時頃にベッドに入るとすぐに意識がなくなり、気付いたら朝になっていました。

この日を境に、就寝時に痛み止めを服用する生活からは抜け出した記憶があります。

 

顎の筋肉の痛み

医師からは痛くても頑張って口を開く癖をつけなさいと言われていたので、食事の時に口を開ける訓練をしていました。
ですが、この顎の痛みと口が開く大きさは、なかなか改善されませんでした。

先に述べたように、退院後1週間記念で近場の公園までハイキングに行きました。
おにぎり作ってもらい、それを食べるのを楽しみに歩きました。
そして、無事に公園についておにぎりを食べようとして悲劇に見舞われました。

ラップを剥がしておにぎりに食らいつこうとして・・・
「イテェ!」
と思わず叫びました。

まだ、おにぎりを食べられるほど口が開かなかったのに・・・。
おもわずガブッと食べようとして激痛に泣きました。
結局、おにぎりは少しずつ齧って食べることしか出来ず、おにぎりを食べる楽しさが半減したのを覚えています。

 

脂肪を採取したお腹の傷

未破裂脳動脈瘤の開頭クリッピング手術の際、切開した頭蓋骨を癒着させるため(正確には前頭洞が人よりも大きいため、髄液の漏洩を防ぐために頭蓋骨の切開部分を埋めるために使う)のために、自分のお腹から脂肪を採取しました。

長さ約5センチ程度の傷が、お臍の下数センチにありました。

消滅する糸で縫合されており、巨大な絆創膏(イメージはサロンパス)が貼られていました。術後数日経ち、傷口が化膿していなかったのを確認した上で、絆創膏は剥がされた記憶があります。

このお腹の傷、痛みを感じたのは術後1週間程度でした。
その後、痛みは無いのですが、2つの点で悩まされました。

1つ目は、汗などかくと痒くなること!
痒くてもボリボリと掻けないので苦しみました。

2つ目は、突っ張るような違和感が残っていること
身体を捻ったり、反ったり、曲げたり、身体を伸ばすと皮が突っ張ります。

突っ張っても痛みは殆ど感じませんが、その後、しばらくはシクシクとした違和感が傷口周辺に残るので不快でした。

 

脳の疲れ

脳の疲れについては、人によって違うのだと思います。
私自身は、「脳の疲れ」を強く感じていました。

具体的には・・・

  • 本を1時間以上読むと痛んだりする
  • 漫画も1時間は読めない
  • テレビも1時間以上は観れない
  • 音楽も意識して聞こうとすると1時間で疲れる

つまり、集中力が続かなくなっていました。

まあ、元々、集中力が続かず、注意散漫になりがちな人間でしたが、それでも好きなことは延々と没頭することが出来ました。
本や雑誌、漫画を読んだり、映画やドラマを観たり、ゲームしたり、ふと気付いたら夜になっていることなどザラでした。
しかし、これらの好きな事でも限度がありました。

退院後1週間では、この脳が疲れ(集中力が続かない)る状態は、改善されることはありませんでした。

 

まとめ

今一度、退院後1週間の生活と痛みの変遷をまとめます。

体力や筋力は確実に戻ってくるのを実感出来る日々だと思います。

●身体の各部の痛みに関しては、頭部の痛みはかなり早い段階で和らぎすが、顎の痛みにはこの後も暫く苦しみます。

脳の疲れに関しては、暫くは改善が見られませんでした。
そのため、車の運転は暫く控えることにしました。

退院1週間の状態は、このような感じでした。

 

次回の記事は、記事にするのをすっかり忘れていた事を1つ思い出したので、それをまとめたいと考えています。

次回『未破裂脳動脈瘤と闘う ~未破裂脳動脈瘤が見つかったら車の運転はどうしたらいいのか?~』です。

 

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