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未破裂脳動脈瘤と闘い、コーギーに癒され暮らしてます。本好き歴史好きサッカー好きの40代の徒然日記です。

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漫画『砂の薔薇 デザート・ローズ』を読んだ!



砂の薔薇(作:新谷かおる)を読んだ!

2017年GWに新谷かおる先生の休筆宣言をニュースで知り、それ以来、新谷作品を少しずつ読み返していました。

漫画家『新谷かおる』の休筆宣言を聞いて! - lands_end’s blog

最初に読んだのはエリア88
新谷作品で一番好きな漫画です。

漫画『エリア88』を読んだ! - lands_end’s blog

次に選んだのが、今回の「砂の薔薇」です。
エリア88の硬派な雰囲気から一転し、かなり軟派な雰囲気の表紙のこの漫画・・・。
内容はエリア88に負けず劣らずかなり硬派です。

ほぼ15年ぶりの再読を終えたので、記録として記事にまとめます。

 

『砂の薔薇』の掲載期間や掲載誌について

掲載期間は1989年~1998年。
掲載誌は月刊アニマルハウス 廃刊後→ヤングアニマル

全部で134話。
来年で連載終了から20年だったとは・・・。
私も歳をとるわけです・・・。

 

2分で読める『砂の薔薇』のあらすじ

最愛の夫と1人息子をシドニー空港で起きたテロによって失った真理子(マリー・ローズバンク)は、アメリカへ渡り、半官半民の軍事組織CAT(カウンター・アタック・テロリズム・タクティカル・オーガニゼーション「Counter Attack Terrorism Tactical Organization」)に所属し、テロ撲滅の戦いを始めます。

最愛の家族を奪ったテロを憎み、そのテロを主導したリーダーのグリフォンを倒すため、自らの部隊(ディビジョンM)を率いてマリーは世界中で戦いを続けます。

そして、ついに仇敵・グリフォンと対峙するのですが・・・
グリフォンの正体にマリーは衝撃を受けるのでした。

  • グリフォンの正体とは?
  • マリーの悲願は達成されるのか?

是非、本書を読んでお確かめください。

 

10分以上掛かる『砂の薔薇』のあらすじ

砂の薔薇のあらすじ概要は上記の「2分で読める・・・」の通りです。
なので、こちらのあらすじ紹介では各章ごとの簡単な紹介を行います。

 

『砂の薔薇』第1巻 バーストシティ

ビルに人質を取って立てこもったテロリスト退治する話。
ディビジョンMの主要メンバーを読者に紹介するような章です。

ちなみに、ダイハード1に似ているような気がするが気のせいか?

 

『砂の薔薇』第1巻 ブーメラン 

とあるヨーロッパの小国で大統領を警護する話。
この章の回想シーンで、マリーがグリフォンを憎む理由がわかります。

ちなみに、この章が描かれたのは1989年!EUは存在せず、まだECの時代です。

また、最後の敵を遠距離射撃でマリーが倒すシーンで、長い髪をM16に絡ませてヘルガがマリーをサポートするシーンはかっこいい。

 

『砂の薔薇』第2巻 白い皇帝

悪魔の麻薬「白い皇帝」を世界中で売りさばく麻薬業者元締めのマンバを倒す話。
マリーの部下もその麻薬に犯され自殺を図っています。
政府を脅すために人質とされた大使館員の子供たちを救うのが任務。
途中、かつての教官とのナイフ戦が印象的。

 

『砂の薔薇』第2巻 ライナー501

シドニー空港のテロで無くなった夫と息子の墓参にシドニーへ行ったマリー。その帰りの便でテロが発生する話。
隊員はおらず、マリー1人で解決する。

高高度を飛行中の航空機内で手榴弾を破裂させるシーンが凄い

 

『砂の薔薇』第3巻 ターンオーバー

マフィアの帳簿係をやっていた男を巡る話。
彼を捕まえればマフィアの大物を収監できるためムキになるSWATのシルビィとディビジョンMの隊員たちがぶつかる。

マリーが仲裁し、協力して戦い帳簿係を捕まえるが・・・。

 

『砂の薔薇』第3巻 スペシャル・ゲスト

謎の女性・ジェニーがディビジョンMに参加して行う作戦の話。
超凄腕なのに今まで名が知られていないジェニーの存在に違和感を覚えるマリー。
今回の作戦は、人の魂を猛獣に憑依させてテロを起こす魔術集団との戦い

陽動作戦でロンドン動物園から逃げ出した猛獣が人を襲うシーンは怖い。
憑依したトラはバッキンガム宮殿を目指すが、途中のマタタビの群生・・・
最後に、ジェニーの秘密が明らかになります。

 

『砂の薔薇』第4巻 ブラッド・ブライダル

ディビジョンMの副官・ヘルガの過去が明らかになる話。
東ドイツの出版社に勤めていたヘルガは西側から来た記者と恋に落ちるが、彼に利用されてしまいスパイ容疑を掛けられます。そして親友にも売られ行き先を失ったヘルガは命をかけて西側へ脱出するのでした。

十数年後、統一なったドイツの首都ベルリンへ仕事で来たヘルガは、かつての親友と出くわします。親友は結婚し娘を連れていました。
彼女たちは言葉を交わさないが、親友は娘の名前を呼びます「ヘルガ」と。

 

『砂の薔薇』第4巻 紅い夜

ディビジョンMの新兵訓練の話。
主要登場人物のキムが登場します。

人質を取って家に立て篭もる犯人を倒す演習をしていたら近所で現実に起きてしまい、解決のためにマリー達が新兵共々現場に送り込まれます。
最後の場面で新兵のキムが機転をきかせて女の子を無事に救い出します。

 

『砂の薔薇』第5巻 風の恋歌(マドリガル)

1992年のオリンピック前のバルセロナが舞台です。
カタルーニャ地方の民族抵抗組織・ドン・サルバトーレと休暇でバルセロナを訪れていたマリーとヘルガが出会い、あろうことかテロリストの応援をする話。

途中のノクトビジョンを使う敵との戦闘がエッチです。
先日、カタルーニャの独立を巡る選挙が行われたニュースを聞いて、この章の話がリアルに感じました。

 

『砂の薔薇』第5巻 九龍特急クーロンエクスプレス

ディビジョンMのアイドル・リンの故郷である香港が舞台。
人攫いが臓器密売を行っていることを突き止めたCATの大掛かりな作戦の話。

黒幕はなんとマリーの姉のかつての婚約者でした・・・。
かなりグロシーンがあります。

 

『砂の薔薇』第6巻 ビギニングM

ディビジョンMが出来る前、ディビジョンSの副官だったマリーが独り立ちする話。
ディビジョンSを引き継いだらSの仲間は次々と辞職して一人になるマリー。
そこへ、親友のヘルガが参上し、当時は問題児扱いだったデライラとアイリーンも加わります。

ディビジョンMの初めての作戦は、クーデターが起きた小国の政府官僚を無事に国外に脱出させること。
簡単そうに見えたが、急速に悪化する治安に苦戦します。

 

『砂の薔薇』第6巻 ソールドアウト

超やり手で野望溢れるが弱者に厳しい女市長の暗殺を企てるテロ集団を阻止する話。

テロリストの黒幕が実は・・・
途中のファッションショーのシーンが面白い。

 

『砂の薔薇』第7巻 Aチーム

ディビジョンMではなくAの話。Aは男性の部隊です。

ディビジョンAの隊員たちが生き残るために使っている手段が面白い。
エリア88を彷彿とさせる会話が随所に出てきます。
戦闘機派遣先の親分てのは、マッコイじいさんでしょうか?

 

『砂の薔薇』第8巻 アトミックコネクション

原子力発電所にウイルスをまぶした虫を送り込み、所員をダウンさせて施設を奪ってメルトダウンを狙うテロ集団の話。

ディビジョンMは落下傘で降下するが突風を受けてバラバラになる。
マリーが不在のチームをまとめようとするヘルガと反抗するデラが喧嘩したり、アイリーンはよりのよって修道院に落ちたりするなど、サイドストーリーも面白い。

途中、デラが運転するBMWを、サイドブレーキを駆使して180度ターンさせ、追っ手を倒すシーンはかっこいいです。

小型原子爆弾の処理の仕方の発想に驚かされます。

 

『砂の薔薇』第9巻 女王様とお呼び!!

ディビジョンMの特攻娘・アイリーンが主役の話。
フロリダで起きた魔術集団のテロを解決するためディビジョンMが派遣されます。
しかし、敵に行動を読まれ、ディビジョンMから犠牲者が出てしまいます。
苦労しながら敵の本拠地を突き止め、マリー達は湿地帯をプロペラ船で抜けて敵の拠点を急襲しますが・・・。

 

『砂の薔薇』第9巻 中国小娘症候群

ディビジョンMの総料理長・リンが主役の話。
生理中でイライラが募るリンが深夜に車をぶっ飛ばしていると目の前に男の子が飛び出してきます。
そしてその男の子を追う謎の集団・・・。
彼は某国の皇太子ですが、それとは知らずリンは追っ手から彼を守ります。

ちなみに、話の途中でニトロの作り方が学べるのですが、本当に漫画の通りに調合したら作れるのかな?

 

『砂の薔薇』第10巻 バラハリ戦記

マリーの新兵時代の話。
隊長のエレインは日本人とのハーフですが、何故か日本人のマリーにいつも厳しく接します。
激しい戦闘の最中、エレインは瀕死の重傷を負います。
搬送されるヘリの中で、エレインはマリーに日本の歌を歌って欲しいと頼む、それを聞きながら絶命します。

 

『砂の薔薇』第10巻 軍事法廷808

配属されたばかりの新兵5名のうち2名が、運悪く作戦中に死亡し、生き残った3名の新兵は作戦終了後に除隊願いを出します。そして同時にマリーの指揮官としての責任を告発する話。
CAT事務局のサマンサが解決に向けて活躍します。

ちなみにサマンサの使っているパソコンがPC-9081Fa・・・98のパクリですね。

 

『砂の薔薇』第11巻 逃亡者の王冠

ディビジョンMの隊員ジェムとマージを巡る話。
作戦事態は単純なテロ撲滅作戦ですが、ジェムとマージにはそれぞれ別の顔があったので話が複雑になります。

そういえば、この頃の話から登場人物が携帯を頻繁に使うようになります。
まだまだ普及する前ですけどね。

 

『砂の薔薇』第11巻 白夜に咲く花

マリー達、ディビジョンMの主要メンバーがハイジャック犯を演じる話。
テロ阻止のために敢えてテロ組織に潜入します。

後半に出てくる、空母からの発艦シーンがカッコいいです。
それからA10の姿も描かれていて、エリア88のグレッグを思い出します。

 

『砂の薔薇』第12巻 Dr.コリーン本日多忙

ディビジョンMの爆発物担当コリーンが主役の話。
オフの日にたまたま買い物に入ったスーパーで爆弾を見つけて大活躍!

コリーン、実はかなり好きなキャラクターでした。
それだけに、最後の「濡れちゃう」発言に焦りました。

 

『砂の薔薇』第12巻 天子の持つ牙

ディビジョンM作戦に参加したプロの外科医バーンズをめぐる話。
なぜに彼女が危険な作戦に参加しているのか話が進むうちに判明します。

途中、攻撃を受けたヘルガが心停止した際、バーンズは胸膜を開いて蘇生を試みます。
手が離せない先生はアイリーンに、直接へルガの心臓をマッサージするように指示を出すのでした。

 

『砂の薔薇』第12巻 パラレルメモリー

マリーとヘルガの研修生時代の話。
彼らの強い結びつきが理解出来る章となっています。

 

『砂の薔薇』第13巻 ダブルスペード

ディビジョンMが最大の危機に巻き込まれる話。
ヴェスパニアで反政府勢力に撃墜された米国国務長官の遺体と重要書類を取りに来たマリー達は・・・
黒幕のクインシーミラーがS過ぎます!

 

『砂の薔薇』第14巻 天国への扉

作戦中に負った怪我でマリーが意識不明に陥いるが、ディビジョンMはテロ阻止の要請を受けて隊長不在のままヘルガ副隊長の指揮でイタリアへ出向く話。

必死に解決を図るヘルガ達ですが解決に手間取ります。そこで、ヘルガは瀕死のマリーの枕元に携帯を置かせ、マリーを叱咤激励して覚醒させることで解決のヒントを得ます。

途中で描かれているコリーンの風呂上がりのシーンがお気に入りです。

 

『砂の薔薇』第14巻 黒い宴

長野オリンピックの警備につく警視庁のSPを鍛えにきたディビジョンMの話。

SPの中にマリーの幼馴染みがいます。

日本とアメリカの銃に対する感覚の違いが描かれていて興味深いです。

今回の話も訓練中に本当の人質事件が起きます。
ディビジョンMの面々が活躍して解決します。

 

『砂の薔薇』第15巻 永遠の薔薇

大掛かりなケミカルテロが米国内で仕掛けられる話。
そして、マリーとグリフォンの対決の話。

麻薬の一種を水道に混入し、人々が殺しあうように企図してテロ。
マリーは、このテロにグリフォンが関わっていると見抜き、CATの要請を待たずにディビジョンMを召集します。
そしてついに、グリフォンの正体が暴かれるのですが・・・。

 

『砂の薔薇』のおススメ度はいくつ?

おススメ度は80点です!

エリア88の90点には及びませんが、とても良い作品です。
連載時から20年以上経ちますが、古臭さも感じません。
政治形態や生活グッズはどうしても時代遅れです。フロッピーとか出てくるし。
でも、人の感情に焦点を当てて描いているから、根っこの部分で古臭くならずに読めるのだと思います。

 

砂の薔薇 (2011年版) コミック 全8巻完結セット (MFコミックス フラッパーシリーズ)

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『砂の薔薇』をおススメする人は?

  • 新谷かおる作品が好きな人は是非!
  • 戦闘シーンのある漫画が好きな人
  • 銃器や爆弾、車など様々な薀蓄に触れたい人
  • 綺麗な女性が描かれている漫画好きな人

エリア88が好きだった人は絶対に読んだ方がいいです。
表紙が色っぽいので手を出していなかった人は是非読んで下さい!

 

『砂の薔薇』をおススメしない人は?

  • 戦闘シーンが多い漫画が嫌いな人
  • エログロ(それほど酷い作品ではない)が苦手な人

 

『砂の薔薇』と新谷作品の感想

この作品に最初に触れたのは高校生の時でした。
当時、色っぽいお姉さんが描かれている表紙に釣られてある意味「不純な動機」で買ったのですが・・・。
あっという間に砂の薔薇の世界に引き込まれました。

私は、「エリア88」と「砂の薔薇」の2作品を読んで新谷作品に嵌りました。
その後、古本屋(当時はブックオフは無かった)を巡りながら、少しずつ過去の新谷作品を購入して読み漁りました。

新谷作品の機械類の描き方が本当に好きです。
戦闘機や戦車、各種銃器類から自動車、カメラや生活雑貨まで、細部まで手を抜かずに描きこまれていて夢中になりました。

それから、人の感情の機微に触れる台詞も好きでした。
感受性豊かな時期(自分で言うのはちょっと恥かしい)なだけに、エリア88や砂の薔薇の世界は「色んな意味で」影響を及ぼしました。

 

今回、およそ10年ぶりに読み返しました。
当時のような高揚感はないけど、それでも楽しんで読むことが出来ました。
本当に面白い作品は、時代が変わっても楽しいのだという事を再認識しました。

『砂の薔薇』、一度は読んで欲しい漫画です。

 

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