lands_end’s blog

未破裂脳動脈瘤と闘い、コーギーに癒され暮らしてます。本好き歴史好きサッカー好きの40代の徒然日記です。

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未破裂脳動脈瘤と闘う ~入院6日目(術後5日目)。夜間に同室の患者が亡くなりました~



2015年春に見つかった未破裂脳動脈瘤を、2016年春に『開頭クリッピング手術』を受けて治療した私自身の闘病記録です。

前回の記事は、入院時の悩みの種である大部屋におけるベッドの位置について記事をまとめました。

今回の記事は、入院中に体験した「同室者の死」についてまとめます。
重いテーマですが、縁あって同室となった方の「死」を身近に体験したことが、退院後の私自身の生活や思考に対して「良い意味」で影響を及ぼしていると思うので、記事にすることにしました。

 

脳神経外科は急逝する方が比較的に多い

看護師の方と話している時に教えてもらったのですが、脳神経外科の患者さんは体調が急変して亡くなる方が多いそうです。

内科等では状態が悪い患者さんの場合、家族も周囲も病院側もある程度は予測して準備しているので、それほどバタバタと大騒ぎにはならないそうですが、脳神経外科の場合にはかなり大変な騒ぎになることもあるそうです。
特に、夜中に急変した場合は、同室の方だけでなく、周囲の部屋の方も起きてしまうくらいに騒がしくなることもあるそうです。

実際に、私の同室者の死も夜中の急変でした。

 

手術後数日で急変して亡くなったAさん

入院して4日目、1人の患者さんが大部屋に運ばれてきました。

70代以上の男性で、自宅で食事中にくも膜下出血を起こして運ばれてきたそうです。
応急措置で命を取り止め、様態が安定していたので大部屋に移されたそうです。
ただし、意識が戻っていないようで、昼間は奥様やご家族が面会にきて、一生懸命にAさんの名前を呼んだり、手足を擦っているのを見ました。

入院から3日後の夜のことです。
急に部屋が明るくなって人が駆け込んでくる気配で目が覚めました。
隣だったのでAさんがベッドごと運び出された気配は判りました。

朝になって体温を測りに来た看護師に尋ねると、集中管理室へ運び込んだものの、処置の甲斐なく亡くなってしまったそうです。

お昼頃、Aさんのご家族が私たちの大部屋を訪れて次のような話をされました。
「夜分にお騒がせしました。」
「本人は孫の顔も見てから逝ったので幸せだったと思います。」
「最後の数日間を一緒の部屋で過ごしたのも縁です。どうか、皆様は元気になって退院してください。」

Aさんの人柄が感じられるご家族の表情と言葉でした。

あんな風に家族が誇らしそうに見送ってくれる人生を送りたいと思いました。

 

重い病気を感じさせずいつも明るかったBさんとの別れ

私が入院した時には、既に隣のベッドにBさんはいました。
入院及び翌日の手術の案内が終わり、夕食までポッカリ時間が空いたとき、Bさんが話しかけてきました。
自分が「明日、手術なんで緊張してる・・・」
と言うとBさんは、
「明日って判ってるんだから良いじゃないか!」
「俺なんて、いつ手術できるか検査待ちだぞ!」
と言って励まして(?)くれました。

手術日の朝も、
「待ってるよ~」
と声を掛けてくれました。

手術が無事に終わり病室へ戻り、日々回復していく姿を見て、
「退院したら飲みに行こうぜ!」
と誘ってくれました。

年が近いと言うこともあって、色んな話をしました。
子供の頃のこと
学生時代のこと
社会人になってから
仕事のこと

なるほどと思うことあり、いやそれは無理だよと思うことあり、本当に色々な話をしました。

入院10日目の未明、Aさんの時と同じく慌しく人が出入りする気配で目が覚めました。
もしかして・・・と思ったのですが、前日の夜までは偉く元気で親父ギャグを飛ばしていたので、ちょっと具合が悪くなっただけかな?と思っていました。

朝起きて、トイレに行く時にBさんの姿が見えなかったので、用を足したあとに通り掛った看護師にBさんの事を聞いてみました。

「昨夜、急変されてお亡くなりになりました」

理解できなかったです。
何が起きたのか、さっぱりでした。

ほどなくして、ご家族が荷物を引き取りに来院されました。
私は余りにあっけない最後に唖然としてしまい、自分のベッドに閉じこもっていましたが、整理を終えた奥様に声を掛けられ、Bさんの話を聞くことになりました。

  • Bさんは手術の施しようがない腫瘍を脳に抱えていたこと
  • 年が近かった私の事を弟のように可愛がっていたこと
  • 私が退院する時に渡そうとして私が好きなサッカーチームのユニフォームを買っていたこと

話を聞いていた涙が止らなくなってしまって・・・
今も書きながら・・・やっぱり泣けてきます。

毎日、うるさいくらいにBさんは色んな事を私に言ってました。

  • 「退院したら、思いっきり嫁さんに抱きつけ!」
  • 「破産するくらい、嫁さんが喜ぶことをしてやれ!」
  • 「仕事しなくて良いとは言わない。今まで以上に精一杯働いて稼げ!」
  • 「社会に出てから友達と店で吐くほど飲んでか?吐くまで飲んで来い!」
  • 「子供作れよ!お前の正確だと多分嵌ると思うぞ!」
  • 「まあいいや、だけは言うな!いいよ・・・か、いやだ・・・にしろ!!」

Bさん、わたくし、少しは言われた事を実現出来てますかね?

 

まとめ

未破裂脳動脈瘤が発覚して「生と死」を身近なものとして必死に考えて過ごしたからこそ、入院中の体験が退院後の生活に影響を及ぼしているのだと思います。

脳動脈瘤が見つかった後の不安な時期
手術を受けるかどうか悩んだ時期
手術を受けた後の後遺症に怯えた時期

必死に考えたから、入院中に出会った方の「死」も、自分がこれから生きていく上での1つの指標に出来たと思います。

多分、事故や怪我での入院ではこういう経験は出来なかったと思います。

今も、手術の後遺症で悩むこともあります。天気の影響で頭痛が出て苦しい時もあります。それでも、「生きていることは有難い」「好きなことが出来るじゃん」と前向きに捉えて生活しているのは、命が尽きる様を見せてくれたお二人のお陰だと、私は考えています。

 

今回は、ちょっと重いテーマになってしまいました。
本当は、この闘病日記の最後にこの話を書こうと思っていたのに、なぜか、今のうちに書いておきたいと思ったので書きました。

次回『未破裂脳動脈瘤と闘う ~入院7日目。術後6日目、抜鈎(ばっこう)の痛みについて!~』です。

 

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