lands_end’s blog

未破裂脳動脈瘤との闘いをコーギーに癒され暮らしています。鹿島アントラーズの応援と読書に人生の全てを掛けている40代の徒然日記です。

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未破裂脳動脈瘤と闘う ~入院6日目。術後5日目、歩け!歩け!筋力・体力を元に戻せ!!~



この記事は、2015年春に見つかった未破裂脳動脈瘤を、2016年春に『開頭クリッピング手術』を受けて治療した私自身の闘病記録です。

前回の記事は、開頭クリッピング手術後に自分の身に起きた後遺障害について書きました。
正直、前回の記事で私の身に起きた後遺症の全てを語ることが出来てはいません。ですが、今もこの身に残る後遺症について考えることは、結構ナーバスになることなので、残りは後日の記事でまとめるとにしました。

今回の記事は、手術後に体力を戻すために、医師や看護婦から言われた事をまとめます。

体力の維持・・・というか回復、これが思った以上に大変でした。
入院中に言われたことや体験したことをまとめてみます。

 

寝たきりの場合、筋力はどれくらい低下するのか?

ネット上で「寝たきり 筋力 低下」と検索しますと数多くのサイトがヒットします。
それら多くのサイトでは、「寝たきりの場合の筋力低下」について下記のように紹介しています。

安静にして寝ていた場合の筋力低下
(1日間寝たきりの場合・・・筋力が数%低下)
1週間寝たきりの場合・・・筋力が20%低下
2週間寝たきりの場合・・・筋力が36%低下
3週間寝たきりの場合・・・筋力が68%低下
4週間寝たきりの場合・・・筋力が88%低下
5週間寝たきりの場合・・・筋力が96%低下

低下した筋力を取り戻すのに必要な期間には?
1日間の安静臥床 → 1週間
1週間の安静臥床 → 1ヵ月
2週間の安静臥床 → 2ヵ月
4週間の安静臥床 → 6ヵ月

各サイトではこの数字の根拠として「厚生労働省調べ」と記載しています。
しかし、残念ながらどれだけネット上で探しても、元になる厚生労働省が発表した記事を見つけることが出来ませんでした。

もっとも、紹介しているサイトの中には病院もあるので、眉唾ではないと思いますが、念のため現状では元になるデータを見つける事が出来ないことを付記しておきます。

 

実際に私が医師から言われた筋力低下の割合

開頭クリッピング手術を受けると、最低でも2日間は動くことが出来ません。
順調に回復すれば、3日目には尿道カテーテルが外れ、トイレに行くことが出来るようになります。ただし、多くても2~3回程度です。

そのため、実際に動き回るのは4日目からとなりますが、多くの人が「気弱」になっており、トイレへの往復を数回行う程度に留めてしまうそうです。

その結果何が起こるかと言うと・・・
「自分で長時間歩くことが出来なくなる」
医師が言うには、4日間ほぼ寝たきりで過ごした場合・・・

  • 5分歩くと息切れ
  • 5分歩くと疲れてしまい爪先が上がらなくなる
  • 爪先が上がらないと引っ掛かり転倒する危険が増す
  • 段差の昇降がフラついて危険になる
  • 手すりに掴らないと段差を降りれない

個人差はあるけど、こんな状態になると説明されました。

具体的な数値で言われた訳ではないので、根拠を問われると弱いのですが、実際、術後5日目に歩き始めた際に、医師に言われた事を実感しました。

 

医師に聞いた低下した筋力を戻すのに必要な期間

先に、低下した筋力を取り戻すのに必要な期間を記載しました。
ですが、戻るまでの期間に関してはかなり個人差があると思います。

医師からは「年齢、今までの運動経験、性別」などで異なるので一概には言えないと言われました。

目安としては教えてくれと言うと
「1日何もしないで落ちた筋力は、数日間負荷を掛けないと戻らない」
「数日寝たきりで落ちた筋力は、元に戻すには1週間以上掛かる」
と言われました。

 

実際に運動レベルの歩行を開始したのは術後5日目

手術日と翌日は完全に寝たきりでした。

術後3日目、尿道カテーテルが外れた後、1度トイレへ行きました。
その後、夕食後と就寝前に1度ずつトイレに行きました。
病室からトイレまでは往復でも10数メートルしかありませんので、運動には全くならないレベルです。

術後4日目、頭痛が続いているので動き回ることに躊躇し、夕方までに数回トイレに行くだけでした。
そのため、夕方に医師が来て上述した筋力低下の問題について指摘され、明日からは必ず運動をするように言われました。
さらに、運動が少ないと判断したら、強制的に運動するように介助を付けると言われました。

術後5日目、意を決して朝食後にナースステーションまで歩きました。
結果は散々なモノでした。
往復100メートル程度なのに疲労困憊し、ベッドに戻ってからしばらくは全く動けなかったです。
大変な事になると身を持って実感したので、昼食後も必死に歩きました。
フラフラ・・・
フラフラ・・・

後日、看護師さんが笑いながら教えてくれたのですが、私が歩き始めた当初、看護師さん達の間で「●●さん徘徊開始しました。転倒に注意してあげて~」と伝言が回っていたそうです。

まあ、確かに徘徊と言うのがピッタリな歩き様でしたね。

 

僅か3日の寝たきりで起きた症状

術後5日目に歩いた時の状況は以下の通りです。

  • 呼吸が乱れ
  • 足が上がらなくなり
  • フラツクため壁伝いに歩く
  • ソファーに座ると立てなくなる

本当にこれはマズイ!
とリアルに実感しました。

 

1回30分の散歩を1日に数回!

とにかく始めたのは1回30分程度の散歩を、1日に数回行うことでした。

術後5日目は、午前1回、午後2回
術後6日目は、午前2回、午後2回、夜1回
と決めてトライしたのを覚えています。

術後9日目までは、概ね1日に5~6回の散歩をしていました。

 

術後9日目からは朝から晩まで歩き続け

術後9日目からは退院に向けて、体力を戻すために散歩から運動レベルに引き上げました。

朝から晩まで、病院中を歩き回っていました。
それでも、早歩きが出来ないため、運動量としては決して多くはありませんでした。

 

入院12日目の退院日、体力は元には戻っておらず!

術後11日目に退院したのですが、体力は元に戻っていませんでした。

病室を出て、1階の支払い窓口まで移動するだけで息切れしました。
電車やバスで帰宅することは不可能だと感じたので、タクシーで帰りました。

帰宅した翌日から自宅付近の散歩を行いました。

  • 自宅の階段の昇り降りを手すり無しで行えるまで、約2週間掛かりました。
  • 1時間程度歩いても問題が無くなるまで、約1ヶ月掛かりました。

本当に、体力・筋力が一度低下すると元に戻すのは大変です。

術後直ぐに動き回る勇気はなかなか持てませんが、それでも、なるべく早い段階で長時間のウォーキングを取り入れることで回復が早くなると思いますので、是非とも早めの運動をおススメします。

 

次回の記事は、大部屋におけるベッド移動についてです。
入院時は大部屋6人、3台2列のうちの真ん中のベッドでした。
ですが、術後5日目にベッドを移動できたので、その時に得た経験をまとめてみます。

次回『未破裂脳動脈瘤と闘う ~入院6日目。術後5日目に大部屋の窓側へ移れました!~』です。

 

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