Jリーグ開幕戦の鹿島の結果が余りにも悔しかったので、アウェイの甲府戦を観に行く事にしました。
実は、都心の外れからだと、距離的には鹿島スタジアムに行くのとほぼ同じで、車で片道約2時間半の道程であった。
甲府と鹿島の相性は、イマイチなので、一抹の不安を抱えつつ向かいました。
10年ぶりの甲府入り!
過去に一度だけ来た事があったのだが、ほぼ、記憶がない。
今のように記録にも残していないので、色々と調べたところ、
2007年、オズワルド オリヴェイラ1年目だったと思われる。
試合の記憶もほぼ無いのだが、ヤナギが退場したことはうっすらと残っている。
10年ぶりの甲府、都内と比べると3月の風はまだ冷たかったです。
天気はとても良かったです!
H3 スターティングメンバーと試合結果
鹿島 1 - 0 甲府
スターティングメンバー
GK 1 クォン スンテ
DF 24 伊東 幸敏
5 植田 直通
3 昌子 源
16 山本 脩斗
MF 40 小笠原 満男
4 レオ シルバ
25 遠藤 康 →後半71分 鈴木 優磨
8 土居 聖真 →後半93分 中村 充孝
FW 7 ペドロ ジュニオール →後半85分 永木 亮太
33 金崎 夢生
辛くも逃げ切った。
スンテさん、本当にありがとう。
試合を観戦して感じたこと
試合開始5分ほどで、開幕戦の時に感じた『気の抜けた感』は払拭されていた。
少なくとも、闘う姿勢は見えたので良かったのだが、90分通して観ると課題は散見された。
勝手な私の意見だけど、まとめてみます。
何度も言いますがリンクマンが必要です!
FC東京との開幕戦、そして先日のACLムアントン戦、
両試合共に感想で書きましたが、
今の鹿島に不足しているのはパスを配給する人だと思います。
せっかくDFや中盤で奪っても、効果的な攻撃に繋げることが出来ず、逆にカウンターを食らって危ない目にあっています。
金崎はポストになるだけの技術はあるけどパッサーではないし、
鈴木やにはその才能の片鱗は無さそうだし、
ペドロは昨年のアシストを考えるともう少し出来そうに思うのですが見ている限り足元が危なっかしい。
そうなると、遠藤や土居にその役割を期待するところだが、この数年彼らを見ている限り、いわゆる10番タイプではないと思う。
選手間の連携は、試合をする度に上がっていくと思うのですが、
今の選手たちの力を本当に引き出すには、配給役が必要ではないでしょうか?
試合を観てると、攻撃に連動性を感じられません。
ぶつ切りなんです。
その解決になるように思うのですが、どうなんでしょうか?
レオシルバはボランチは嫌なのか?
昨日の試合はレオの高い技術力で1点をゲットした訳ですが、気になるのは、彼の位置です。かなり前に出ています。
J最高のボランチなんて言われていて、多くの人がそう期待していますが、もしかして彼の本来のスタイルは2列目なのでしょうか?
もしそうなら、ポジションの再考も必要ですね。
レオの食いつきディフェンスを高い位置からされるのは、相手にとっては脅威でしょう。
ただし、持ちすぎのは避けて欲しいです。
レオシルバの軽いプレーは気になる
非常にレベルの高い選手だと思いますが、時々、非常に雑なプレーもします。
前半35分、レオがトラップをミスして奪われるとそのままシュートまで持ち込まれました。
後半(時間は不明)、中盤で囲まれるといきなりキーパーへバックパスしました。
このパスも丁寧さはゼロ!
とにかく後ろに大きく蹴りだして、あとは何とかしてくれ~って感じです。
他にも時々、軽い感じのプレーが見られます。
あまり、今までの鹿島の選手では見たことがありません。
いつか、致命傷を負うのではないかと心配しています。
どうした?土居!
開幕前、今年の注目の選手の一人に上げたのが・土居でした。
柴崎が移籍し、ユース上がりの彼の時代が来るのではないかと期待しました。
ですが、ゼロックスから5試合(ムアントン戦は出ていないので4試合)、彼の能力が発揮されたようには思えません。
彼が活きるのは2列目のサイドではないのかな?
昨年の1STシーズン終盤、彼は『金崎との連携が深まってきた』と発言していました。
だとすれば、土居と金崎の2トップにしても面白いと思います。
優磨、すぐに倒れるな!
ムアントン戦ではPKを貰えましたが、ちょっと倒れすぎな気がします。
倒れずにシュートやパスに繋げたほうが、チャンスになる場面もあります。
彼の体格なら、前への推進力は強いと思うのですが・・・。
それと、やっぱり細かい技術はまだまだですね。
昨日、金崎がサイドに出てパスを受け、頭や足を起用に使って味方に繋ぐプレーを何度も見ましたが、優磨には難しいようでした。
サイドで受けると、強引に行こうとして倒れるか、パスがDFに引っかかるか、攻撃の波を途切れさせていました。
試合を観ていて気付いたのですが、
鈴木は途中交代した直後は2列目のサイドにいましたが、その後、金崎とポジションを変えていました。
鈴木が前、金崎がサイドに。
私が見た時だけなのかも知れませんが、こういう変化を選手同士で判断して行っているのであれば、鹿島の現状は悪くない!とも思いました。
クォン・スンテ プレーも人柄もナイスです
昨日の試合は観ていて不安を感じさせるプレーはワンプレーでした。
後半、クロスをDFがクリアした場面がありましたが、フリーでした。
後ろからスンテが声を掛ければ、DFも見送るなり、GKが飛び出すなり、対応の選択肢が増えたと思います。
もう少し時間が掛かりそうですね。
ですが、やはり昨日試合はPKストップが全てですね。
本当に、素晴らしい。
甲府まで行って良かった。ありがとう。
PKストップした後の、クールな表情もよかった。
まだ、試合は終わっていないと、小笠原も選手に激を飛ばしていましたが、スンテも派手に喜んでいるようにはスタンドからは見えませんでした。
でも、今日ネットでニュースを見ていたら、彼の渾身の握り拳が写っていました。
ここ数試合悔しかったから、良かったですね、スンテさん。
(C)J.LEAGUE PHOTOSより
【鹿島】絶体絶命のピンチを救ったクォン・スンテ。特筆すべきは“PKを止めた後” | サッカーダイジェストWeb
それと、試合後にサポーター席へ挨拶に行った時、看板を越えてスタンドへ近寄っていきました。
スタンドへ向かって手招きしているので、何しているのかな?
と思って見ていたら、小さな女の子が前列まで出てきて、その女の子にグローブをあげていました。
小さい子へも気遣いが出来るとは・・・。
満面の笑顔もあるし、これからファンが増えそうですね。
今後の展望
なんとか甲府戦では勝ちを得ましたが、正直言って、不安しかありません。
昨日の甲府の出来は、お世辞にも良かったとは言えません。
ガンバに引き分けいたので、警戒していましたが、良くなかったです。
前半は鹿島のビルドアップ時の自滅、後半は鹿島のフィニッシュへの自滅、だったと思います。
甲府サポの方、すいません。
でも、あの後半の甲府の状態で、1点しか取れないのは、鹿島には猛省して欲しい。
マリノス戦は絶対に負けられない!
ようやく立て続けの連戦から開放され、5日間の急速が取れます。
この5日間でしっかりと攻撃と守備の連携を立て直して欲しいです。
今、マリノスは乗っています。
斉藤学の暴風は止めるのは不可能と思われますし、バルサ下部組織上がりのバブンスキーの技術はどうやら本物みたいです。
それでも、10日のマリノス戦は絶対に負けてはいけない。
万一負けると、マリノスは勝ち点9、鹿島は3となり、2ゲーム差ついてしまいます。
序盤から苦しい戦いとなってしまいますので、最低でも引き分けて欲しい。
ですが、最初から引き分け狙いで戦っては、絶対に負けると思います。
そこで、金曜の試合は勇気をもって前に出て欲しい。
レアル戦では出来たのですから、きっと出来る!
頼みます。
勝て!
勝つんだ!アントラーズ!!