lands_end’s blog

未破裂脳動脈瘤との闘いをコーギーに癒され暮らしています。鹿島アントラーズの応援と読書に人生の全てを掛けている40代の徒然日記です。

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未破裂脳動脈瘤と闘う ~執刀医との最終面談は妻と両親の4人で行った~



未破裂脳動脈瘤の手術日が決まってから、実際に入院・手術となるまで約4ヶ月も開いていました。

手術日が決まった時には、
4ヶ月もあるのかぁ、長いいなぁ~、不安な日々が4ヶ月かぁ・・・。
と思っていましたが、今思うと、人生の中でもっとも早く、もっとも濃密な4ヶ月だったように思います。
特に最後の2ヶ月は、あっという間に過ぎて行きました。

今回から数回の記事は、
その濃密で光の速さだった時期に、いったいどんな事をしていたのか?
についてまとめてみたいと思います。

 

未破裂脳動脈瘤の手術日を告げられた日に

手術日が確定した日に、執刀医から最終面談の日付を告げられました。

脳血管撮影検査で得た画像データを元に、手術のアプローチ方法を決めて説明すると言われました。
また、手術への不安や疑問があれば、しっかりと説明しますので、何でもいいので聞きたいことをまとめておいてくださいと言われました。

それから、本当に手術するかどうか?
私自身の最後の意思確認の場でもあると言われました。

 

それから、
『必ず奥様には同伴してもらいます。』と言われました。

また、
『ご両親やご兄弟、面談に同席を希望される方がいれば、呼んでください。』とも言われました。

 

老いた両親を病院へ連れて行く

両親には、未破裂脳動脈瘤が見つかった時に話をしていました。

その後、
手術を決意した時、
手術を受ける病院を決めた時、
その時々で状況を報告していました。

そのため、『執刀医から説明があるので一緒に病院へ行くか?』と聞くと、
『一緒に行くと』と即答が返ってきました。

 

執刀医から説明を受ける

病院のカンファレンスルームで説明を受けました。

医療ドラマなどで見るような、大きなスクリーンが設置されている会議室みたいな場所でした。

執刀医の先生が、脳血管撮影検査で撮影した私の脳の画像を、巨大スクリーンに投影しながら、脳動脈瘤の形、向き、位置を説明してくれました。

続いて、脳動脈瘤の周囲に存在すると考えられる神経群について説明してくれました。
視神経、味覚・嗅覚神経、言語などを司る中枢神経などの説明がありました。
中でも、味覚と嗅覚神経は非常に近く、今回の手術における後遺障害が出る可能性の一番手であると言われました。

以上を説明されたあと、
私の『開頭クリッピング手術のシミュレーションCG』が流されました。

  • 左耳の裏から頭頂部右側まで皮膚を切開
  • 皮膚切開部に沿って頭蓋骨も切開
  • 細い棒のようなもので脳の間に隙間を作り
  • クリップを頭のさしこみ
  • 脳動脈瘤をクリップ
  • 頭蓋骨を閉める際に、前頭洞にお腹の脂肪を詰める
  • 頭蓋を閉じて、皮膚を戻し、スキンステープラーでバチッと止める

ざっとこんなCGが(たぶん10分程度だったと思います)流れました。

その後、手術日のタイムスケジュールが提示されました。

  • 8:30頃に手術室へ入室
  • 1時間程度かけて準備
  • 09:30頃から切開
  • 12:00頃にはクリップ完了
  • 14:00頃には頭蓋を閉じ
  • 15:00頃には手術終了

最後に、予想される後遺障害について説明を受けました。

  • 万一、術中に破裂した場合には、最悪のケースもある。ただその可能性はコンマ以下ですと説明されました。
  • 破裂の場合、最悪のケースはほぼないが、言語障害、運動障害、視神経、味覚・嗅覚障害などはかなりの確立で起こりうる。
  • 予定通りに手術が行えれば、大きな後遺障害は起きない。
  • 味覚・嗅覚障害は手術の成功・不成功に関わらず起きる可能性がある。
  • 全身麻酔での手術なので、他の病気と同じく一般的なリスクはある。

以上の説明を終えると先生は、
『遠慮せず、なんでも聞いてください。』と言われました。

自分としては、手術法やリスクについては既に何度も先生と話していたし、目新しい説明も無かったので、質問はしませんでした。

 

両親から医師への質問

父親の質問は、とてもシンプルでした。
『先生の経験上、この脳動脈瘤の手術は難しいものですか?それとも通常のものですか?』
と聞くと、先生は、
『瘤の形が少々歪ですが、位置、大きさ、形、ともに一般的です。決して、難しい手術とは考えていません。
と答えていました。

それを聞いた父親は、
一言、『よろしくお願いします』と言うと、あとは何も言いませんでした。

 

母親は、母親らしい・・・質問(独り言を先生にしていました。

『この子はまだ4●才なので・・・』
『不幸中の幸いでお嫁さんがいるので未亡人には・・・』
『私は6●才だけど・・・替われないから・・・』

こんな内容の話に、丁寧に付き合ってくれていました。

まともだったのは、以下の2つの質問です。
『先生だったら、手術しますか?』
→はい、します。

『先生が手術をしてくれるのですね?』
→クリップまでは私が行います。その後は他の先生が担当します。

この最後の2つの質問の回答を聞いて、『ほっ』としたのを覚えています。

 

両親の質問を聞いていて感じたこと

年老いた両親に、ずいぶんと心配を掛けてしまって申し訳ないな。という思いが強くなりました。

しっかり治して、かならず親孝行しないといけないな。と思いました。

 

開頭クリッピング手術のための最終面談は、
1時間程度で終了しました。

 

次回は、『未破裂脳動脈瘤と闘う~術前1ヶ月検査。血液検査でドキドキしたこと~』です。

 

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