lands_end’s blog

未破裂脳動脈瘤との闘いをコーギーに癒され暮らしています。鹿島アントラーズの応援と読書に人生の全てを掛けている40代の徒然日記です。

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『YOU!』を読んだ!



YOU!(著:五十嵐貴久)を読んだ!

近所の古本屋さんに、ポップつきでこの本が置かれていた。
曰く

『SM●Pの真実を知るのに最適な一冊!』
『ジャ●ーズ事務所とはこんな場所です!』

私は、昨年日本を騒がせたアイドルグループのファンではありません。
彼らとは同世代なので、解散と聞いてそれなりに感慨深いものはありましたが、どちらかと言えば、芸能ニュースは不得手です。
ですが、煽られると弱い性格で・・・

ポップに引かれてついつい買ってしまいました。

読み終えたので、感想をまとめておきます。

 

『YOU!』のあらすじ

卒業を間近に控えた女子高校生の小沢優がこの物語の主人公である。

父親は単身赴任で海外におり、母親が優の卒業を待たずして父親の元へ行く事になったため、優は母親を成田空港まで見送るのであった。
空港からの帰り、優は4月からの生活を色々と考えていた。
大学は行かず英語専門学校へ行く予定であるが、高校時代に打ち込んだダンスも止めるつもりはなく、チャンスがあればダンスで飯を食えるようになりたいとも思っていた。

今日から両親共に不在となり、自宅で1人で生活することに不安はない。
むしろ、ノビノビと出来て有難い。しかし、1つだけ懸念していることがある。

娘の優から見ても、『気持ち悪いほど仲の良い両親』が、2人だけで過ごす海外生活に没頭し、娘への仕送りを忘れる可能性が全く無い訳ではないということだ。

そこで、少しでも蓄えを得るためにバイトを探すことにするのであった。

 

4月から専門学校が始まるので、長期のバイトではなく、単発で日銭を得れるバイトを探していた優の目に留まったのは、映画のエキストラであった。
映画『ガメラVS.ギャオス 最後の聖戦』エキストラオーディション会場へ向かった優は、会場となっているビルに着くなり『遅い!』と怒られ、オーディション会場へ連れさられたのであった。
会場に入ると、オーディションを受けに来たと思われる同士が大勢いたのであるが、彼らを見た優は違和感を感じるのであった。
『なんで、みんな若くてイケメンだらけなのか?』と。

オーディション会場では言われるがままヒップにダンスを披露し、身上書なる書類も提出する優であった。
なぜか審査側が『親に話をしているのか?』と聞く点が腑に落ちなかったのであるが、気にせずにそのまま流す優であった。
その後、このオーディションが映画のエキストラのそれで無いことを知る。
『マックス・インターナショナル』という日本の芸能界に君臨する事務所のオーディションであること
ジェッツというアイドルグループのバックダンサーのオーディションであること
マックスは女人禁制の事務所であることを知りつつも、自分がジェッツのファンであることもあり、上手く行けば好きなアイドルに会えるのではないか?という軽い気持ちのままで、自分が男ではなく女であると訂正することなく、オーディションに合格しマックスの合宿に参加することになるのであった。

 

女であることを隠しながら、日々、トレーニングに励む優たち練習生に、ある日大きなビックチャンスが転がり込んでくるのであった。

夏にデビューが内定していた『ストラップ・ブルー』という新グループがあったのだが、グループの中心メンバーであった青山が飲酒運転で捕まり長期謹慎処分を受け話は頓挫していたのであった。

事件を起こした青山を、半年ほどの謹慎であっさりと復帰させる訳にもいかず、
とはいえ、青山のスター性を買っているマックスとしては、1つのアイデアを出すのであった。
それは、社内オーディションを行い、もっとも優れているグループをこの夏にデビューさせるというモノであった。

この話を聞いた優は、実際にデビューとなれば自分が女であることがバレる訳であり、現実にはデビュー出来ないことは判ってはいました。

それでも、大好きなダンスを好きなだけ取り組める環境を捨てることは出来ず、性別を明かすことなくオーディションを受けることにするのであった。

 

は、同期入所の直也ミノルとチームを組んでオーディションに望むことになる。チームを組んだ理由は、単に同部屋だから!というシンプルな理由でした。
ですが、4人で過ごす時間が長くなればなるほどチームとしての結束は固まり
『この4人でデビューしたい!』という気持ちが高まっていくのであった。

優のヒップホップダンスの技量は練習生の中では非常に高く、また、他のメンバーの技量も決して低くはなかった優のチームは、チーム名をABCと決め、デビューを目指す練習生の中で徐々に頭角を現して行くのであった。

それでも、青山のダンス技量は群を抜いており、逆立ちしても現時点では誰も青山に適う者は居ないと認めるほどであった。

それゆえ、優たちにとっての勝機はただ1つ!
『チームの演技力』で勝ることであった。

 

自分のデビューの機会を奪うかもしれないライバルの登場に、心を荒された青山は、
練習中に事故に見せかけて優にぶつかって足首を痛めさせたり、
オーディションを辞退させるために、優たちメンバーの弱みを探るようになるのであった。

そして、オーディション前日、青山はABCのメンバーを呼び出し
オーディションを辞退するように迫るのであった。

  • 青山が掴んだネタは何なのであろうか?
  • ABCはこのままオーディションを辞退してしまうのか?

物語の結末は、本を読んで確かめてください!

 

『YOU!』のおススメ度はいくつ?

おススメ度は60点

 

渋い点数になってしまいました。五十嵐さん、すいません。
さらっと読めますが、難解な内容で頭が痛くなることもありません。
ですが、本当にさらっと読み終えて、サヨナラです。
ダンス・・・全く判りません!

う~ん、後日、読み直ししたい候補には入らないかなぁ・・・。 

YOU! (双葉文庫)

YOU! (双葉文庫)

 

 

『YOU!』を読んだ感想

購入の切っ掛けは、先に書いたように本屋が出していたポップでした。
読んでいる時には、『へぇ~、ほ~』と思う記述もあり、そこそこ楽しめました。

ですが、何というか、小説として成立してるのか?と思う場面もありました。

たとえば、当初、優はジェッツというグループの誰かが大好きだ・・・と書いてあったのですが、実際にマックスの寮に行ってから、その憧れの彼が登場するシーンは全くなく、なんで彼が最初に使われたのか意味がイマイチ判りませんでした。

それから、ライバル青山の登場の仕方が強引と言うか、飲酒運転からの復帰の流れとかは読んでいて『ん?それいいのか?』と思うシーンもありました。

 

『YOU!』をおススメしたい人

  • ダンスに興味のある人
  • 五十嵐作品を全て読みたいと思っている人
  • 忙しくなく時間に余裕のある人

 

『YOU!』をおススメしない人

  • ダンスに興味のない人
  • 忙しく、厳選して本を読みたい人

ダンスに興味のない人は、出来れば避けた方が賢明かと・・・。

 

他に読んだ事のある五十嵐作品

www.road-to-landsend.net

www.road-to-landsend.net

 

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