未破裂脳動脈瘤を開頭クリッピング手術で治療することを決めると、医師から脳血管撮影検査を受けるように言われました。
脳動脈瘤の形、様子、位置などを明確に確認し、手術の時に瘤へのアプローチを確認するために必要とのことでした。
しかし、1日で済むような検査ではなく、2泊3日の入院が必要となるため、仕事などの調整を済ませて検査に望みました。
今回の記事は、入院前と入院当日をまとめました。
実際の検査中のことは、次の会にまとめます。
入院までに準備したこと
脳血管撮影検査で入院するまで、1ヶ月ありました。
その間にしたことをまとめます。
仕事を手仕舞い
2泊3日とは言え、もしもと言うこともある訳で・・・、
上司と話し合った結果、自分が受け持っている仕事の一部を、同僚に引き継ぐことになりました。
これがけっこうシンドカッタです。
まず、1ヶ月以内にケリがつく仕事と、1ヶ月以上かかる仕事に振り分けて、ケリがつく仕事はそのまま受け持ちながら、引継ぎ業務を行いました。
脳血管撮影検査を受けることは、万一のリスクがあると書いてきたように、自分なりにそのリスクについては理解しているつもりでした。
でも、実際に万一の時を考えて行動することで、初めて、その万一をリアルに感じ、恐れを感じたように思います。
結局、頭の中で考えていてもダメだな、と。
仕事を引き継いだり、新規の仕事が同僚に振られるのを見ていて、寂しさと不安を感じていました。
生命保険内容の確認
生命保険に入っていたので、内容を見直しました。
はっきり言って、契約内容を読んだところでサッパリなので、担当者に電話した方が早いし便利です。
検査入院は保険の対象にはならない
担当者に電話している時に言われて『ドキッ』としたのですが、予防や検査目的では保険の対象にならないと言われました。
今回私が受ける脳血管撮影検査も対象外と言われました。
ただし、検査後に実際に治療や手術を行う場合は、保険の対象になるそうです。
保険については、後日、まとめます。
入院グッズの購入
入院が決まった時に、きっと病院から詳細が書かれた書類を渡されると思います。
病院によって異なると思いますので、以下に書いているのは参考までに・・・。
踵の部分が開いてるシューズサンダル
ビジネスシューズサンダルみたいなヤツですね。
これはとにかく履きやすい、脱ぎやすい、滑りにくいを重視して探しました。
パジャマ
家ではジャージにトレーナーで寝ているので、新しく買いました。
ボタンを開けて胸が出せること、そして、ズボンを脱がずにトイレで小が出来ること、その2点を考えてパジャマにしました。
お泊りグッズ
歯ブラシとコップですね。
ちなみに、退院後に嫁さんは廃棄していました。
入院当日
荷物を持って、バスと電車で病院へ向かいました。
入院受付で書類を提出して脳神経外科病棟へ向かい、病棟のナースステーションに受付で渡されたカードを提出すると、自分の入院する大部屋へ連れて行かれました。
6人部屋、左右にベッドが3つずつ。
私のベッドは入り口から向かって右側の真ん中でした。
まあ、2泊3日だけなので、仕方ないかな・・・と思いました。
独りでなくてよかった
40過ぎて何を言ってるのだと叱られそうですが、入院当日、独りで行かなくてよかったです。
病院へ行く列車の中でも他愛ない普通の会話をしてくれ、
病院へついてからも緊迫感のない表情で話しをしてくれた、
嫁さんに感謝です。
本当に気が紛れました。
入院初日にしたこと
自分の部屋とベッドが決まり、荷物を置くと執刀医の弟子医師が顔を見せ、今日やることを説明されました。
採血
- 私の嫌いな採血・・・。
やって来たナースが茶髪な上に、イケイケなお姉ちゃんだったのでビビッタのですが、凄い上手かったです。
胸部レントゲン
- 胸部レントゲン撮影
明日のカテーテル検査のための撮影と言われました。
タイツとパンツを購入
- 購買に行って、圧迫タイツと特殊なパンツを購入
タイツはエコノミー症候群を防ぐためであり、パンツは何て表現したらいいかな・・・股間を丸出しにするような紙パンツと言う感じでした。名前はT字帯と言いました。
毛剃りをシャワー室で行う
カテーテルを足の付け根の動脈から差込む訳で毛を剃る必要があると言われました。
渡された書類には難しい言い方で書かれていました。
・・・鼠径部を剃毛・・・
ようは、太ももの付け根を剃れと言う事ですね。
小型のバリカンを渡され、『シャワーを浴びるときに自分で剃りますか?』
と言われたので、もちろん『はい』と。
だって、恥ずかしいから・・・。
毛剃りは恥ずかしがらずに頼むべし!
恥ずかしがって、自分で剃ったのが間違いでした。
病気で入院しているのに、恥ずかしがるなんて間違いですね。
大切なことは、専門家にやってもらうのが一番です。
甘えと遠慮は違いますね。
甘えはダメですが、遠慮はかえって迷惑を掛けてしまいます。
入院1日目 飲食は自由
何を食べても、何を飲んでも自由と言われました。
アルコール以外は!ですけどね。
ただ、翌日の説明を受けた時に言われたのですが、
検査室で2~4時間かかり、その後、最大6時間程度はベッドで安静になる。
それゆえ、前日に余り食べ過ぎないように言われました。
小は尿管を入れて対処できるが、大はオムツ対応になる・・・。
お腹が緩くなるような食べ方、飲み方は避けるようにしました。
夕食前に最後の説明
夕食前に弟子の医師が来て、最後の打ち合わせを行いました。
- 明日は6時起床。朝食は抜く、水分は小まめに摂る。
- 7時半頃、圧迫タイツを履き、裸にT字帯を着けて手術服に着替えておく。
- 8時頃、看護師が点滴を刺しに来ますと。
- 8時半頃、検査室へ寝台に寝たままで移動。
- 11時頃、検査終了し、寝台のまま部屋を戻ります。
- 夕方まで安静、問題なければ、明後日退院になります。
いよいよだな・・・
そう思ったのを覚えています。
この日は、なかなか寝付くことが出来ませんでした。
次回は『未破裂脳動脈瘤と闘う ~実際に脳血管撮影検査を受けてみた 検査当日~』です。
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