lands_end’s blog

未破裂脳動脈瘤との闘いをコーギーに癒され暮らしています。鹿島アントラーズの応援と読書に人生の全てを掛けている40代の徒然日記です。

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クラブワールドカップ決勝 鹿島 VS レアル・マドリード



夢のような120分から2日経ちましたが、私の気持ちの高ぶりは一向に収まる様子を見せません。むしろ、悔しさは時間が経てば経つほど濃くなっていきます。
鹿島とレアルの試合をスタジアムで観て、個々の実力差やチームの資金力差などは、この先数年でどうこうなるような差ではなく、とてつもなく大きな差があることは間違いないと実感しました。

それでも、ほんの少しだけ、サッカーの神様が『世界一のクラブ』への扉を開けようとしたのに、『いやいやまだ早い』と結局閉められてしまったことが、本当に悔しい。

 この試合の総括は気持ちを冷静にしながら書ける気がしません。

ですが、いつか、この試合を振り返るときのために、感じたことをまとめてみたいと思います。

 

両チームのメンバーと試合結果

鹿島アントラーズ  2 -   レアル・マドリー

(スターティング)         (スターティング)
GK 21 曽ヶ端準        GK 1 ケイラー・ナバス
DF    3 昌子源         DF 2 ダニエル・カルバハル
DF 16 山本脩斗         DF 4 セルヒオ・ラモス
DF 22 西大伍          DF 5 ラファエル・バラン
DF 23 植田直通         DF 12 マルセロ
MF   6 永木亮太         MF 8 トニ・クロース
MF 10 柴崎岳          MF   14   カゼミーロ
MF 25 遠藤康          MF 17 ルーカス・バスケス
MF 40 小笠原満男        MF    19 ルカ・モドリッチ
FW   8 土居聖真         FW 7 クリスティアーノ・ロナウド
FW 33 金崎夢生         FW    9 カリム・ベンゼマ

(交代)            (交代)
後半22分 小笠原→ファブリシオ 後半36分 バスケス→イスコ
後半43分 土居→鈴木      延長後半0分 モドリッチ→コバチッチ
延長前半12分 遠藤→伊藤    延長後半3分 S.ラモス→フェルナンデス
延長後半9分 永木→赤崎      延長後半7分 ロナウド→モラタ

(控え)            (控え)

GK 1 櫛引政敏         GK 13 キコ・カシージャ
GK 29 川俣慎一郎         GK 25 ルベン・ジャネス
DF 14 ファン・ソッコ        DF   3 ペペ
DF 17 ブエノ            DF  6 ナチョ・フェルナンデス
DF 24 伊東幸敏           DF 15 ファビオ・コエントラン
MF 13 中村充孝           DF 23 ダニーロ
MF 20 三竿健斗           MF 10 ハメス・ロドリゲス
MF 32 杉本太郎           MF 16 マテオ・コバチッチ
MF 35 平戸太貴           MF 20 マルコ・アセンシオ
FW 11 ファブリシオ         MF 22 イスコ
FW 18 赤崎秀平           FW 18 マリアーノ・ディアス
FW 34 鈴木優磨           FW 21 アルバロ・モラタ

 

しかしまあ、レアルのメンバーの凄いこと…
強豪国の代表がゴロゴロいます。
交代で出てくる選手まで、恐ろしいメンバーが続々と!
イスコ(スペイン代表)、コバチッチ(クロアチア代表)、N.フェルナンデス(スペイン代表)、モラタ(スペイン代表)・・・ズルいよ・・・。
他にも、W杯で日本が痛い思いをしたコロンビアのJ.ロドリゲス、ポルトガル代表のコエントランペペ、ブラジル代表のダニーロ・・・。
これでもしもベイル(ウェールズ代表)が健在だったらと思うと(個人的には一番見たかった選手だけど・・・)、考えただけでもワクワクします。

それと、色々なメディアで取り上げてますが、
両チームの年俸の比較を見ると苦笑いしか出ませんよ。

  • 鹿島のチーム年俸総額約7億
  • レアルのチーム年俸総額約291億
  • ジダンの年俸約6億5千万

彼一人で、鹿島のチーム年俸にほぼ匹敵すると言う・・・。

(ちなみにJリーグのチーム総年俸1位は、10,8億でガンバ、2位は10,2億で浦和になります。)

選手一人一人を見れば見るほど、各種データを比較すればするほど、どれだけレアルが別格な存在なのか判ります。
普通に考えれば、抹殺されますね。
相手の機嫌が悪い時なら、嬲り殺しにされると思っていた人も多いと思います。

ですが、我らが日本のチームはアントラーズです。
どんな勝負でも、勝つための戦いをする遺伝子を組み込まれた鹿島の選手には、
相手がいくら金を貰ってようが、何処の代表だろうが、関係ありません。
同じサッカー選手として、戦って、勝ちを目指すだけです。

 

クラブワールドカップ決勝前半

試合開始からレアルが立て続けに攻めます。鹿島は準決勝のナシオナル戦と同様に、
必死に食らいついて守備をしながら、少しずつ間合いの修正を図っていました。

 

早々に失点するが、堪える鹿島アントラーズ

なんとか前半は無失点で切り抜けて欲しいという願いも空しく、試合開始早々に失点してしまいます。

前半9分、曽ヶ端1度は弾くもこぼれ球をベンゼマに決められる。

植田がクリアしたボールをモドリッチがシュート、神様ソガ様が今日もきっちりと弾くが、なんと不運にもベンゼマの足元に!
昌子が残っていたのでオフサイドにもならず、先制されてしまいます。

それでも、鹿島は自分たちのサッカーを守り、粘り強く鹿島のサッカーを続けます
慌てて早く1点を取り返しにいくのではなく、
守りの形をしっかりと作り、少しずつ、自分たちの攻めの形を作っていきました。

 

レアルの本気はまだ出ていない

早々に点を取れたこともあり、レアルの選手たちの本気度はそれほど高くないように感じました。ただし、手を抜いているとかではありません。その証拠に、次々とパスを繋ぎ、いとも簡単に鹿島のゴール前に迫ってきました。
ただ、気迫はそれほど感じられませんでした。

点を取りに行く!という圧力が無い様に思いました。
明らかにベンゼマとロナウドは前線で気合が入っていない動きでした。
※帰宅後に録画を観ましたが、明らかにこの前のクラシコと顔付きが違いました。

それでも、凄かった。
モドリッチ、全然止められないんだもの・・・。

 

柴崎の左がレアルゴールに刺さる!

左サイドへ流れた、というか流されたように見えた土居が、隙を見て上げたセンタリングが柴崎の元へ。
トラップをミスったと思われたのですが、前に流れたボールに素早く詰めて左足を振り抜きました!

前半44分 柴崎のシュートが右サイドネットに!

スタジアムのボルテージは一気に跳ね上がりました。

  • 『あのレアルから点を取った!』
  • 『前半のうちに同点に追いついた!』

この前半終了間際の同点弾は、それまでどちらの応援とは決めていなかった観戦者達の多くを、鹿島サポーターに引き込むことに成功しました。

 

クラブワールドカップ決勝後半

レアルが前半本気であろうが、無かろうが、そんな事はどうでもいい!
大切なのは、2つ!

  • 前半のうちに試合を振り出しに戻せたこと
  • 鹿島は鹿島のやりたい試合を出来ていること

この2つが重要でした。
選手もサポーターも、勝利を信じて後半に挑みました。

 

再び、柴崎の左がレアルゴールをこじ開ける!

ラモスのアクロバティック的なクリアが中途半端になり、敵陣中央に位置していた柴崎に渡りました。
あっ!
と言う間に数人に周囲を囲まれた柴崎は、後ろへのパスを選択せず、敵を引き連れながら左へドリブルを開始。
そして、ここしかない!
というタイミングで左足を振り抜きました。

後半9分、ふたたび柴崎弾がレアルゴールを襲い、鹿島逆転に成功!

『血が沸き立つ』とはこう言うことを言うのでしょうか?

スタジアム中が狂喜乱舞し、誰彼構わず周囲の人間とハイタッチ、そして抱擁。
涙を流すオッサンもあちこちに現れました。

でも、そりゃ泣くよね。

  • あの『レアル』に!
  • 無敗記録を更新中の『レアル』に!
  • 鹿島アントラーズがリードしている!

本当に幸せな時でした。

 

明らかに動きが変わったレアル

前半終了間際の同点弾は、レアル陣営にインパクトを与えはしましたが、
まだ彼らの印象は『もらい事故』程度で、『いずれ取り返す』という雰囲気が強かったように思います。

ですが、この二点目は、明らかに彼らのプレー速度を数段上げることになります。
ジダンの動きも小刻みに激しくなりましたしね。(笑)

その結果、前半45分かけてDF陣が修正したレアルの選手用の間合いや守備網の引き方は、あっさりと崩されました

『止まりません❗』

  • パスの精度
  • トラップの技術

は当たり前ですが、

  • スペースへのラン(ポジショニング)

これが際立っていました。
鹿島の選手も相手を離しているわけではないのです。
ですが、パスを貰う一瞬の動きでフリーになり、鹿島の選手が間合いを詰めた時には既にパスを出し終えているのです。

まさに、

『為す術もなく翻弄される』

状態に陥りました。

正直、鹿島が後半にリードした時に繰り出す伝統のスタイル『鹿島る守備』は、
絶対に不発に終わると感じました。

守って守れるレベルではない!

勝つには早いうちにもう1点必要だと、選手も感じていたと思います。
そう思っているうちに、アッサリとペナルティに走り込んだバスケスを倒し、
PKを取られ、ロナウドにきっちりと仕留められてしまいました。

 

決勝でも曽ヶ端は神様でした

同点に追い付いてからも、レアルの本気度は落ちませんでした。

コンディションが十分ではない選手も居たと思いますが、
真の公式戦モードで鹿島ゴールに向かってきました。

その前に立ちはだかったのは、今日も曽ヶ端でした。

『今年で燃え尽きるつもりか?』

と心配に成る程に、ずっと『神ってる』ソガさん。
レアルの攻撃を受け止め続け、鹿島のペースに持ち込もうと奮戦してくれました。

 

後半見ていて特に際立った3人!

私はバックスタンド側の一階、中央辺りで観ていたので、
他の場所で見ていた人や、テレビて観ていた人とは違う感想かも知れません。

 

どうやって止めるのモドリッチ

とにかく足下の技術が高い。
その上、頻繁にポジショニングを変えながら動き続けるため、ファールして止めることすら出来ないと思いました。
身体は決して大きくない彼のプレーは、日本人選手でも参考に出来ると思いました。

例えば遠藤さん!
動き止めすぎ、ポール止めすぎ、です。
スタンドから観ていて、明らかに彼のところでペースダウンしているのが判りました。
意図して緩急付けるのと、いつも緩くなるのは違うと思います。

 

右サイドを掻き回すバスケス

彼もポジショニングが本当に巧みで、鹿島の守備陣の間へスルスルと入り込んでプレーしていました。
彼の動きを掴みきれていなかったことが、PKの原因の一つでした。

 

金崎選手、本当にフィジカル強い

ポストプレーにしても、ファーストディフェンダーとしてチェイスにしても、
彼がレアルの選手に劣っていたとは思いません。

ムーちゃんが海外で得てきた経験は無駄ではないのだと思えました。
だからこそ、彼の海外挑戦の希望は実現して欲しいと思います。
サポーターとしては、ちょっと複雑ですが・・・。

 

世界一への扉を明け損ねた!!

後半終了間際、僕らはホンの一瞬、世界一の扉が開く音を聞いた気がしました。

  • 後半42分のファブリシオの強烈なミドルシュート
  • 金崎のGKとの1対1
  • 遠藤のゴール右隅での『』フリー

どれか1つでもモノにしていれば、鹿島の頭上に世界一の栄冠が輝いたはずでした。

ですが、現実はそんなに甘くない。
創立25周年のクラブチームに、
サッカーの神様はプレゼントをどーん!と振舞ってはくれませんでした。

 

クラブワールドカップ決勝延長戦

後半終了間際に、レアルの肝を冷やし(多分、冷えたはず)、スタジアムを異様な雰囲気にし、サポーターを興奮させた鹿島の延長戦は、観てのとおりです。
悔しいので、まとめは簡潔にします。

 

千両役者は千両役者だった

延長前半の8分と14分に、『バロンドールの男』にやられました。

目の前で、ロナウドのポーズを観れても、嬉しさは微塵もありませんでした。
心に残ったのは、『ふざけんなよ、いつかやり返してやる。』それだけです。

それでも、自宅に帰って録画を観たら、素直に頭を下げるしかありませんでした。

スタジアムでは、ごちゃごちゃしていて『ごっつあんゴール』気味に見えたのですが、
テレビで観たら、思わず声が出ました。
『うまい』
『すごい』

 

ようやく、お目覚めC.ロナウド

延長前半8分の得点は、DFの間を一瞬で抜け出し、
完璧なボールタッチに、これまた完璧なタイミングでシュートを放っているのです。
『GKが飛び出して防がれる半歩前に、コースは絶対防ぎようのない右脇の下』
高い技術力に脱帽です。

この日、初めて見ることが出来た『C.ロナウド』でした。

 

これはパス?それともシュート??

延長前半14分の得点はこれまた凄かったです。
もちろんスタジアムでは判りません。
録画を何度も見直しましたが、恐るべき技術です。

クロースが中央からペナルティーエリア前のロナウドへパス。
このパスのスピードが半端無い。Jリーグで観るシュート並みのスピードです。
それをロナウドは『ピタッ』と足元に納め、素早く振り返ると冷静にゴールに蹴り込みました。(クロースのパスはシュートかも知れません。)
ですが、シュートだとしてもあのスピードのボールを瞬時に足元に納めるロナウドの技術力は本当に凄いと思いました。
この技術力が、世界最高のリーグで得点を重ねる事が出来る秘訣だと実感しました。

思い返すのは、前半終了間際の柴崎のゴールです。
土居のセンタリングは彼の腿の辺りに当たり、ちょっと長めに前へこぼれました。
(多分、意図していた訳ではないと思うのですが、意図したプレーならすいません。)
あのセンタリングをきちんと足元に納めてシュートを打つ技術は、柴崎ですらなかなか身に付いていないのに・・・、はるかに難しいパスをアッサリと・・・。
本当に凄いです。

 

刀折れ矢尽き・・・侍達の身体は限界になれど・・・

後半終了間際、疲れの見えたレアルゴールに連続で襲い掛かった鹿島に、
私たちは『もしかして』と希望を感じました。

ですが、この最後の攻撃は、まさに『ろうそくの最後のゆらめき』でした。

90分の間、これまで経験したことのない重圧の中で、ひたすら勝利を目指して走り続けた鹿島の選手たち。
延長に入った彼らの身体には、もう前後半と同じ動きを続けるだけのエネルギーは残っていませんでした。
特にMFとDF陣は、気力だけで足を動かしていましたが、
ゴールを防ぐための最後の1歩が出ませんでした。

鹿島にとって、試合を振り出しに戻す最後のチャンスであった、
延長前半11分の鈴木のヘディングがクロスバーに弾かれると、
目に見えて選手達の動きが重くなったのを感じました。

それでも、彼らは諦めませんでした。
必死に最後まで、レアルゴールを見続けていました。
そして、サポーターも応援を続けていました。

 

『SPIRIT OF ZICO』を最後まで世界に向けて発信!

鹿島がマスコミに取り上げられるたびに、
『ジーコスピリッツ』という言葉も一緒に流されるので、色んな人から聞かれます。
『ジーコスピリット』って何?

少し、難しく解説するなら、
「TRABALHO(献身)」「LEALDADE(誠実)」「RESPEITO(尊重)」
を心に留めつつ、
「勝利への執着心」「チームの一体感」
を持ち続けること。

それが、プロサッカー選手の大事な事だと、
ジーコが創設間もないアントラーズの選手や関係者に繰り返し話しました。

簡単に説明するなら・・・、
『たとえどんな相手、どんな勝負でも、負けることなど考えるな。勝つことを考え、そのために出来ることを何でもトライしろ』
だと、私は思っています。

大袈裟かも知れませんが、自分の人生にも大きな影響を与えています。

精根尽き果てた延長後半になっても、
アントラーズの選手たちは決して諦めることなく、
自分たちの出来ること(鹿島のサッカー)を続けていました。

『勝てると思わなければ、点が取れると思わなければ、夢は実現しない』と。

ジーコスピリットの詳しい解説は、下記のナンバーの記事がよくまとまってます。

number.bunshun.jp

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クラブワールドカップの決勝で掲げられた旗

 

クラブワールドカップ決勝の総括

準決勝に勝利し、決勝の舞台に進んだとき、本当に嬉しかったです。
そして、相手がレアルに決まったとき、これまた興奮しました。
レアルが決まってから、コンビニでチケットの発券を行いました。
チケットの対戦相手名に、ちゃんと名前が記載されてました。
レアルマドリード VS 鹿島アントラーズ

これを見たとき、一生の宝物だと小躍りしていました。

でも、決勝戦を終えた今、あのときの嬉しさは微塵も残っていませんでした。

 

レアルの凄さはポジショニング予測力

敗戦直後は認めたくなかったけど、少しずつ冷静になるにつれ、
改めてレアルの凄さレアルとの差を実感しています。

何が一番凄いかって、それは『オフ・ザ・ボール』での動きです。
鹿島に在籍したFW柳沢の代名詞でもある言葉ですが、
この『オフ・ザ・ボール』が凄かった。

先制点のベンゼマですが、最初は不運にもGKの弾いたボールが目の前に!
と思っていました。

でも、録画を見直しているときに気付いたのです。
『こぼれそうな所を予測して動いている!?』

  • シュートを放つモドリッチの位置
  • 彼の利き足
  • 彼が打つであろうシュートの方向性
  • GKの位置

これらを瞬時に判断し(もしかすると直感かもしれないが)、
ロナウドもポジショニングしているのです。

そう思ったとき、試合中に感じていた疑問も、少し解けた気がしました。

『セカンドボールがことごとくレアル側にいく。なんて不運な・・・』
と歯痒く思っていたのですが、不運ではなかったようです。

これは多分ですが、

  • ボールの角度
  • 競る選手の状態
  • 周囲の状況

瞬時に判断し、

  • 必要な場所へ
  • 必要なスピードで動き

マイボールにしていたのです。

もちろん鹿島の選手だって寄せています。
でも、明らかに半歩、いや1歩届いていない。

レアルの状況判断力の凄さは、ちょっと頑張れば身に付く物ではないと思うと、
そこに横たわる果てしない差に愕然としました。

 

ジダンのインタビューで、とても重たい言葉がありました。
単なる『鹿島よかったよ』とか『強かったよ』とか『敬意を払う』
等といったリップサービスではありません

ジダンの台詞は、解釈の仕様によっては痛烈な批判にもなります。
たとえば、
『鹿島とレアルの間には、まだまだ夢としか言えない差がある』
と言われたようにも思えます。

それでも、当たり障りのないリップサービスではないジダンの台詞は、
私には、今後の鹿島(日本サッカー)に関わる全ての人へ、
すべきことを真剣に語ってくれたように思います。

「夢と希望を持ち続け、プレーし続けること。努力を続けてください。さもなければ、大きなことは成し遂げられません」

zasshi.news.yahoo.co.jp

 

ディス イズ アントラーズ!

何度も書きますが、本当に大きな差が両チームにはありました。
番狂わせを起こすには、あまりに大きすぎる差がありました。
それでも、ホンの僅かの可能性を信じ、勝つために最後まで鹿島の選手が戦っていた姿は、鹿島アントラーズのサポーターとして誇らしく感じました。

『これが、鹿島アントラーズだ』と。

 

観客を見方に付ける魅力あるサッカー

試合開始前、熱心に応援を続けるアントラーズサポーターは周囲には少なかったです。

鹿島のユニフォームにマフラー巻いて、
声出して応援している私は、多分、好奇の目で見られていたことでしょう。

観客の半分以上は、じーっと試合を観戦していましたから。

その雰囲気は、試合が始まってすぐに変わりました。
勇敢にも真っ向から勝負を挑むアントラーズの選手たちを見て
少しずつ手拍子に参加する観客が増えていき、
鹿島が逆転するとそのボルテージはMAXに!!

明らかに中立だった観客を、味方に付けることに成功したのです。
前後半が終了し、延長戦に入る前には、
決勝の前に行われた3位決定戦のチーム・ナシオナルのサポーターまで
彼らオリジナルのエールを歌って鼓舞してくれました。

延長戦、最後はレアルの軍門に下りましたが、
試合終了の笛が鳴るまで諦めない鹿島の選手の姿に観客は応援を続けていました。

終了後、次々と掛けられる言葉には涙が出そうになりました。

  • 『鹿島凄いね!』
  • 『これかも応援するわ!』
  • 『Jリーグの誇りだね!』

アントラーズが認められるのは嬉しいけど、素直に喜べませんでした。

 

善戦したと言われても、悔しさしかない!

マスコミも鹿島をこぞって褒めていました。

  • レアルを追い詰めた
  • 冷や汗をかかせた
  • 歴史を作った

でも、鹿島の選手も、私たちサポーターも、
目の前のタイトルを取れなかった悔しさしかない。

全力で戦った選手には、温かい拍手とエールを送るけど、
選手もサポーターも何一つ満足していない。

『マジで悔しくて、次にやる時は絶対に倒す!』
それが、試合後の気持ちの全てです。

そして、多分、これが『鹿島イズム』だと思う。

zasshi.news.yahoo.co.jp

 

鹿島アントラーズの今後

11月23日のチャンピオンシップ準決勝を戦ってから、
アントラーズは25日間で7試合の激闘を繰り広げました。
この夢の航海は、12月18日、レアルとの決勝で潰えました。

くそ、では次のタイトルを目指そう!

 

天皇杯を絶対に獲ろう!

12月24日、鹿島スタジアムで天皇杯の準々決勝が行われます。
世界2位になって凱旋・・・なんて気分はありません。
振り返るのは、元日に栄冠を掲げてからでいい。
相手は広島なので簡単な相手ではありませんが、彼らは11月12日に天皇杯の試合を戦ってから1ヶ月以上も間が開いています。
寒い日々が続いているので、身体は冷え切っているはずです。
なので、このクラブワールドカップで燃え上がってた『赤い血』を冷やすことなく
次のタイトルを目指してください

 

今回の経験を絶対に継承しよう

クラブ創設25周年ということで、記念の冊子も販売していました。
まだ25年。されど25年
各時代に在籍した選手や関係者が、
クラブの良い面悪い面もしっかりと引き継いできたからこそ、
他のクラブには負けない鹿島の遺伝子が出来上がりつつあると思っています。

クラブワールドカップの準決勝、決勝と2試合を観て思ったのは、
まだまだ世界レベルに達するには遠いと実感しました。
だからこそ、今回の経験を未来のアントラーズに引き継いで欲しいと思います。

news.nifty.com

 

遠くない未来において、
世界レベルでも『常勝軍団』と言われるようになる日が来ることを願います。
『鹿島る』という日本語が、世界のサッカーファンに浸透したら最高です。

 

岳が世界に羽ばたく事を願う!

今回の決勝戦でしか柴崎を観たことない人にとっては、
柴崎のプレイは驚きだったと思います。

でも、鹿島のサポーターにとっては『何を今更』です。ハリルじゃないですが・・・。

headlines.yahoo.co.jp

 

むしろ、柴崎を絶賛されればされるほど、気になります。

  • なぜ、彼が代表に呼ばれていないのか?
  • なぜ、彼は今シーズン3点しか取れていないのか?

レアル戦での彼のプレーは、
鹿島への入団以来ずっと期待を込めて応援し続けた側からすれば、
『まあ、あれくらいは出来るだろ!』
と思いました。

むしろ、相手によって力の入れ加減を変えるなど、100年早いぞ柴崎!
って怒りたくなるほどです。

レアル戦でのパフォーマンスを、コンスタントに出せるようになれば、
彼は間違いなく世界屈指のMFになれるはずなんです。
だから、戦う舞台を世界に移したいと彼が希望するなら、僕らは応援します!

headlines.yahoo.co.jp

 

大切な絆・鹿島ファミリー。そしてレオナルドとジーコ。

鹿島アントラーズというクラブの文化の表現に、様々な呼称があります。

  • 鹿島の伝統
  • 鹿島イズム
  • ジーコスピリット

色々とありますが、もう1つ、鹿島ならではの呼称があります。

  • 『鹿島ファミリー』

鹿島に在籍した選手、コーチ、監督、裏方を含めた全ての関係者は、
鹿島(日本)を離れても、絆で結ばれたファミリーである。

『いついかなるときでも一体感を保ち、結束してことにあたる』

として、ジーコが大切にした言葉です。

その精神は、クラブの歴史の節目節目に見られます。
Jリーグやカップ戦を制すると、
過去に在籍した選手や関係者から花束や祝電が届きます。

ファミリーとして信頼しているから、怪我で長期療養中の内田のリハビリを、
1stステージの優勝直前のチーム練習に受け入れたりします。
普通、何かあったら問題になるからと腰が引けるでしょうが、
鹿島の関係者にはそんな考えはありません。

www.theworldmagazine.jp

 

今回の決勝後にも、レオナルドが真っ先にSNSにコメントしてくれました。

zasshi.news.yahoo.co.jp

 

ジーコはブラジルのラジオ局の取材で、鹿島を称えてくれています。

headlines.yahoo.co.jp

 

前監督のセレーゾに至っては、試合を観戦していて、落ち着いて座っていられなかったのでしょう。関係者に起用法までメッセージで伝えたそうです。(笑)

headlines.yahoo.co.jp

 

多くのOBが築いてくれたこのチームを、
私たちは誇り思っているし、世界に散ったOBたちもチームを忘れない

この関係がある限り、鹿島は強くなると思います。

 

さいごに

選手の皆さん、

監督やコーチの皆さん、

関係者の皆さん、

本当にお疲れ様でした。

 

鹿島アントラーズのサポーターであることに、
こんなにも誇りを持たせてくれたことに感謝します。

これからも戦う姿勢を見せてください!

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決勝の終了後、会場に立つ鹿島のポールにリベンジを誓いました。

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