lands_end’s blog

未破裂脳動脈瘤との闘いをコーギーに癒され暮らしています。鹿島アントラーズの応援と読書に人生の全てを掛けている40代の徒然日記です。

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『人間失格』を読んだ!



人間失格(著:太宰治/新潮文庫)を読んだ!

一気に太宰を読もうと思い・・・。まとめ買いした第2弾です!

 

(粗筋)

5つの構成からなる小説。

 

【はしがき】

「私は、その男の写真を三葉、見たことがある。」

という書き出しから始まる。第三者が客観的な立場から、この小説の主人公について語っている。

 

【第1の手記】

主人公・大庭の幼少期の話。己が他人と違うという意識が芽生え、人と接する事が不得手となる。そこで、道化を演じる事で、人と会話する術を身につける。また、下男や女中に性的虐待を受けるなど、何をされても笑ってやり過ごしていた。

 

【第2の手記】

中学・高校(現大学の教養課程位)の思春期での話。

閉鎖的な家族の間では決して見抜かれることの無かった「道化」が、世間では時に通じない時があることを知る。そして大庭は、楽で怠惰で誘惑が多い友人との付き合いを繰り返し、「酒・煙草・女」といった青春の三種の神器を堪能し、身を崩していく。やがて、情交の果てに起こす自殺。相手だけが亡くなり、自分は助かった事による、苦悩が、今後の彼の人生に圧し掛かる。

 

【第3の手記】

日々、目先の快楽におぼれていく話。

高校を放校され、人生の目的も・居場所も定まらず、黙々と身を滅ぼしていく大庭。そして再度の自殺未遂とモルヒネ中毒。もはや人間として行き着いてはならない処へ来てしまった大庭は、最後の助けを求め、実家に連絡をする。その結果は、精神病院への強制入院であった。ただ普通の「人間」として見て欲しかったのに。。。

それが、、、「人間失格」。

 

【あとがき】

大庭の3つの手記を第三者が読み、三葉の写真を見ながら話している。

 

(感想)

人生で、初めて、読んだ。

「はしがき」から「第1の手記」途中まで、なかなかリズムが掴めなかったけれど、半ばからは何かに取り憑かれたように読み続けた。

 読後直後の感想は、、、「お、そこに繋がるのか~」だった。ミステリー小説じゃないのに、気付けばミステリー小説のように読んでいた自分がおかしかった。

この本を選んでよかったと思う。この先も、頻繁にではないけど、太宰の本をちょっとずつ読んでみたいと思ったから。

  

斜陽 人間失格 桜桃 走れメロス 外七篇 (文春文庫)

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  • 作者:太宰 治
  • 発売日: 2000/10/06
  • メディア: 文庫
 

 

人間失格

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