lands_end’s blog

未破裂脳動脈瘤との闘いをコーギーに癒され暮らしています。鹿島アントラーズの応援と読書に人生の全てを掛けている40代の徒然日記です。

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富士山を読んだ!



富士山(著:田口ランディ/文春文庫)を読んだ!

久々に田口ランディの本を読んだ。
最初の本は、確か、、、コンセントだったかな。あまりの表現のリアルさグロさに、本屋で釘付けになった記憶がある(立ち読みかよ。。。)

この本は、短編小説だ。4つの小説から構成されているが、その全てに「富士山」が絡んでいる。作者は、何か富士山に惹かれているのだろうか。そういえば、確か、作者自身も湯河原だったか、、、富士山の麓に住んでいるらしい。

さて、あらすじだが。。。

第1「青い峰」
富士山の麓で、修行と称して集団生活をしていたあの宗教団体をモチーフにしつつ、人間誰もが抱え込んでいる孤独。それを描いている。

第2「樹海」
これは正直、富士山がどう絡むのか、今ひとつわからなかった。
話としては、誰もが一度は記憶にある、少年時代の冒険がモチーフになっている。
死と生と少年と老人と、、、今の僕にはまだ理解できなかった。

第3「じゃみら」
この手の話は上手だな、この人は。読みながら「うげ~っ」とさせるような表現。思わず、「いるいるこういうババア(又はジジイ)」といった人間の描写。上手いなぁ。
あ、でもやっぱり富士山は良く判らなかった。

第4「ひかりの子」
ちょっと考えさせられる話だった。安易なセックスと中絶の話ではない。ただ、単にフリーセックスを批判する話でもない。一方的に中絶を非難している訳でもない。ただ、人として、自分自身(読者自身)の考えを、抉るような本だと思う。そして、読者自身のその時の精神状態によって、この話の捉え方は大きく変わるだろう。
この話の中での富士山は、ちょっとわかった気がする。
日本でもっとも高い場所を、単に霊的な場所と書くのではなく、生と死の狭間?みたいに描くことで、その神秘性を浮かび立たせてる。。。ような気がした。

他の人は、どんな風にこの本を読んで、感じたんだろうなぁ。。。

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